ETCを使わない人について
ETCは、高速道路の料金所を自動で通過できるサービスである。導入以来、利用者は急速に増加し、2023年9月末時点では、全国で約4,600万人が利用している。
出典
ETCを使わない人は、どのような人がいるのだろうか。その理由は、大きく分けて以下の3つに分けられると考えられる。
- そもそもETCを知らない
- ETCの導入に抵抗がある
- ETCを使うメリットが少ない
1. そもそもETCを知らない
ETCの導入は、2001年に始まった。それから20年以上経過しているが、まだETCを知らない人も少なくない。特に、高齢者や車の運転に慣れていない人には、ETCの存在が知られていない可能性がある。
ETCの導入を知らない人は、料金所の混雑や、現金の持ち合わせがないといった理由で、ETCを導入するきっかけを得られない。
2. ETCの導入に抵抗がある
ETCの導入には、初期費用や年会費などの費用がかかる。また、ETCカードを紛失した場合の費用も負担しなければならない。そのため、費用を理由にETCの導入に抵抗がある人もいる。
また、ETCカードの暗証番号を忘れたり、入力を間違えたりした場合、料金所を通過できずに後日、現金で料金を支払う必要がある。そのため、こうしたトラブルを避けたい人も、ETCの導入に抵抗がある。
3. ETCを使うメリットが少ない
ETCを使うメリットとしては、料金所の混雑を避けられることや、現金を持ち歩く必要がないことなどが挙げられる。しかし、これらのメリットが、ETCの導入費用やトラブルのリスクを上回らないと感じている人もいる。
例えば、高速道路を利用する頻度が少ない人は、料金所の混雑を避けるメリットが少ない。また、車の運転に慣れている人は、現金を持ち歩くのに抵抗がない。
ETCを使わない人の対策
ETCを使わない人への対策としては、以下の3つが考えられる。
- 情報発信の強化
- 費用の負担軽減
- メリットの訴求
1. 情報発信の強化
ETCの存在や、ETCを使うメリットを、より多くの人に知ってもらう必要がある。そのためには、情報発信を強化することが重要である。
具体的には、テレビやラジオ、新聞などのマスメディアで、ETCの情報を積極的に報道する。また、高速道路を利用する機会がある人に、ETCのパンフレットやチラシを配布する。
2. 費用の負担軽減
ETCの初期費用や年会費を軽減することで、ETCの導入をより身近にすることが可能である。
具体的には、ETCカードの初期費用を無料にする。また、年会費の無料化や、割引制度の導入を検討する。
3. メリットの訴求
ETCを使うメリットを、より具体的に訴求することで、ETCの導入を促進することが可能である。
具体的には、ETCを使うことで、料金所の待ち時間を短縮できる、現金を持ち歩く必要がなくなる、といったメリットを、分かりやすく伝える。
ETCを使わない人は、さまざまな理由でETCの導入に至っていない。ETCの普及を進めるためには、情報発信の強化や費用の負担軽減、メリットの訴求など、さまざまな対策が必要である。
ところでetc使わない人って
2023年9月末時点で、全国の車両台数は約8,000万台です。そのうち、ETC車載器を搭載している車両は約4,600万台です。つまり、ETCを使わない車両は、約3,400万台となります。
ETC利用率は、2023年9月末時点で約57.5%です。これは、2001年の導入当初(約1.6%)と比べると、大幅に向上しています。しかし、依然としてETCを使わない人は、全体の約42.5%を占めています。
ETCを使わない人の割合は、年齢層別に見ると、高齢者層で高くなっています。2023年9月末時点で、65歳以上のETC利用率は約35%です。これは、20歳代~50歳代の利用率(約70%)と比べると、大幅に低くなっています。
また、地域別に見ると、都市部よりも地方部で高くなっています。2023年9月末時点で、都市部のETC利用率は約65%です。これは、地方部の利用率(約45%)と比べると、大幅に高くなっています。