高齢者かかり付け医 内科、整形外科第一のメリットと選び方

高齢者かかり付け医 内科、整形外科第一について

 

高齢者の健康管理には、かかり付け医の役割が重要です。かかり付け医とは、患者の健康状態や病歴を把握し、必要な検査や治療を行うだけでなく、他の専門医と連携して総合的な医療サービスを提供する医師のことです。高齢者にとって、かかり付け医は信頼できる相談相手であり、健康のパートナーでもあります。

 

高齢者がかかりやすい病気には、内科的なものと整形外科的なものが多くあります。内科的な病気とは、心臓や血管、肺、胃腸、腎臓などの内臓器官に関係する病気のことで、高血圧や糖尿病、心不全、肺炎、胃潰瘍などが代表的です。整形外科的な病気とは、骨や関節、筋肉、靭帯などの運動器に関係する病気のことで、骨折や脱臼、関節炎、腰痛などが代表的です。

内科的な病気は、多くの場合、自覚症状が少ないか、あっても軽微なものであるために見過ごされがちです。しかし、放置すると重篤な合併症を引き起こす可能性があります。例えば、高血圧は自覚症状がほとんどありませんが、長期間にわたって血圧が高いままだと動脈硬化を進行させて心筋梗塞脳卒中を引き起こすリスクが高まります。また、糖尿病は血糖値が高いことで神経や血管に障害を与えて目や足や腎臓に合併症を起こす可能性があります。これらの内科的な病気は、早期に発見し適切な治療を行うことで予防や改善が可能です。そのためには、定期的にかかり付け医に受診し検査や診察を受けることが大切です。

一方、整形外科的な病気は、自覚症状が強い場合が多く、日常生活に支障をきたすこともあります。例えば、骨折や脱臼は激しい痛みや動きの制限を伴いますし、関節炎や腰痛は歩行や立ち上がりなどに困難を感じることもあります。これらの整形外科的な病気は、原因や程度によって治療法が異なります。保存的な治療としては安静や湿布や鎮痛剤などの投与が行われますが、場合によっては手術やリハビリテーションが必要になることもあります。そのためには、かかり付け医に相談し、必要な場合は専門医に紹介してもらうことが大切です。

高齢者のかかり付け医として、内科や整形外科の知識や技術を持つ医師が第一に選ばれることが多いです。しかし、それだけではなく、高齢者の生活環境や心理状態にも配慮し、患者とのコミュニケーションを大切にする姿勢も必要です。高齢者の健康は、身体的な健康だけでなく、精神的な健康や社会的な健康も含めた総合的なものです。そのため、かかり付け医は高齢者の健康のパートナーとして、信頼関係を築きながら、適切な医療サービスを提供することが求められます。


内科や整形外科の知識や技術を持つ医師がいる病院は何科になるのか。まず、内科と整形外科の違いについて説明します。内科は、心臓や肺などの内臓器官や血液などの体液に関する病気を診断・治療する科です。整形外科は、骨や関節、筋肉などの運動器に関する病気やけがを診断・治療する科です。内科と整形外科は、それぞれ異なる専門分野であり、一般的には同じ医師が両方を担当することはありません。

しかし、内科と整形外科の知識や技術を持つ医師がいる病院は存在します。それは、リハビリテーション科です。リハビリテーション科は、脳卒中や脊髄損傷などの神経系の病気やけが、あるいは関節リウマチや骨粗しょう症などの慢性的な運動器の病気によって、身体機能が低下した患者さんに対して、日常生活や社会生活を送るために必要な能力を回復させるための治療を行う科です。リハビリテーション科では、内科的な管理や薬物療法だけでなく、運動療法作業療法などの物理的な刺激を用いた治療も行います。そのため、リハビリテーション科の医師は、内科と整形外科の両方の知識や技術を必要とします。

リハビリテーション科の医師は、内科や整形外科の専門医資格を持っている場合もありますが、必ずしもそうではありません。リハビリテーション専門医という資格もありますが、これは内科や整形外科の専門医資格とは別に取得するものです。リハビリテーション専門医になるためには、一般的には内科や整形外科で2年以上の臨床経験を積んだ後、リハビリテーション施設で3年以上の臨床経験を積み、試験に合格する必要があります。

以上のように、内科や整形外科の知識や技術を持つ医師がいる病院は何科になるかという質問に対する答えは、リハビリテーション科です。リハビリテーション科は、身体機能回復を目指すために、内科と整形外科の両方の視点から患者さんに対応することができる貴重な存在です。