ミャンマー国軍兵士の寝返り、民主派に大きな戦力

2021年2月1日に発生したミャンマー国軍のクーデター以降、ミャンマーでは民主派と国軍の間で武力紛争が続いている。この紛争において、ミャンマー国軍兵士の寝返りは、民主派にとって重要な戦力となると同時に、国軍の戦力低下にもつながる重要な要素となっている。


寝返りの背景と理由

国軍兵士の寝返りには、さまざまな背景と理由がある。その一つは、国軍による市民への弾圧に対する反発である。クーデター以降、国軍は民主派や市民に対する弾圧を強めており、その結果、多くの市民が殺害されたり、負傷したりしている。このような国軍の暴力行為は、国民の間で大きな怒りと失望を招き、国軍兵士にも少なからず影響を与えている。

また、国軍による汚職や腐敗も、寝返りの理由の一つとして挙げられる。国軍は、ミャンマーの政治・経済を牛耳っており、その過程で多くの汚職や腐敗が横行している。このような国軍の体質に不満を抱いた兵士が、民主派に寝返るケースも少なくない。

さらに、国軍内部の分裂も、寝返りの背景の一つとなっている。クーデター以降、国軍内部には、クーデターを支持する勢力と、反対する勢力に分裂が生じている。このような状況下では、国軍兵士の士気が低下し、寝返りにつながる可能性がある。

寝返りの現状と影響

2023年9月現在、ミャンマー国軍兵士の寝返りは、着実に増加している。2022年10月には、1週間で100人以上の国軍兵士が民主派に寝返ったという報道も出ている。

国軍兵士の寝返りは、民主派にとって大きな戦力となる。民主派は、武装勢力である国民防衛隊(PDF)を組織して国軍と戦っているが、兵力と装備の不足が課題となっている。国軍兵士の寝返りによって、民主派は、兵力と装備を増強することができる。

また、国軍兵士の寝返りは、国軍の戦力低下にもつながる。国軍は、クーデター以降、民主派との戦闘で多くの兵士を失っている。国軍兵士の寝返りがさらに増加すれば、国軍の戦力はさらに低下し、民主派の勝利につながる可能性も出てくる。

今後の展望

国軍兵士の寝返りは、ミャンマーの政治情勢に大きな影響を与える可能性を秘めている。国軍兵士の寝返りがさらに増加すれば、国軍の体制は崩壊し、民主化への道が開ける可能性がある。

しかし、国軍も、寝返りを防ぐための対策を講じている。国軍は、寝返った兵士やその家族を厳しく取り締まり、寝返りを抑制しようとしている。また、国軍は、民主派への攻撃を強化し、民主派の士気を低下させようとしている。

今後、国軍兵士の寝返りがどのように展開していくかは、ミャンマーの政治情勢を左右する重要な要素となる。

 

2023年9月現在、防衛大学校に留学したミャンマー人は卒業していません。

防衛大学校は、5年間の課程で、自衛官の幹部となるための教育・訓練を行う機関です。2021年2月にミャンマーでクーデターが発生した後、防衛省は、ミャンマー国軍から防衛大学校への留学生の受け入れを継続しました。しかし、2022年7月にミャンマー国軍が民主活動家4人の死刑を執行したことを受け、防衛省は、2023年度以降の留学生受け入れを停止すると発表しました。

2021年度までに、防衛大学校には、ミャンマー国軍から9人の留学生が受け入れられていました。しかし、2023年9月現在、これらの留学生は、まだ4年生以下であり、卒業はしておらず、卒業予定も発表されていません。

なお、防衛大学校は、留学生の受け入れを停止したものの、すでに受け入れている留学生の課程は、予定どおり終了させる方針です。

卒業して民主化に貢献できる人材になってほしい。