一見お得?走行距離少ない中古車購入の落とし穴と見極めポイント

走行距離少ない中古車のリスクについて

 

走行距離少ない中古車のリスク

中古車選びの落とし穴:走行距離少ない車のリスク

中古車市場において、走行距離が少ない車は人気を集めています。しかし、一見お得に見えるその車には、知られざるリスクが潜んでいるのです。

多くの人が、走行距離が少ない車は状態が良いと誤解しています。しかし、実際には短距離走行によるエンジンへの負荷や、長期間放置による部品の劣化など、様々なリスクが存在します。

この悪夢のようなシナリオを避けるために、この記事では走行距離少ない中古車購入時に潜むリスクを徹底解説します。購入前に必ず確認すべきポイントも紹介しているので、後悔のないカーライフを送るために参考にしてください。

もくじ

1 魅力の裏側:走行距離少ない中古車に潜む落とし穴

 1-1. エンジン・部品の劣化:見えない敵との戦い

 1-2. 短距離走行の罠:エンジンに負担がかかる理由

 1-3. メーター改ざんの闇:偽りの数字にご注意

 1-4. メンテナンス不足:将来的な出費に備える

 1-5. 市場価値の下落:将来的な損失を回避

2 リスクを回避するための賢い選択:購入前に確認すべきポイント

 2-1. 車検証・整備記録簿:過去の走行距離を調べる

 2-2. エンジンオイル・バッテリー:状態をチェック

 2-3. 短距離走行の頻度:使用状況を把握

 2-4. メーター改ざん:疑わしい点を見逃さない

 2-5. 販売業者への確認:メンテナンス履歴を知る

3 賢く購入して安心のカーライフを:リスクを理解し、後悔のない選択を

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走行距離少ない中古車のリスク

1 魅力の裏側:走行距離少ない中古車に潜む落とし穴

中古車市場において、走行距離が少ない車は「程度が良い」「長く乗れる」というイメージがあり、多くの人から注目されています。しかし、その魅力的なイメージの裏側には、知られざる落とし穴が潜んでいるのです。

 1-1. エンジン・部品の劣化:見えない敵との戦い

車は走行することでエンジンオイルやバッテリーなどの部品が劣化します。一見問題ないように見える走行距離少ない車でも、長期間放置されていた場合、これらの部品が劣化している可能性があります。

エンジンオイルは、エンジンの潤滑や冷却、洗浄などの役割を果たします。長期間放置された車は、エンジンオイルが酸化し、ドロドロになってしまうことがあります。ドロドロになったエンジンオイルは、エンジンの各部品を摩耗させ、故障の原因となります。

バッテリーも、長期間放置されると電圧が低下し、充電できなくなることがあります。バッテリーが上がってしまうと、車はエンジンをかけることができなくなってしまいます。

この他にも、燃料ホースやブレーキホースなどのゴム部品も、長期間放置されると劣化して亀裂が入ったり、破損したりする可能性があります。

走行距離が少ない中古車を購入する際には、エンジンオイルやバッテリーなどの状態を必ず確認しましょう。また、車検証や整備記録簿などで、過去の走行距離を確認することも重要です。

長期間放置された車は、エンジンや部品の劣化が進行している可能性があります。購入後にすぐに高額な修理費用がかかる可能性もあるので、注意が必要です。

 1-2. 短距離走行の罠:エンジンに負担がかかる理由

一見、車に優しいように思える短距離走行ですが、実はエンジンに大きな負担をかけているのです。その理由は以下の2つです。

1. エンジンオイルが温まらない

エンジンオイルは、エンジンの各部品を潤滑し、摩擦を減らす役割を果たします。しかし、エンジンオイルが温まらないうちにエンジンを停止してしまうと、エンジンオイルが十分に機能せず、部品同士が摩耗しやすくなります。

2. カーボンが溜まりやすい

短距離走行では、エンジンが完全燃焼する前に停止してしまうため、燃焼室にカーボンが溜まりやすくなります。カーボンが溜まると、エンジンの性能が低下し、燃費が悪化するだけでなく、故障の原因にもなります。

このように、短距離走行を繰り返す車は、エンジンに負担がかかり、故障リスクが高まります。走行距離が少ない中古車を選ぶ際には、短距離走行を繰り返していない車かどうかを必ず確認しましょう。

短距離走行の頻度を確認する方法

車検証や整備記録簿で、過去の走行距離を確認する
販売業者に、車の使用状況を詳しく聞く
オドメーターの履歴を確認する
車に異常がないか、試乗してみる

これらの方法で、短距離走行の頻度を確認し、エンジンへの負担が少ない車を選びましょう。

 1-3. メーター改ざんの闇:偽りの数字にご注意

近年、走行距離を少なく見せるためにメーターを改ざんする悪徳業者が存在します。購入前にメーター改ざんの疑いがないか、しっかりと確認することが重要です。

改ざんの手口

メーター改ざんの方法は様々で、単純にメーターパネル内の数字を書き換えるものから、コンピュータを使ってデジタルデータに書き換える高度なものまであります。近年は、高度な技術を用いた改ざんが増えており、素人では見破ることが困難な場合もあります。

改ざんを見破るポイント

メーター改ざんを見破るには、以下の点に注意しましょう。

車体の状態と走行距離の不一致

車体の状態が走行距離に比べて著しく劣っている場合は、メーター改ざんの疑いがあります。

整備記録簿の不備

整備記録簿に走行距離の記載がない、記録が不自然な場合は、改ざんされている可能性があります。

メーターパネルの異常

メーターパネルの数字が歪んでいたり、異常に光ったりしている場合は、改ざんされている可能性があります。

販売業者の評判

悪徳業者は、メーター改ざん以外にも様々な不正行為を行う可能性があります。販売業者の評判を事前に確認しておきましょう。

購入前に専門業者に査定を依頼

メーター改ざんが疑わしい場合は、専門業者に査定を依頼することをおすすめします。専門業者は、高度な技術を用いて改ざんを見破ることができます。

まとめ

メーター改ざんは、購入後に大きなトラブルに発展する可能性があります。購入前にしっかりと確認し、改ざんの疑いがある場合は、購入を避けるようにしましょう。

 1-4. メンテナンス不足:将来的な出費に備える

走行距離が少ない車は、一見魅力的に見えますが、必要最低限のメンテナンスが行われていない可能性があります。購入後にすぐに高額な修理費用がかかる可能性も十分に考えられます。

将来的な出費を避けるためには、購入前に車の状態をしっかりと確認することが重要です。以下のポイントをチェックしましょう。

整備記録簿の確認: 過去にどのようなメンテナンスが行われているかを確認しましょう。定期点検がしっかりと行われていない車には注意が必要です。
オイル漏れ・異音: エンジンオイルやバッテリーなどの状態をチェックし、漏れや異音がないことを確認しましょう。
タイヤ・ブレーキ: タイヤの摩耗やブレーキパッドの残量をチェックしましょう。
車体下部のサビ: 車体下部にサビがないか確認しましょう。サビは放置すると車体全体に広がり、修復に高額な費用がかかる可能性があります。

これらのポイントをチェックすることで、メンテナンス不足による将来的な出費をある程度防ぐことができます。

車の状態を判断するのが難しい場合は、専門業者に査定してもらうことをおすすめします。

 1-5. 市場価値の下落:将来的な損失を回避

走行距離が少ない車は、市場価値の下落が早い傾向があります。これは、新車に近い状態を保っているため、購入価格が高く設定されることが多いためです。しかし、時間の経過とともに新車モデルが登場し、市場価値は徐々に下落していきます。

さらに、走行距離が少ない車は、購入者が限定されるという問題もあります。一般的に、中古車を購入する人は、できるだけ安く購入したいと考えます。そのため、走行距離が少ない車は、購入者が見つかりにくく、売却に時間がかかる可能性があります。

将来的な損失を回避するためには、以下の点に注意する必要があります。

購入価格を慎重に検討する:高額な購入価格は、将来的な売却価格に大きく影響します。
車種やモデルを選ぶ:人気車種やモデルは、市場価値の下落が比較的少ない傾向があります。
長期間乗ることを検討する:長期間乗ることで、購入価格を償却することができます。

走行距離少ない中古車は、一見魅力的に見えますが、将来的な損失を回避するためには、リスクを理解した上で購入することが重要です。

2 リスクを回避するための賢い選択:購入前に確認すべきポイント

 2-1. 車検証・整備記録簿:過去の走行距離を調べる

車検証と整備記録簿は、過去の走行距離を調べるための重要な資料です。

車検証

車検証には、前回車検時の走行距離を示す「走行距離計表示値」と、前々回の車検時の走行距離を示す「旧走行距離計表示値」の2種類が記載されています。前回よりも前々回の数値が大きければ、メーターを巻き戻しているかメーターパネルが交換されている可能性が高いです。

整備記録簿

車検や12ヵ月点検などで定期点検記録簿に点検内容と併せてその時点の走行距離が記載されます。それ以外の点検、修理に関しても行う都度、整備記録簿に同様の記載がされるため、現在取り付けられているメーター上の走行距離が過去の数値よりも小さくないかを確認することができます。

注意点

車検証や整備記録簿は、偽造される可能性があります。販売業者にこれらの書類の原本を提示してもらい、真偽を確認することが重要です。
車検証や整備記録簿に記載されている走行距離は、必ずしも正確とは限りません。メーター改ざんや誤記載の可能性もあります。

過去の走行距離を調べるには、車検証と整備記録簿の両方を確認し、他の情報と照らし合わせて総合的に判断することが重要です。

 2-2. エンジンオイル・バッテリー:状態をチェック

エンジンオイルは、エンジンの潤滑、冷却、洗浄などの役割を果たす重要な液体です。劣化するとエンジン内部の部品を傷つけ、故障の原因となります。

エンジンオイルの状態チェック

オイルゲージで量を確認する
オイルの色を確認する
オイル粘度を確認する

バッテリーの状態チェック

バッテリー液量を確認する
バッテリー電圧を確認する
バッテリー端子の状態を確認する

これらの項目をチェックすることで、エンジンオイルやバッテリーの劣化具合を判断することができます。劣化が見られる場合は、早めに交換することをおすすめします。

専門業者に依頼する

エンジンオイルやバッテリーの状態チェックは、専門業者に依頼することもできます。より正確な診断が可能ですので、不安な場合はぜひ検討してみてください。

参考情報

エンジンオイルの劣化と交換時期: URL エンジンオイル 劣化 交換時期
バッテリーの寿命と交換時期: URL バッテリー 寿命 交換時期
中古車のエンジンオイル・バッテリーのチェックポイント: URL 中古車 エンジンオイル バッテリー チェックポイント

 2-3. 短距離走行の頻度:使用状況を把握

短距離走行を繰り返す車は、エンジンオイルが温まらないうちにエンジンを停止するため、エンジンに負荷がかかります。また、バッテリーも頻繁に充電と放電を繰り返すため、寿命が短くなります。

短距離走行の頻度を確認する方法

車検証や整備記録簿で、過去の走行距離を確認する
販売業者に、車の使用状況を詳しく聞く
オドメーターの記録をチェックする
車載のGPS機能で、過去の走行履歴を確認する

短距離走行が多い車を選ぶ際の注意点

エンジンオイルやバッテリーの状態を特に注意深く確認する
短距離走行によるエンジンの負荷を軽減する対策を検討する
将来的に車の売却時に、市場価値が下落する可能性を考慮する

短距離走行が多い車を選ぶメリット

車体の状態が比較的良い
長距離走行による消耗が少ない
車検費用が安い

短距離走行が多い車を選ぶデメリット

エンジンや部品への負荷が大きい
バッテリーの寿命が短い
将来的に車の売却時に、市場価値が下落する可能性がある

まとめ

短距離走行を繰り返す車は、メリットとデメリットがあります。購入前にこれらの点を考慮し、自分のニーズに合った車を選びましょう。

 2-4. メーター改ざん:疑わしい点を見逃さない

メーター改ざんは、悪徳業者が走行距離を少なく見せるためにメーターを操作する違法行為です。購入後にメーター改ざんが発覚した場合、車体価格の減額や損害賠償請求などの対応が可能となるケースもありますが、泣き寝入りしてしまうケースも多くあります。

メーター改ざんを見逃さないためには、以下の点に注意しましょう。

車検証とメーターの走行距離を確認する

車検証記載の走行距離とメーターの走行距離が一致していない場合は、改ざんされている可能性があります。

整備記録簿を確認する

整備記録簿に記載されている走行距離と、車検証やメーターの走行距離が一致していない場合は、改ざんされている可能性があります。

車体の状態を確認する

車体の状態が走行距離と一致していない場合は、改ざんされている可能性があります。例えば、走行距離が少ないのに車体が傷んでいる場合や、内装が劣化している場合は注意が必要です。

販売業者に確認する

販売業者にメーター改ざんの疑いがないかどうか確認しましょう。信頼できる販売業者であれば、メーター改ざんについての質問にも丁寧に答えてくれるはずです。

専門業者に査定してもらう

不安な場合は、専門業者に査定してもらいましょう。専門業者は、メーター改ざんの疑いがないかどうかを専門的な知識と経験に基づいて判断することができます。

メーター改ざんは、購入後に大きなトラブルに発展する可能性があります。購入前にしっかりと確認し、疑わしい点があれば、購入を検討し直しましょう。

参考情報

https://magazine.kurumaerabi.com/articles/133
https://magazine.kurumaerabi.com/articles/133
https://m.youtube.com/watch?v=-iYeVZ338oA

 2-5. 販売業者への確認:メンテナンス履歴を知る

販売業者に以下の項目を確認することで、車がきちんとメンテナンスされているか判断できます。

定期点検の実施状況: 車種やメーカー指定の頻度で定期点検が行われていたか確認しましょう。
交換部品: エンジンオイル、バッテリー、タイヤなど、交換時期が定められている部品が定期的に交換されているか確認しましょう。
修理履歴: 事故歴や故障歴など、過去の修理履歴を確認しましょう。
整備記録簿: 整備記録簿があれば、過去のメンテナンス内容を詳しく確認できます。
保証: 販売業者によっては、中古車保証を提供している場合があります。保証内容を確認しましょう。

これらの情報を総合的に判断することで、車の状態を把握し、購入後に高額な修理費用がかかるリスクを減らすことができます。

注意点

販売業者が虚偽の情報を提供していないか注意が必要です。
整備記録簿などの書類が偽造されていないか確認する必要があります。
不明な点があれば、遠慮せずに販売業者に質問しましょう。

参考情報

中古車購入前に確認すべきポイント: URL 中古車 購入前 確認ポイント
中古車販売業者の選び方: URL 中古車販売業者 選び方
中古車保証: URL 中古車 保証

3 賢く購入して安心のカーライフを:リスクを理解し、後悔のない選択を

走行距離少ない中古車は、魅力的な反面、いくつかのリスクがあります。しかし、これらのリスクを事前に理解し、しっかりと確認することで、後悔のないカーライフを送ることができます。

1. リスクを理解する

走行距離少ない中古車購入のリスクは以下の通りです。

エンジンや部品の劣化
短距離走行による負荷
メーター改ざんの可能性
メンテナンス不足
市場価値の下落

2. 購入前に確認する

以下のポイントを必ず確認しましょう。

車検証や整備記録簿などで、過去の走行距離を確認
エンジンオイルやバッテリーなどの状態をチェック
短距離走行を繰り返していないか確認
メーター改ざんの疑いがないか確認
販売業者にメンテナンス履歴を確認

3. 専門家のアドバイスを活用する

不安な場合は、中古車販売員や整備士などの専門家に相談しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、リスクを回避し、賢い中古車選びをすることができます。

4. 時間をかけてじっくり検討する

走行距離少ない中古車は、価格も高額な傾向があります。時間をかけてじっくり検討し、納得できる車を選びましょう。

5. 信頼できる販売店を選ぶ

悪徳業者も存在するため、信頼できる販売店を選ぶことが重要です。口コミや評判などを参考に、安心して購入できる販売店を選びましょう。

6. 購入後のメンテナンスも重要

購入後も定期的にメンテナンスを行い、車の状態を良好に保ちましょう。

走行距離少ない中古車は、リスクを理解し、しっかりと確認することで、賢く購入することができます。上記のポイントを参考に、後悔のないカーライフを送りましょう。

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