第二次世界大戦でドイツが軍隊をもつと日本の持たない降伏文書の違いは
第二次世界大戦は、1939年から1945年まで続いた世界的な紛争でした。この戦争には、枢軸国（ドイツ、イタリア、日本など）と連合国（イギリス、フランス、ソビエト連邦、アメリカなど）という二つの勢力が対立しました。戦争の結果、約6000万人の人々が死亡し、多くの国や地域が荒廃しました。
戦争が終わるには、敗北した国が降伏文書に署名する必要がありました。降伏文書とは、戦争を終結させるために交わされる合意書のことです。降伏文書には、敗北した国が受け入れるべき条件や義務が記されています。しかし、第二次世界大戦で降伏したドイツと日本の降伏文書には、大きな違いがありました。
ドイツは1945年5月7日に無条件降伏しました。無条件降伏とは、敗北した国が降伏する際に、勝利した国から提示された条件を全て受け入れることです。ドイツの無条件降伏文書には、以下のような内容が含まれていました。
- ドイツは全ての軍事行動を停止し、全ての武装勢力を解散する。
- ドイツは全ての占領地から撤退し、連合国による軍政下に置かれる。
- ドイツはナチス政権やその関係者を処罰するために協力する。
- ドイツは連合国から要求される賠償や補償を支払う。
一方、日本は1945年8月15日にポツダム宣言を受諾して降伏しました。ポツダム宣言とは、連合国が日本に対して提示した降伏条件をまとめた文書です。ポツダム宣言には、以下のような内容が含まれていました。
- 日本は全ての軍事行動を停止し、全ての武装勢力を解散する。
- 日本は全ての占領地から撤退し、連合国による軍政下に置かれる。
- 日本は天皇制を維持することができるが、連合国の指示に従わなければならない。
- 日本は戦争犯罪者を処罰するために協力する。
- 日本は連合国から要求される賠償や補償を支払う。
ドイツと日本の降伏文書の違いは何でしょうか？一つ目は、ドイツは無条件降伏したのに対して、日本はポツダム宣言を受諾したという点です。これは、日本が降伏する前に、アメリカが広島と長崎に原子爆弾を投下したことが影響しています。日本は原子爆弾の破壊力に恐れをなし、連合国に降伏することを決めましたが、天皇制を廃止することはできませんでした。そこで、アメリカは日本に対して、天皇制を維持することを認める代わりに、ポツダム宣言を受諾するように求めました。日本はこれを受け入れて降伏しました。
二つ目は、ドイツは軍隊をもつことが禁止されたのに対して、日本は軍隊をもつことが許可されたという点です。これは、戦後の国際情勢が影響しています。ドイツは戦後、東西に分割され、ソビエト連邦やアメリカなどの占領軍によって管理されました。ドイツは軍隊をもつことが禁止され、再軍備や再統一の動きも抑えられました。しかし、1950年代に入ると、冷戦が激化し、西側諸国はドイツの再軍備や再統一を支持するようになりました。1955年には西ドイツがNATOに加盟し、軍隊をもつことが認められました。
一方、日本は戦後、アメリカの占領下に置かれました。アメリカは日本の民主化や経済復興を支援しましたが、日本の軍隊をもつことも許可しました。これは、アメリカが日本を自らの同盟国として利用しようとしたからです。1950年代に入ると、朝鮮戦争や台湾海峡危機などの東アジアでの紛争が発生し、アメリカは日本に対して自衛隊の創設や安全保障条約の締結を求めました。1954年には自衛隊が発足し、1960年には新安保条約が調印されました。
以上のように、第二次世界大戦でドイツが軍隊をもつと日本の持たない降伏文書の違いは、戦争終結時の状況や戦後の国際情勢によって決まりました。ドイツと日本は共に敗北した国でしたが、その後の歴史や政治や文化においても大きな違いが生まれました。
出典
https://www.youtube.com/watch?v=oRuf3WKyJaQ
警察予備隊とは再軍備の第一歩だったと言えるでしょう。警察予備隊は、1950年に朝鮮戦争が勃発したことを受けて、アメリカの指導の下に設立された日本の治安維持組織です。当初は警察の一部として扱われていましたが、1952年には国防軍と改称され、自衛隊の前身となりました。警察予備隊の設立は、日本国憲法の平和主義や連合国軍最高司令官総司令部（GHQ）の軍事的解体政策に反するものでしたが、アメリカは冷戦の中で日本を自らの陣営に引き込む必要があると考えていました。そのため、警察予備隊はアメリカから武器や訓練を受け、事実上の軍隊として機能しました。警察予備隊は、日本の再軍備における重要な役割を果たしたと言えます。
誰も直さない
変な国だ。
