自分の生まれた風景

自分の子供のころの景色とは、

自分の家はコメ農家でした。

子供のころの記憶は、すべて田んぼ。

田んぼがあって、田の土を掘り起こした田んぼが

延々と連なる。

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自分は水田の状態の景色をあまり覚えていない。

この掘り起こした田んぼも土は掘り起こしても

かなり固い小山になっている。

自分の家と田んぼは1kmくらいあっただろうか

その小山を全速力で駆け回った。

それで脚力は鍛えられたのだろう。

小学生で50m走5.9秒という記録を市で作った経験がある。

兎に角

米つくりは過酷であって、田おこし、苗代つくり

たろうじ、田植え、田の草取り、稲刈り、織田がけ、脱穀

ときつい仕事であった。

学校が休みの時は農作業が待っている。

自分の生活環境は全てが米つくりであった。

これが私のバックボーンであり、

田んぼの土起こした小山が延々と続く風景

その先に見える大理石がむき出しの山。

それが自分のバックボーンである。

 

この状況を抜け出すため

一生懸命勉強して大学に進学し

東京で仕事をするようになったが

やはり

どうしても

自分の居場所がない。

自分の幸せって

いい学校に行って同じ同期の社員と競争し

いい給料を稼ぎいい嫁さんもらって子供作って

という

価値観

 

子供のころ延々と農作業の単純作業をする毎日

田んぼの風景

それが自分の息抜き。

落ち着く環境。バックボーンがそれで

やがて東京を離れ田舎に向かった