アメリカのフリーウェイ 有料について
アメリカのフリーウェイは、日本の高速道路とは異なり、ほとんどの場合無料で利用できる道路です。しかし、近年、フリーウェイの老朽化や渋滞の悪化に伴い、一部の州では有料化の動きが出てきました。有料化のメリットとデメリットについて、以下にまとめてみました。
有料化のメリット
- フリーウェイの維持管理費用を確保できる。
フリーウェイは、長年にわたって使用されてきたため、路面の劣化や橋梁の補修など、多額の費用がかかる問題が多く発生しています。有料化によって、ユーザーから徴収した料金を使って、フリーウェイの安全性や快適性を向上させることができます。
- 渋滞を緩和できる。
フリーウェイが無料であることは、利用者にとっては便利ですが、同時に過剰な需要を生み出しています。特に、都市部では、ラッシュアワーになると、フリーウェイは車で埋め尽くされてしまいます。有料化によって、利用者は必要性やコストを考えて、フリーウェイの利用を控えるかもしれません。また、一部のレーンを有料化して、高速で走れるようにすることも可能です。これらの方法で、フリーウェイの交通量を減らし、渋滞を緩和することができます。
- 環境への負荷を減らせる。
渋滞は、燃料の無駄遣いや排気ガスの増加など、環境への悪影響をもたらします。有料化によって、フリーウェイの利用を抑制し、渋滞を解消することで、環境への負荷を減らすことができます。また、有料化の収入を使って、公共交通機関や自転車道など、環境に優しい交通手段の整備や普及に投資することもできます。
有料化のデメリット
- 利用者の負担が増える。
フリーウェイが有料化されると、利用者はその分だけ出費が増えます。特に、フリーウェイを頻繁に利用する人や長距離を走る人は、大きな影響を受けるかもしれません。また、有料化によってフリーウェイから離れた人たちは、代わりに一般道や地方道などを使うことになりますが、それらの道路はフリーウェイほど整備されていない場合が多く、安全性や時間効率が低下する可能性があります。
- 経済活動に悪影響を及ぼす。
フリーウェイは、アメリカの経済活動に欠かせないインフラストラクチャーです。物流や観光など、さまざまな産業やビジネスにとって、フリーウェイは重要な役割を果たしています。有料化によって、フリーウェイの利用コストが上昇すると、それらの産業やビジネスにも悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、物流業者は、有料化のコストを輸送費に転嫁するかもしれませんが、それは消費者にとっても価格上昇の原因になります。また、観光客は、有料化のコストを考慮して、旅行先やルートを変更するかもしれませんが、それは観光地の収入減につながります。
まとめ
以上のように、アメリカのフリーウェイの有料化には、メリットとデメリットがあります。有料化は、フリーウェイの維持管理や渋滞緩和、環境保護などに寄与する一方で、利用者の負担や経済活動への影響などを考慮しなければなりません。有料化の是非は、州ごとに異なる状況やニーズに応じて判断されるべきでしょう。
日本はいつになったら無料になるのでしょうか。
2023年に成立した道路整備特別措置法と日本高速道路保有・債務返済機構法の一部を改正する法律により、高速道路の有料期間が最長で2115年9月30日まで延長されることが決まりました。これにより、高速道路の料金徴収期限が半永久的に続くことになります。この法案は、高速道路が老朽化していることから更新する財源を確保するため、有料期間を延長したものです。また、高速道路料金を確実に徴収するため、車両の運転者に加え、使用者にも高速道路料金を請求できることを明確化し、軽自動車・二輪車による料金不払時に、使用者情報を取得できるよう措置することも決まりました。
現在、高速道路の料金は距離に応じて段階的に値上げされる仕組みになっています。ただし、2021年に国土交通省が高速道路の料金体系を見直す検討に入り、将来的には時間単位の料金設定を視野に入れることが検討されています。また、2022年4月には首都高速道路や阪神高速道路などの高速道路で最大5割の値上げが実施されました。今後も、高速道路の料金に関する情報は各高速道路会社のホームページやニュースなどで確認することができます。
無料どころか値上げだって、増税眼鏡のやろう、やってくれる。