スタッドレスタイヤの交換時期はいつ?地域別・摩耗別に解説

スタッドレスタイヤの適切な交換時期について

 

スタッドレスタイヤは、氷雪路での走行性能を高めたタイヤです。夏タイヤに比べて摩耗が早いため、適切な時期に交換することが重要です。

交換時期の基本的な目安

スタッドレスタイヤの交換時期は、主に以下の2つに分けられます。

  • 寿命による交換
  • 摩耗による交換

寿命による交換

スタッドレスタイヤの寿命は、製造から3〜4年、走行距離にすると10,000km〜15,000kmと言われています。製造年月日はタイヤのサイドウォールに記載されているので、確認しておきましょう。

摩耗による交換

スタッドレスタイヤには、夏タイヤと同様に残り溝1.6mmを知らせるスリップサインがあります。スリップサインが出たら、タイヤ交換が必要です。

また、スタッドレスタイヤには、50%摩耗の目安を知らせるプラットホームと呼ばれる突起もあります。この突起の高さがブロックに近づいたら、タイヤ交換を検討しましょう。

 


地域別の交換時期

スタッドレスタイヤの交換時期は、地域によっても異なります。降雪量が多い地域では、早めに交換した方が安全です。

一般的には、以下の地域が目安となります。

  • 北海道・東北地方:10月〜11月
  • 北関東・中部地方:11月〜12月
  • 関西地方・中国地方:12月〜1月
  • 四国・九州地方:1月〜2月

交換時期の判断方法

スタッドレスタイヤの交換時期は、上記の目安を参考にしながら、以下のポイントも考慮して判断しましょう。

  • 降雪量
  • 気温
  • タイヤの使用状況

降雪量が多い地域や、気温が低い地域では、早めに交換した方が安全です。また、タイヤの使用状況によっても、摩耗の度合いが異なります。

例えば、山道や凍結路を走行することが多い場合は、摩耗が早くなるため、早めに交換した方がよいでしょう。

交換時期のまとめ

スタッドレスタイヤの適切な交換時期は、寿命による交換と摩耗による交換の2つがあります。また、地域や降雪量、気温、タイヤの使用状況なども考慮して判断しましょう。

安全に冬の道路を走行するために、適切な時期にスタッドレスタイヤの交換をしましょう。

スタッドレスタイヤを長持ちさせる方法

スタッドレスタイヤを長持ちさせるためには、以下の点に注意しましょう。

  • 適切な空気圧を保つ
  • 定期的に点検・整備を行う
  • 適切な方法で保管する

適切な空気圧を保つ

空気圧が低いと、タイヤが変形してグリップ力が低下します。また、摩耗も早くなります。

空気圧は、タイヤの側面や取扱説明書に記載されている適正値を守りましょう。

定期的に点検・整備を行う

タイヤの溝の深さや亀裂、偏摩耗などの異常がないか、定期的に点検しましょう。また、バランス調整やローテーションも定期的に行うことで、タイヤの寿命を延ばすことができます。

適切な方法で保管する

スタッドレスタイヤを保管するときは、直射日光や高温を避け、湿気の少ない場所に保管しましょう。また、タイヤの重みで変形しないように、タイヤスタンドやタイヤラックを使って保管するのがおすすめです。

まとめ

スタッドレスタイヤは、冬の道路を安全に走行するために欠かせないアイテムです。適切な時期に交換して、安全な冬のカーライフを送りましょう。

注意

スタッドレスタイヤを装備しないと違法になる可能性があります。

道路交通法第71条に基づき、各都道府県の公安委員会は積雪時・凍結時のルールを定めています

沖縄県を除く都道府県で、積雪・凍結した路面で冬用タイヤを装着するなど「すべり止め」の措置をとることが、都道府県道路交通法施行細則または道路交通規則で義務化されています。

つまり、たとえ非降雪地域でも積雪・凍結した路面をノーマルタイヤの自動車で走行することは法令違反となるのです。

違反した場合は、大型車は7,000円、普通車は6,000円、自動二輪車は6,000円、原動機付自転車は5,000円の反則金が課されます。

ただし、積雪・凍結した路面を走行しなくても、スタッドレスタイヤを装着することは義務ではありません。また、スタッドレスタイヤ装着義務は、積雪・凍結した路面の状況によって、都道府県公安委員会が臨時に解除することもあります。

なお、タイヤチェーンも「すべり止め」の措置として認められています。しかし、タイヤチェーンは、タイヤと路面の摩擦係数が低く、滑りやすいというデメリットがあります。そのため、タイヤチェーンを装着する場合は、安全運転に十分注意しましょう。

皆さんも注意してください、捕まります。