中国096型巨大ステルス原潜 怖いについて
中国が開発中とされる096型巨大ステルス原潜は、世界最大の核潜水艦と言われています。この原潜は、中国の核抑止力を強化するために、長距離核ミサイルを搭載することができるとされています。しかし、この原潜は、その性能や存在について多くの謎があります。この記事では、096型巨大ステルス原潜の特徴や能力、そしてなぜ怖いのかについて解説します。
096型巨大ステルス原潜の特徴
096型巨大ステルス原潜は、中国海軍の第四世代の戦略核潜水艦です。現在、中国海軍は094型核潜水艦を運用していますが、096型はその後継となる予定です。096型は094型よりも大きく、全長は約180メートル、排水量は2万トン以上と推定されています。これは、アメリカ海軍のオハイオ級やロシア海軍のボレイ級よりも大きいことを意味します。
096型巨大ステルス原潜の最大の特徴は、そのステルス性能です。096型は、音響吸収材や水中放射雑音低減装置などを備えており、敵のソナーに探知されにくいとされています。また、096型は、水中で高速で移動できるポンプジェット推進システムを採用しています。これにより、096型は水中で時速約40ノット(約74キロメートル)で航行できると推測されています。これは、アメリカ海軍のバージニア級やロシア海軍のヤセン級よりも速いことを意味します。
096型巨大ステルス原潜の能力
096型巨大ステルス原潜の最大の能力は、その核ミサイルの打ち上げ能力です。096型は、12基から24基の垂直発射管を持ち、それぞれに長距離核ミサイルを装填できるとされています。この核ミサイルは、中国が開発中とされるJL-3と呼ばれるもので、射程距離は1万キロメートル以上と推定されています。これは、アメリカ本土や欧州などの主要な都市を狙うことができることを意味します。
また、JL-3はマーブ(多弾頭再突入体)技術を採用しており、一発のミサイルで複数の核弾頭を分離して目標に向かわせることができます。さらに、JL-3はデコイ(偽物)やジャミング(妨害)などの対迎撃システムを備えており、敵のミサイル防衛システムを回避することができます。これにより、096型は一隻で数十個から数百個の核弾頭を敵地に投下することが可能になります。
096型巨大ステルス原潜が怖い理由
096型巨大ステルス原潜が怖い理由は、その存在が核戦争のリスクを高めるからです。096型は、そのステルス性能と核ミサイルの能力により、敵に対する第一撃や第二撃の能力を持ちます。第一撃とは、敵の核兵器を先に破壊することで、敵の報復能力を奪うことです。第二撃とは、敵の核攻撃を受けた後でも、敵に対して核攻撃を行うことです。
096型は、その存在だけで敵に対する威嚇効果を持ちますが、同時に敵からの攻撃を誘発する可能性もあります。敵は、096型が自分たちに対して第一撃を行う前に、先手を打って096型を破壊しようとするかもしれません。また、096型が敵の核攻撃を生き残って第二撃を行うことを恐れて、より強力な核攻撃を行おうとするかもしれません。これらのシナリオは、核戦争のエスカレーションを招く可能性があります。
096型巨大ステルス原潜は、中国の核抑止力を強化するために開発されていますが、同時に世界の安全保障環境を不安定化する要因となるかもしれません。096型が実際に就役するかどうかは不明ですが、その存在や能力については注視する必要があります。
中国の予定は2030年までに096型2隻を就役させる予定という。