凍ったフロントガラスを安全にとかす方法

凍ったフロントガラスとかすについて

 

凍ったフロントガラスとかす

寒い冬になると、車のフロントガラスが凍結して視界が悪くなることがあります。凍ったフロントガラスを素早くとかさないと、安全な運転に支障をきたす可能性があります。

そこで、今回は凍ったフロントガラスを安全かつ効率的にとかすための方法をご紹介します。また、凍ったフロントガラスを防ぐための対策についても解説します。

凍ったフロントガラスとかす際には、以下の点に注意しましょう。

  • 安全のために、必ず車内から作業を行う
  • ガラスが割れないように、力を入れすぎない
  • ガラスに傷がつかないように、柔らかい布やワイパーを使用する

また、凍ったフロントガラスを防ぐためには、以下の対策をしておくとよいでしょう。

  • 車庫やカーポートに駐車する
  • ワイパーに撥水コートを施す
  • フロントガラスに防霜剤を塗る

20240129105016

これらの対策をしておけば、凍ったフロントガラスで慌てることも少なくなります。

もくじ

1 凍ったフロントガラスを安全かつ効率的にとかすには

 1-1 解氷剤を使用する

  1-1-1 解氷剤の成分

  1-1-2 解氷剤の使用方法

 1-2 デフロスターを使用する

  1-2-1 デフロスターの使用方法

 1-3 お湯は使用しない

 1-4 布やワイパーで拭き取る

2 凍ったフロントガラスとかす際の注意点

 2-1 安全のために、必ず車内から作業を行う

 2-2 ガラスが割れないように、力を入れすぎない

 2-3 ガラスに傷がつかないように、柔らかい布やワイパーを使用する

3 凍ったフロントガラスを防ぐための対策

 3-1 車庫やカーポートに駐車する

 3-2 ワイパーに撥水コートを施す

 3-3 フロントガラスに防霜剤を塗る

 

1 凍ったフロントガラスを安全かつ効率的にとかすには

 1-1 解氷剤を使用する

  1-1-1 解氷剤の成分

解氷剤には、主に以下の成分が含まれています。

  • アルコール類

アルコール類は、水の凝固点を下げる性質があります。そのため、解氷剤には、エタノールやイソプロパノールなどのアルコール類が含まれています。

  • 界面活性剤

界面活性剤は、水と油の両方になじむ性質があります。そのため、解氷剤には、界面活性剤が含まれていることで、氷とガラスの間の水分を分散させ、解氷を促進します。

  • 防腐剤

防腐剤は、解氷剤の劣化を防ぐための成分です。

解氷剤の成分は、メーカーや製品によって異なります。また、近年では、環境に配慮した成分を使用した解氷剤も販売されています。

解氷剤を使用する際は、必ず製品の注意書きをよく読んでから使用するようにしましょう。

  1-1-2 解氷剤の使用方法

解氷剤は、凍ったフロントガラスを解かすための最も効果的な方法です。解氷剤には、エタノールやイソプロパノールなどの成分が含まれていて、ガラスの温度を下げずに凍結を解かすことができます。

解氷剤を使用する際は、以下の手順を守ってください。

  1. ワイパーを立てます。ワイパーに解氷剤が付着すると、劣化の原因になります。
  2. 解氷剤をフロントガラス全体に吹き付けます。
  3. 解氷剤が効いてきたら、布やワイパーで拭き取ります。

解氷剤は、エアゾールタイプとトリガータイプがあります。エアゾールタイプは噴射力が強く、広範囲に解氷剤を吹き付けることができます。トリガータイプは噴射力が弱いですが、細かい部分にも解氷剤を吹き付けることができます。

解氷剤は、ガラスに傷がつかないように、柔らかい布やワイパーで拭き取ってください。

また、解氷剤を使用する際には、以下の点に注意してください。

  • 火気や高温の場所では使用しないでください。
  • 人や動物の目に入らないように注意してください。

解氷剤を使用することで、凍ったフロントガラスを素早く安全にとかすことができます。

 1-2 デフロスターを使用する

  1-2-1 デフロスターの使用方法

デフロスターは、フロントガラスに暖房を当てて凍結を解かす機能です。デフロスターを使用するには、まず車内のエアコンをオンにします。次に、デフロスタースイッチを押します。デフロスタースイッチは、ダッシュボード中央のパネルに扇形の枠に3本の矢印が描かれたスイッチです。

デフロスターを使用するときは、以下の点に注意しましょう。

  • 内気循環モードに設定する

デフロスターを使用するときは、内気循環モードに設定して、外気から冷たい空気が入らないようにしましょう。外気から冷たい空気が入ると、凍結が解けにくくなります。

  • 風量を最大にする

デフロスターの風量を最大にすることで、凍結をより早く解かすことができます。

  • 温度を高くする

デフロスターの温度を高くすることで、凍結をより早く解かすことができます。ただし、温度を高すぎると、ガラスが割れる危険があるので注意しましょう。

デフロスターで凍結が解けたら、布やワイパーで拭き取ります。

 1-3 お湯は使用しない

凍ったフロントガラスをとかすために、お湯を使用することは絶対に避けてください。

お湯をかけると、ガラスの外側が急激に温度上昇して膨張し、ガラス全体のバランスが崩れて割れる危険があります。また、仮に割れなかったとしても、かけたお湯が冷えて新たな氷の膜となることもあるので、お湯で溶かすのはおすすめできません。

凍ったフロントガラスを安全かつ効率的にとかすためには、解氷剤やデフロスターを使用するなどの方法がおすすめです。

解氷剤を使用する場合

解氷剤には、エタノールやイソプロパノールなどの成分が含まれていて、ガラスの温度を下げずに凍結を解かすことができます。解氷剤は、スプレーボトルやワイパー液などに入れて使用します。

デフロスターを使用する場合

デフロスターは、フロントガラスに暖房を当てて凍結を解かします。ただし、デフロスターを使用する場合は、内気循環モードに設定して、外気から冷たい空気が入らないようにしましょう。

 1-4 布やワイパーで拭き取る

解氷剤やデフロスターで凍結が解けたら、布やワイパーで拭き取ります。拭き取るときは、ガラスを傷つけないように注意しましょう。

布で拭く場合

  • 柔らかい布を使用してください。
  • ガラスに傷がつかないように、優しく拭き取ってください。
  • 拭き取った布は、濡らして絞ってから使用してください。

ワイパーで拭く場合

  • ワイパーが凍結していないことを確認してください。
  • ワイパーをゆっくりと動かして、ガラスに残った雪や氷を拭き取ってください。

注意点

  • ガラスがまだ完全に解けていない場合は、拭き取るとガラスに傷がつく恐れがあります。完全に解けるのを待ってから拭き取ってください。
  • 拭き取った後、ガラスに水滴が残っていると、運転中に視界が妨げられる可能性があります。水滴を拭き取るか、ワイパーで拭き取ってください。

2 凍ったフロントガラスとかす際の注意点

 2-1 安全のために、必ず車内から作業を行う

凍ったフロントガラスをとかすときは、必ず車内から作業を行うようにしましょう。車外に出ると、滑って転倒する危険があります。また、車外でガラスを拭き取ろうとすると、ガラスが割れる危険もあります。

車内から作業を行うときは、以下のことに注意しましょう。

  • エンジンをかけて、デフロスターをオンにする
  • 解氷剤をスプレーで吹き付ける
  • 布やワイパーで拭き取る

エンジンをかけてデフロスターをオンにすると、フロントガラスに暖かい空気が当たって、凍結が解けやすくなります。解氷剤を吹き付けると、さらに早く凍結を解くことができます。最後に、布やワイパーで拭き取って、ガラスに残った雪や氷を取り除きましょう。

車内から作業を行うことで、安全かつ効率的に凍ったフロントガラスをとかすことができます。

 2-2 ガラスが割れないように、力を入れすぎない

凍ったフロントガラスをとかすときには、ガラスが割れないように注意が必要です。ガラスは、飛び石やヒビなどの傷があると、熱による膨張で割れやすくなってしまいます。

そのため、解氷剤やデフロスターで凍結を解かすときは、ガラスに直接触れないように注意しましょう。また、布やワイパーで拭き取るときも、力を入れすぎないように注意しましょう。

具体的には、以下の点に注意してください。

  • 解氷剤やデフロスターを使用するときは、内気循環モードに設定して、外気から冷たい空気が入らないようにする。
  • 布やワイパーで拭き取るときは、柔らかい素材のものを使い、力を入れすぎないようにする。

また、凍ったフロントガラスをとかすのに、ヘラやスクレーパーを使用するのも危険です。力を入れすぎると、ガラスに傷がついてしまうだけでなく、ヒビのある箇所から割れてしまうこともあります。

凍ったフロントガラスを安全かつ効率的にとかすためには、ガラスが割れないように注意することが大切です。

 2-3 ガラスに傷がつかないように、柔らかい布やワイパーを使用する

凍ったフロントガラスを拭き取るときは、ガラスに傷がつかないように注意しましょう。硬い布やワイパーを使用すると、ガラスに傷がつくだけでなく、ワイパーのゴムが傷んでしまうこともあります。

ガラスに傷がつかないようにするには、以下の点に注意しましょう。

  • 柔らかい布やワイパーを使用する

布は、マイクロファイバークロスやウエスなど、柔らかい素材のものを使用するとよいでしょう。ワイパーは、ゴムが柔らかく、傷がつきにくいものを選びましょう。

  • ガラスに直角に当てないようにする

ガラスに直角に布やワイパーを当てると、ガラスに傷がつく可能性があります。布やワイパーは、ガラスに対して45度程度の角度で当てるようにしましょう。

  • 強くこすらないようにする

布やワイパーで強くこすると、ガラスに傷がつく可能性があります。優しく拭き取るようにしましょう。

また、ワイパーで凍ったフロントガラスを拭き取るときは、ワイパーのゴムが凍結していないことを確認してから行いましょう。ワイパーのゴムが凍結している場合は、解氷剤やデフロスターで解かしてから拭き取ります。

これらの注意点を守って、ガラスに傷をつけないようにしましょう。

3 凍ったフロントガラスを防ぐための対策

 3-1 車庫やカーポートに駐車する

車庫やカーポートに駐車すると、フロントガラスが凍結するリスクを大幅に減らすことができます。車庫やカーポートがあれば、駐車する前に暖房をかけてフロントガラスの凍結を防ぐことができます。また、車庫やカーポートは風の影響を受けにくいため、霜がつきにくくなります。

車庫やカーポートがない場合は、できるだけ風の当たらない場所に駐車するようにしましょう。また、ワイパーやガラスに撥水コートを施しておくと、霜がつきにくくなります。

車庫やカーポートに駐車するメリットは、以下のとおりです。

  • フロントガラスの凍結を防ぐことができる
  • 霜がつきにくい
  • 車のボディの劣化を防ぐことができる

車庫やカーポートに駐車できる環境であれば、ぜひ活用しましょう。

 3-2 ワイパーに撥水コートを施す

ワイパーに撥水コートを施すことで、雨天時の視界を確保しやすくなります。撥水コートは、ワイパーのゴム部分に特殊なコーティングを施すことで、水滴を弾くようにします。

撥水コートを施す方法は、大きく分けて2つあります。

1つは、市販の撥水コート剤を使用する方法です。撥水コート剤は、スプレータイプやシートタイプなど、さまざまな種類があります。使用方法は、製品によって異なりますので、説明書をよく読んでから使用してください。

もう1つは、自分で撥水コートを塗る方法です。撥水コートは、ホームセンターなどで販売されています。塗り方は、製品によって異なりますので、説明書をよく読んでから塗ってください。

ワイパーに撥水コートを施す際には、以下の点に注意してください。

  • ワイパーが汚れている場合は、あらかじめ洗浄してからコートを施してください。
  • ワイパーのゴムに傷やひび割れがある場合は、コートを施しても効果が得られません。
  • 撥水コートは、定期的に塗り直す必要があります。

ワイパーに撥水コートを施しておけば、雨天時でもワイパーを頻繁に動かす必要がなくなり、ワイパーゴムの寿命を延ばす効果も期待できます。

 3-3 フロントガラスに防霜剤を塗る

凍ったフロントガラスを防ぐためには、フロントガラスに防霜剤を塗っておくとよいでしょう。防霜剤は、ガラスに薄い膜を形成して、水分の蒸発を防ぐことで凍結を防止します。

防霜剤は、ワイパー液やスプレーボトルなどに入れて使用します。ワイパー液の場合は、通常のワイパー液と混ぜて使用します。スプレーボトルの場合は、ガラス全体にムラなく塗り広げます。

防霜剤は、凍結の危険がある前に塗っておくことが大切です。また、頻繁に塗り直す必要があるため、車内に常備しておくとよいでしょう。

防霜剤を塗るときは、以下の点に注意しましょう。

  • ガラスが乾いた状態で塗る
  • ガラスに傷がつかないように、柔らかい布やスポンジを使用する
  • ガラスに付着したゴミや汚れを落としてから塗る

防霜剤を塗っておけば、凍ったフロントガラスで慌てることも少なくなります。ぜひ、試してみてください。