自動車の全面EV化が決定して世界がそのように動いていた中
ドイツが合成燃料を使う内燃機関の自動車を作り続けるという
方針の変更があった。
そんな中、日本はどうなんだろうか?
電気自動車の普及が困難な理由
電気自動車(EV)は、ガソリン車に比べて環境性能に優れていることから、世界各国で普及が進んでいる。しかし、日本では、EVの普及が思うように進んでいない。その理由は、大きく分けて以下の3つが挙げられる。
- 価格の高さ
EVの車体価格は、ガソリン車に比べて高額である。これは、EVの基本構造が複雑で、高性能なバッテリーを搭載しているためである。EVの普及には、車体価格の引き下げが不可欠である。
- 充電インフラの整備不足
ガソリンスタンドのように、EVの充電スタンドが十分に整備されていない。そのため、EVの普及には、充電インフラの整備が急務である。
- 航続距離の不安
EVの航続距離は、ガソリン車に比べて短い。そのため、長距離移動に不安が残る。EVの普及には、航続距離の延長が必要である。
価格の高さ
EVの車体価格は、ガソリン車に比べて高い。これは、EVの基本構造が複雑で、高性能なバッテリーを搭載しているためである。EVのバッテリーは、リチウムイオンバッテリーが主流である。リチウムイオンバッテリーは、高価な希少金属であるリチウムを使用している。また、EVの電気モーターも、ガソリンエンジンに比べて高価である。
EVの普及には、車体価格の引き下げが不可欠である。そのため、EVの製造コストを削減するための技術開発が進められている。また、政府は、EVの購入補助金やリース制度などの施策を実施している。しかし、これらの施策だけでは、EVの価格をガソリン車と同等まで引き下げることは難しい。
充電インフラの整備不足
ガソリンスタンドのように、EVの充電スタンドが十分に整備されていない。そのため、EVの普及には、充電インフラの整備が急務である。
EVの充電スタンドは、大きく分けて、急速充電器と普通充電器がある。急速充電器は、短時間で充電できるが、設置コストが高い。普通充電器は、設置コストが安いが、充電に時間がかかる。
日本では、2022年7月時点で、約2万6千基の充電スタンドが設置されている。しかし、これは、ガソリンスタンドの約10分の1の普及率である。また、充電スタンドの設置場所も、都市部に偏っている。
EVの普及には、充電スタンドの設置台数の拡大と、全国的な普及が不可欠である。そのため、政府は、充電インフラの整備に向けた補助金制度を実施している。しかし、補助金だけでは、充電スタンドの設置が急速に進むことは難しい。
航続距離の不安
EVの航続距離は、ガソリン車に比べて短い。そのため、長距離移動に不安が残る。
EVの航続距離は、車種やバッテリーの容量によって異なる。一般的なEVの航続距離は、約200~300kmである。一方、ガソリン車の航続距離は、約400~600kmが一般的である。
EVの航続距離を延長するためには、バッテリーの容量を増やす必要がある。しかし、バッテリーの容量を増やすと、車体価格が高騰する。また、重量が増加するため、加速性能や燃費が低下する。
EVの普及には、航続距離の延長が不可欠である。そのため、EVのバッテリー技術の向上が期待されている。
まとめ
電気自動車の普及には、価格の高さ、充電インフラの整備不足、航続距離の不安など、さまざまな課題が存在する。これらの課題を解決するためには、技術開発や政府の施策など、さまざまな取り組みが必要である。
2023年7月現在、日本では、2035年までにガソリン車の販売を禁止する「脱炭素社会の実現に向けた自動車政策」が検討されている。しかし、上記の課題が解決されない限り、EVの普及は思うように進まないと考えられる。