ロードサービス出動理由TOP3について
ロードサービス出動理由TOP3
自動車は現代社会において欠かせない移動手段ですが、トラブルに見舞われることも少なくありません。JAFによると、2022年度のロードサービス出動件数は約220万件に達しており、これは14.4秒に1件の割合で救援要請が発生していることになります。
これらのトラブルは、場合によっては重大な事故に繋がる可能性もあります。そこで本記事では、ロードサービス出動理由TOP3と、それぞれの原因や対策について解説します。
日頃から車の点検や整備を怠らず、安全運転を心掛けることで、これらのトラブルを未然に防ぎ、安全なカーライフを送りましょう。
もくじ
1. はじめに
2. 1位:バッテリー上がり
2-1. 原因
2-2. 対策
3. 2位:タイヤのパンク
3-1. 原因
3-2. 対策
4. 3位:落輪・落込
4-1. 原因
4-2. 対策
5. その他
6. まとめ
ロードサービス出動理由TOP3
1. はじめに
自動車は現代社会において欠かせない移動手段ですが、トラブルに見舞われることも少なくありません。JAFによると、2022年度のロードサービス出動件数は約220万件に達しており、その中でも特に多いのが「バッテリー上がり」「タイヤのパンク」「落輪・落込」です。
この章では、ロードサービス出動理由TOP3について、それぞれの原因と対策について詳しく解説します。日頃から車の点検や整備を怠らないこと、そして安全運転を心掛けることで、これらのトラブルを防ぐことができます。
2. 1位:バッテリー上がり
2-1. 原因
車のバッテリーは、エンジン始動や電装品の使用に必要な電力を供給する重要な部品です。しかし、バッテリーは経年劣化によって性能が低下し、蓄電能力が低下していきます。また、ライトやエアコンなどの電装品を長時間使用したり、充電不足の状態が続いたりすると、バッテリー上がりを引き起こす可能性が高くなります。
具体的には、以下の原因が考えられます。
バッテリーの劣化
バッテリーは消耗品であり、使用年数とともに性能が低下していきます。一般的に、バッテリーの寿命は3~5年と言われています。
バッテリーの劣化が進むと、蓄電能力が低下し、電圧が下がってしまいます。
ライトやエアコンの使い過ぎ
ヘッドライトやエアコンなどの電装品は、多くの電力を消費します。
特に、エンジンを停止した状態でこれらの電装品を長時間使用すると、バッテリー上がりを引き起こしやすくなります。
充電不足
バッテリーは、走行中に発電機によって充電されます。
しかし、短距離走行やアイドリング状態が多い場合など、発電量が消費量を上回らない状況が続くと、バッテリーは充電不足になります。
その他
車の振動や衝撃によって、バッテリー内部の接続部分が破損したり、端子が腐食したりすることもあります。
また、オルタネーターなどの発電機に異常があると、バッテリーが正常に充電されず、バッテリー上がりを引き起こす可能性があります。
2-2. 対策
バッテリー上がり対策
定期点検
バッテリーは消耗品であり、使用年数に関係なく劣化していきます。
一般的には、3~4年に1回の交換が推奨されています。
車種や使用状況によっては、もっと短いサイクルで交換が必要になる場合もあります。
カー用品店やガソリンスタンドなどで点検を受けましょう。
充電不足対策
車の使用頻度が少ない場合は、充電器を使って定期的に充電しましょう。
充電器は、車種に合ったものを選びましょう。
長距離ドライブ前に充電しておくことも大切です。
その他対策
アイドリング状態でのエアコンやライトの使用は控えましょう。
バッテリー端子の腐食や緩みがないか定期的に確認しましょう。
車を長期間放置する場合は、マイナス端子を外しておきましょう。
参考
JAF バッテリー上がり:
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-trouble/subcategory-support/faq267
ENEOS バッテリー:
https://www.eneos.co.jp/consumer/ss/service/battery/
3. 2位:タイヤのパンク
3-1. 原因
タイヤのパンクは、主に以下の原因によって起こります。
1. 釘やネジなどの異物によるパンク
走行中に釘やネジなどの異物がタイヤに刺さることで、空気が漏れてパンクすることがあります。特に、路肩や工事現場など、異物が落ちている可能性が高い場所を走行する際には注意が必要です。
2. バースト(破裂)
タイヤが過度に摩耗したり、空気圧不足が続いたりすると、タイヤ内部の構造が損傷し、バースト(破裂)することがあります。バーストすると、大きな音とともにタイヤが破裂し、車体が大きく揺れたり、ハンドルが取られたりするなど、非常に危険な状態になります。
3. 空気圧不足
タイヤの空気圧が不足していると、タイヤが変形しやすくなり、パンクしやすくなります。また、空気圧不足は燃費の悪化やタイヤの寿命の短縮にもつながります。
4. その他
上記以外にも、タイヤの老朽化や製造上の欠陥、縁石や段差に乗り上げるなどの衝撃によってもパンクすることがあります。
参考
JAF タイヤのパンク:
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-bike/subcategory-trouble/faq364
グッドイヤー タイヤのパンク:
https://www.goodyear.co.jp/knowledge/
3-2. 対策
タイヤのパンクを防ぐためには、以下の対策が有効です。
定期的な点検
最低でも月に1回、タイヤの空気圧と状態をチェックしましょう。
専門店での定期点検もおすすめです。
空気圧の管理
タイヤの空気圧は、車種ごとに適正値が設定されています。
マニュアルを確認して、適正値を維持しましょう。
パンク修理キットの車載
万が一パンクしてしまった場合に備えて、パンク修理キットを車載しておきましょう。
その他
路上の異物に注意して運転しましょう。
段差や縁石に乗り上げるのを避けましょう。
参考
JAF タイヤのパンク:
https://support.jaf.or.jp/faq/show/3667?category_id=71&site_domain=default
4. 3位:落輪・落込
4-1. 原因
落輪・落込の主な原因は以下の3つです。
カーブや路肩でのハンドル操作ミス
カーブを曲がるときや路肩を通るときに、ハンドル操作を誤って車輪が路外に逸脱してしまうことがあります。特に、速度超過や不注意運転をしている場合に発生しやすいです。
縁石や段差に乗り上げる
縁石や段差に乗り上げてしまうと、車体が大きく揺さぶられ、車輪が路外に弾き出されることがあります。駐車場や路地など、縁石や段差が多い場所では特に注意が必要です。
雨天時のスリップ
雨天時は路面が濡れて滑りやすくなり、ハンドル操作が効きにくくなります。また、ブレーキをかけるとタイヤがロックしやすくなり、スリップして車輪が路外に逸脱してしまうことがあります。
これらの原因を踏まえ、安全運転を心掛けることが落輪・落込を防ぐために重要です。特に、カーブや路肩を通るときは速度を控え、ハンドル操作に注意しましょう。また、雨天時はさらに速度を控え、車間距離を十分に取るように心がけてください。
4-2. 対策
落輪・落込を防ぐためには、以下の点に注意しましょう。
1. 安全運転を心掛ける
カーブや路肩ではハンドル操作を丁寧に行う
速度を控え、車間距離を十分に取る
疲れているときは運転を控える
2. 雨天時の運転に注意する
速度を控え、車間距離を十分に取る
急ハンドルや急ブレーキを避ける
ワイパーやヘッドライトを早めに点灯する
3. 車の整備を怠らない
タイヤの空気圧を適正に保つ
ブレーキやサスペンションの点検を定期的に行う
車体の状態に異常がないか確認する
4. 状況に応じた対応をする
落輪・落込の危険を感じたら、無理に運転を続けずに安全な場所に停車する
自力で脱出できない場合は、ロードサービスを利用する
参考
JAF 落輪・落込:
https://carview.yahoo.co.jp/news/detail/dafd208d60119eec19b3dbb9c3787d438a05484e/
5. その他
4位:キー閉じ込み
キーを車内に閉じ込めてしまった場合、JAFなどのロードサービスに依頼すれば、鍵開けのサービスを受けることができます。近年はキーレスエントリーが普及していますが、スペアキーを車内に置いておくなど、万が一の対策もしておくと安心です。
5位:事故
事故に遭ってしまった場合は、まずは警察に通報し、状況に応じてロードサービスを依頼しましょう。事故の状況によっては、示談交渉や修理手続きなどのサポートも受けられる場合があります。
6位:燃料切れ
燃料切れは、事前に燃料計を確認するなど、簡単な対策で防ぐことができます。しかし、高速道路などで燃料切れになると、自力での解決が難しい場合があります。そのような場合は、JAFなどのロードサービスに依頼すれば、燃料を運搬してもらえます。
6. まとめ
ロードサービス出動理由TOP3は「バッテリー上がり」「タイヤのパンク」「落輪・落込」です。これらのトラブルを防ぐためには、以下の点に注意しましょう。
日頃から車の点検や整備を怠らない
バッテリーの定期点検
タイヤの定期点検
空気圧の定期点検
安全運転を心掛ける
カーブや路肩でのハンドル操作に注意する
縁石や段差に注意する
雨天時は速度を控え、車間距離を十分に取る
これらの対策をすることで、車のトラブルを未然に防ぎ、安全なカーライフを送ることができます。