敵基地攻撃能力の保有で、日本は安全になるのか?

敵基地攻撃能力保有について

 

敵基地攻撃能力の保有は、日本において近年最も大きな議論の的となっているテーマの一つである。2022年12月、政府は国家安全保障戦略など安保関連3文書を改定し、敵基地攻撃能力の保有を明記した。これは、戦後70年以上にわたって続けられてきた専守防衛の原則からの転換であり、大きな波紋を呼んだ。

敵基地攻撃能力とは、弾道ミサイルなどの脅威に対抗するために、相手国の領域内にあるミサイル発射基地や司令部など、攻撃元となる拠点を直接攻撃する能力である。日本が敵基地攻撃能力を保有することで、相手国は日本の領域への攻撃を躊躇することになり、日本の安全保障を向上させる効果が期待されている。


一方で、敵基地攻撃能力の保有には、以下のような懸念も指摘されている。

  • 先制攻撃となる可能性
  • 軍拡競争の激化
  • 誤爆のリスク

敵基地攻撃能力の保有は、日本にとって大きな岐路に立つ問題である。以下では、敵基地攻撃能力の保有のメリットとデメリットを、それぞれ詳しく検証していく。

敵基地攻撃能力のメリット

敵基地攻撃能力の保有には、以下のようなメリットが考えられる。

  • 相手国への抑止力となる

敵基地攻撃能力を保有することで、日本は相手国に「日本を攻撃すれば、その拠点も攻撃される」というメッセージを送ることができる。これにより、相手国は日本の領域への攻撃を躊躇するようになり、日本を守る効果が期待できる。

BMDは、敵国の弾道ミサイルを迎撃・破壊するシステムである。しかし、BMDは完璧ではないため、必ずしもすべての弾道ミサイルを防ぐことはできない。敵基地攻撃能力を保有することで、BMDで防げなかった弾道ミサイルも攻撃することが可能となり、日本を守る効果を向上させることができる。

  • 日米同盟の強化につながる

アメリカは、日本に敵基地攻撃能力の保有を強く要望している。日本が敵基地攻撃能力を保有することで、日米同盟の強化につながり、日本を守る効果を向上させることができる。

敵基地攻撃能力のデメリット

敵基地攻撃能力の保有には、以下のようなデメリットも指摘されている。

  • 先制攻撃となる可能性

敵基地攻撃能力は、相手国の領域内にあるミサイル発射基地や司令部を直接攻撃する能力である。これは、先制攻撃とみなされる可能性がある。先制攻撃は国際法上違法とされているため、敵基地攻撃能力の保有は、日本の国際的立場を損なう可能性がある。

  • 軍拡競争の激化

敵基地攻撃能力の保有は、中国や北朝鮮などの脅威に対抗するための措置である。しかし、これらの国も日本に対抗して敵基地攻撃能力の保有を検討する可能性があり、軍拡競争の激化につながる可能性がある。

敵基地攻撃能力は、長距離のミサイルや巡航ミサイルなどを使用するため、誤爆のリスクが懸念される。誤爆が発生した場合、民間人に被害が及ぶ可能性があり、国際的な批判を浴びる可能性がある。

敵基地攻撃能力の今後

敵基地攻撃能力の保有は、日本にとって大きな課題であり、今後も議論が続くことが予想される。

政府は、敵基地攻撃能力を保有する一方で、先制攻撃を否定し、誤爆のリスクを最小限に抑える努力を行うとしている。しかし、これらの取り組みが十分に効果を発揮するかどうかは、不透明である。

敵基地攻撃能力の保有は、日本が直面する安全保障上の脅威をどのように認識し、どのような防衛政策をとるかという、根本的な問題にかかわる。今後も、慎重かつ冷静な議論が必要である。

逆に敵は確実に巡航ミサイルで我が国に攻撃をかけてくる、

朝起きたらミサイルが飛んできて被害を受けちまったではすまされない。

誤爆もある。

思う前に死んでいたなんてことになったら洒落にならん。

なんで相手が仕掛ける、敵基地反撃能力保有への先制攻撃に仕掛けられてしまう。

日本はもっと外交を強くできないのか、アメリカの要求通りでは

国は守れるのか?

疑問に思った次第です。