AT免許でMT車を運転しても無免許運転にならない?

AT免許でMT運転 無免許運転ではないについて 

 

AT免許でMT運転 無免許運転ではない

AT免許でMT車を運転すると、無免許運転ではないという話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。しかし、なぜAT免許でMT車を運転しても無免許運転ではないのか、具体的に理解している人は少ないかもしれません。

本記事では、AT免許でMT車を運転しても無免許運転ではない理由について、法律の観点から解説します。また、AT免許でMT車を運転した場合の罰則や、AT限定解除の方法についても説明します。


無免許運転とは

まず、無免許運転とはどのようなことを指すのかについて確認しましょう。道路交通法第66条第1項には、次のように定められています。

何人も、第四十六条第一項の免許を受けないで、自動車を運転してはならない。

つまり、自動車を運転するには、運転免許を取得しなければならないということです。運転免許を取得していない人が自動車を運転した場合は、無免許運転となります。

AT限定免許

AT限定免許とは、オートマチック車(AT車)のみを運転することができる免許のことです。AT車が普及したことにより、AT限定免許の取得者が増えています。

AT限定免許でMT車を運転すると、免許を取得していない種類のクルマを運転することになり、無免許運転に該当するのではないかと思われるかもしれません。しかし、AT限定免許でMT車を運転しても、無免許運転には該当しません。

免許の条件

運転免許には、免許の条件が記載されています。免許の条件とは、その免許で運転できる車両の種類や、運転できる条件などを定めたものです。

AT限定免許の免許の条件には、次のように定められています。

普通自動車を運転する場合は、自動二輪車(原動機の排気量が0.250リットル未満のものに限る。)を牽引しないものとする。

この免許の条件に違反してMT車を運転した場合は、免許条件違反となります。免許条件違反は、無免許運転とは異なる交通違反です。

免許条件違反の罰則

免許条件違反の罰則は、以下のとおりです。

免許条件違反の罰則は、無免許運転の罰則(3年以下の懲役または50万円以下の罰金)と比べると軽微です。しかし、免許条件違反で違反点数が累積すると、免許の取り消しや行政処分を受ける可能性があります。

AT限定解除

AT限定免許でMT車を運転したい場合は、AT限定解除の審査を受ける必要があります。AT限定解除の審査では、MT車の運転技能試験を受けます。試験に合格すれば、AT限定が解除されてMT車も運転できるようになります。

AT限定解除の審査は、運転免許試験場で受けることができます。AT限定解除の審査の受付は、運転免許試験場によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。

まとめ

AT限定免許でMT車を運転しても、無免許運転には該当しません。しかし、免許条件違反となり、反則金や違反点数の対象となります。AT限定免許でMT車を運転したい場合は、AT限定解除の審査を受けて、MT車の運転技能を身につけることが大切です。

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AT限定解除の審査

運転免許試験場で受けることができます。AT限定解除の審査の受付は、運転免許試験場によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。

AT限定解除の審査では、以下の2つの試験を受けます。

  • 学科試験
  • 技能試験

学科試験

学科試験は、普通自動車第一種の学科試験と同じ内容です。試験時間は45分、出題数は50問、合格点は90点です。

技能試験

技能試験は、MT車の運転技能を評価する試験です。試験コースは、スラロームやクランク、縦列駐車など、MT車を運転する上で必要な技能を問う内容になっています。

技能試験の合格基準は、次のように定められています。

  • 全課目で「合格」
  • 減点数が10点以下

AT限定解除の審査の流れ

AT限定解除の審査の流れは、以下のとおりです。

  1. 運転免許試験場窓口で受付
  2. 受付で、学科試験の受験票と技能試験の受験票を受け取る
  3. 学科試験を受ける
  4. 技能試験を受ける
  5. 試験結果の確認

AT限定解除の審査に合格すれば、AT限定が解除されてMT車も運転できるようになります。

AT限定解除の審査の対策

AT限定解除の審査に合格するためには、事前にしっかりと対策をしておくことが大切です。

学科試験については、普通自動車第一種の学科試験対策をしておけば問題ありません。

技能試験については、運転免許試験場や教習所でMT車の教習を受けておくとよいでしょう。また、インターネットや書籍などで、MT車の運転方法を学んでおくことも効果的です。

AT限定解除の審査は、比較的難易度が低いと言われています。しかし、しっかりと対策をして臨むことで、合格率を高めることができます。

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AT限定解除は自動車教習所で免除になる場合があります。

自動車教習所では、AT限定解除の講習を受けることができます。講習を受講し、技能試験に合格すれば、AT限定が解除されてMT車も運転できるようになります。

自動車教習所でAT限定解除の講習を受けられる条件は、以下のとおりです。

  • 普通自動車運転免許を取得している
  • 教習所の指定の条件を満たしている

指定の条件は、教習所によって異なります。一般的には、以下の条件が設定されています。

自動車教習所でAT限定解除の講習を受けるメリットは、以下のとおりです。

  • 教習所の教官から、MT車の運転方法を直接指導してもらえる
  • 教習所の教習車で、MT車の運転の練習ができる
  • AT限定解除の技能試験に合格する可能性が高くなる

自動車教習所でAT限定解除の講習を受ける場合、費用は教習所によって異なります。一般的には、10万円前後かかると言われています。

AT限定解除の審査を運転免許試験場で受ける場合、費用は2,550円かかります。教習所に通ってAT限定解除の講習を受けると、費用は高くなりますが、AT限定解除の技能試験に合格する可能性が高くなるというメリットがあります。

しかしながら世の中はATが主流であり

MT免許は必要ないと思われます。

無駄な投資にならないように考えたいものです。