円安が止まらないのは新NISAのせいについて
円安が止まらないのは新NISAのせい?
2023年12月からスタートした新NISAは、投資額と節税効果が大幅にアップし、個人投資家から大きな注目を集めています。しかし、この新NISAが、近年止まらない円安の加速に拍車をかけているのではないかという指摘が浮上しています。
本記事では、新NISAと円安の関係性について深く掘り下げ、円安加速の真因を探っていきます。
目次
1. はじめに
2. 新NISAの特徴とメリット
3. 新NISAと円安の関係性
3.1 海外投資の増加と円売り圧力
3.2 国内企業の海外投資拡大
3.3 円建て資産の運用難
4. 新NISAの副作用と懸念点
5. 今後の展望
6. まとめ
円安が止まらないのは新NISAのせい?
1. はじめに
近年、急速な円安が日本経済に大きな影響を与えています。2024年6月現在、1ドル160円台という34年ぶりの円安水準に達し、輸入物価の高騰や家計への負担増加など、様々な問題を引き起こしています。
この円安の背景には、日米金利差拡大や世界的な景気減速など、様々な要因が複雑に絡み合っています。しかし、近年導入された新NISA制度も、円安加速の一因として指摘されています。
2. 新NISAの特徴とメリット
新NISAは、少額投資非課税制度の恒久化と拡充を目的とした制度です。従来のNISA制度と比べて、以下の点が大きく改善されています。
投資額の増加: 年間投資額が120万円に増加
非課税期間の延長: 最長20年間の非課税期間
積立投資と成長投資の選択: 積立投資枠と成長投資枠の2種類を用意
制度選択の自由度: 従来のNISAと新NISAを自由に選択可能
これらの改善により、新NISAはより多くの人にとって投資しやすい制度となりました。特に、海外株式への投資が容易になったことが、円安との関係で注目されています。
3. 新NISAと円安の関係性
新NISAが円安に与える影響は、主に以下の3つのメカニズムを通じて生じると考えられています。
3.1 海外投資の増加と円売り圧力
新NISAでは、年間最大120万円までの投資額を海外株式などに投資することができます。この制度を利用して、個人投資家が積極的に海外資産を購入しているのです。海外資産を購入するためには、日本円を売って外貨を購入する必要があります。これが、円売り圧力となり、円安を加速させていると考えられています。
実際、新NISA開始後の2024年1月は、海外株式投資信託の購入額が前年同月比で約4倍に増加しました。これは、新NISAの影響が円安に表れていることを示唆しています。
3.2 国内企業の海外投資拡大
新NISAでは、国内企業の株式も対象となっています。しかし、近年は国内市場よりも海外市場の方が成長性が高いと見込まれており、多くの企業が海外投資を拡大しています。企業の海外投資が増加すると、企業が海外で稼いだ利益を日本円に換金する必要が生じます。これもまた、円売り圧力となり、円安を加速させていると考えられています。
3.3 円建て資産の運用難
新NISAでは、投資益が非課税となるため、投資家がよりリスクの高い資産への投資に積極的になることが予想されます。しかし、近年は国内経済の低迷や金利上昇の影響で、円建て資産の運用が難しくなっています。そのため、投資家は、より高いリターンを求めて、海外資産への投資にシフトしているのです。
4. 新NISAの副作用と懸念点
新NISAは、個人投資家にとって大きなメリットがある制度です。しかし、一方で、円安加速という副作用も存在します。
円安加速: 前述の通り、新NISAは円売り圧力を生み出し、円安を加速させている可能性があります。
国内経済への悪影響: 円安が長期化すると、輸入物価の高騰や企業業績の悪化など、国内経済全体に悪影響を与える可能性があります。
投資リスク: 新NISAは投資益が非課税となるため、投資家がよりリスクの高い資産への投資に積極的になることが予想されます。しかし、投資には必ずリスクが伴います。十分な知識と理解を得ずに投資を行うと、損失を被る可能性があります。
5. 今後の展望
新NISAが円安に与える影響は、今後さらに顕著になる可能性があります。政府としては、円安対策と新NISAの経済活性化効果のバランスをいかに取っていくかが課題となります。
6. まとめ
新NISAは、個人投資家にとってメリットのある制度ですが、円安加速という副作用も存在します。新NISAを利用する際は、円安への影響や投資リスクを十分に理解した上で、慎重に判断することが重要です。
補足
この状態だと円安は今後ずーと継続するようだ。
いっそ、海外にワーホリで稼ぎにでて語学をものし
そこの国の有名大学進学を目指したほうがいいのではないか
もう日本を抜け出すべきと