天理教の教え
天理教は、1838年に中山みきが神のお告げを受けて始めた日本の新宗教です。
天理教の教えは、神様は一人であり、その名は「天理王命」ということです。
神様は人間を愛し、幸せになってほしいと願っています。
しかし、人間は自分勝手な心や行いで神様の心を傷つけ、世界に苦しみや災いを招いています。そのため、神様は中山みきを通して、人間に真実の心を教え、改心させようとされました。
天理教の教えには、「ひとり親心」と「よろずのことわり」があります。
「ひとり親心」とは、神様はすべての人間の親であり、平等に愛してくださるということです。人間は神様の子どもとして、親孝行の心を持ち、感謝や尊敬の気持ちを忘れないようにしなければなりません。
「よろずのことわり」とは、神様が作ったすべてのものには理があり、その理に従って生きることが大切だということです。
人間は自分の都合や欲望に逆らって生きると、自分や他人に迷惑をかけることになります。その結果、身体や心に病気や不幸が起こります。
これを「因果応報」と言います。
天理教では、人間は神様から授かった「みたま」という霊魂を持っています。
「みたま」は生まれ変わりを繰り返しながら、善悪の行いによって浄化されていきます。最終的には、「みたま」は神様に還っていくとされています。
そのため、人間は自分の行いに責任を持ち、善い心で生きることが求められます。
天理教では、「おぢば」という祈りや、「おさらえ」という告白や反省を行うことで、「みたま」を清めることができます。
天理教の目的は、「世界一つ家庭」という理想社会を実現することです。
「世界一つ家庭」とは、すべての人間が兄弟姉妹のように仲良くし、助け合い、和合して生きることです。そのためには、「真実の心」を持ち、「よろずのことわり」に従って生きることが必要です。
天理教では、「おふでさき」という啓示や、「おつとめ」という儀式を通して、「真実の心」を学び、「よろずのことわり」に沿った行動をするように励まされます。
以上が天理教の教えの概要です。天理教は日本だけでなく、世界各国に広まっています。天理教では誰でも信者になることができます。