味の素 代用について
味の素 代用
味の素は、グルタミン酸ナトリウムを主成分とするうま味調味料です。料理にコクや旨味をプラスする効果があり、家庭料理に欠かせない調味料として広く普及しています。
しかし、味の素は体に悪いというイメージを持たれている方も少なくありません。また、味の素を控えたい、あるいは味の素を使わない料理を作りたい場合もあるでしょう。
そんなときに役立つのが、味の素の代用調味料です。味の素と同様に、うま味成分を豊富に含む調味料を代用することで、料理の美味しさを損なうことなく、味の素を使わないようにすることができます。
味の素の代用調味料には、昆布だしやかつおだしなどの天然だし、しょうゆやみりんなどの調味料、コンソメやウェイパーなどのインスタント調味料などがあります。
この記事では、味の素の代用調味料について、種類や使い方、注意点などを解説していきます。味の素を使わない料理に挑戦したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
1 味の素とは
2 味の素の代用調味料
2-1 昆布だし
2-2 かつおだし
2-3 白だし
2-4 めんつゆ
2-5 しょうゆ
2-6 みりん
2-7 しいたけエキス
2-8 コンソメ
2-9 ウェイパー
3代用調味料の使い方
4 代用調味料の注意点
5 まとめ
1 味の素とは
味の素は、グルタミン酸ナトリウムを主成分とするうま味調味料です。グルタミン酸は、昆布やかつお、肉や魚などのうま味成分のひとつです。
味の素は、料理にコクや旨味をプラスする効果があります。そのため、家庭料理に欠かせない調味料として広く普及しています。
味の素は、1908年に東京帝国大学の池田菊苗博士によって発明されました。池田博士は、昆布だしのうま味の正体がグルタミン酸であることを発見し、そのグルタミン酸を人工的に作る方法を考案しました。
味の素は、グルタミン酸を主成分とするため、うま味成分を豊富に含んでいます。そのため、料理に少量加えるだけで、味にコクや旨味をプラスすることができます。
味の素は、さまざまな料理に使うことができます。例えば、煮物や炒め物、焼き物、スープ、麺類、丼物など、さまざまな料理の味付けに使うことができます。
2 味の素の代用調味料
2-1 昆布だし
昆布だしは、昆布からとっただし汁です。昆布には、グルタミン酸を豊富に含んでいるため、料理にコクや旨味をプラスすることができます。
昆布だしは、そのまま料理に使うこともできますが、そのまま使うだけでは、味の素のようなコクや旨味を十分に感じられません。そのため、だし汁をとった後、しょうゆやみりんなどを加えて味を調えるようにしましょう。
昆布だしは、煮物や炊き込みご飯、味噌汁などのさまざまな料理に使うことができます。特に、煮物や炊き込みご飯などの和食には、昆布だしがよく合います。
昆布だしの作り方はとても簡単です。昆布を水に浸して、弱火で30分ほど煮出すだけで、昆布だしを作ることができます。
また、昆布だしは、市販のだしパックや顆粒だしを使うこともできます。
昆布だしは、味の素の代用調味料として、とてもおすすめです。味の素を使わない料理でも、昆布だしを使うことで、美味しく仕上げることができます。
2-2 かつおだし
かつおだしは、かつお節から抽出しただし汁です。かつお節にはグルタミン酸やイノシン酸といううま味成分が豊富に含まれているため、料理にコクや旨味をプラスする効果があります。
かつおだしは、煮物やうどん、そばなどのだし汁として使うことができます。また、炒め物や焼き物などの味付けにも使うことができます。
かつおだしを使う際は、そのまま料理に使うと、味の素のようなコクや旨味を十分に感じられないため、しょうゆやみりんなどを加えて味を調えるようにしましょう。
例えば、煮物を作る場合は、だし汁をとった後に、しょうゆやみりん、砂糖などで味を調えます。また、炒め物や焼き物を作る場合は、だし汁を加える前に、しょうゆやみりんなどで味を調えてから、だし汁を加えるようにしましょう。
かつおだしは、味の素を控えたい、あるいは味の素を使わない料理を作りたい場合に、おすすめの代用調味料です。
2-3 白だし
白だしは、昆布やかつおでとっただしに、薄口しょうゆやみりんを加えた調味料です。味の素と同様に、うま味成分を豊富に含んでいるため、味の素の代用として使うことができます。
白だしは、煮物やうどん、そばなどのだし汁として使うことができます。また、味噌汁のだし代わりに使うと、わずかに甘味が加わっていつもより深みのある味わいが楽しめます。
白だしを作るには、昆布とかつお節を水に浸してだし汁をとり、薄口しょうゆとみりんを加えます。市販の白だしを使う場合は、水で薄めて使用します。
白だしを使う際は、味見をしながら量を調整しましょう。白だしは、味の素よりも甘みが少ないので、味を濃くしたい場合は、みりんや砂糖を加えるとよいでしょう。
また、白だしは、塩分が含まれているため、味の素の代わりに使う場合は、塩分を控えるようにしましょう。
2-4 めんつゆ
めんつゆは、だし汁にしょうゆやみりん、砂糖などを加えた調味料です。うどんやそば、冷奴などの味付けに使われ、料理の美味しさをアップさせるために欠かせない調味料です。
めんつゆは、味の素と同様に、グルタミン酸やイノシン酸などのうま味成分を豊富に含んでいます。そのため、味の素の代用として使うことができます。
めんつゆを味の素の代わりに使う場合、以下のような点に注意しましょう。
- めんつゆには塩分が含まれているため、味の素の代わりに使う場合は、塩分を控えるようにしましょう。
- めんつゆは、そのまま料理に使うだけでは、味の素のようなコクや旨味を十分に感じられないため、しょうゆやみりんなどを加えて味を調えるようにしましょう。
例えば、うどんのつゆを作る場合、めんつゆ1:しょうゆ1:みりん1の割合で混ぜると、味の素を使ったときと似た味わいになります。
また、めんつゆを味噌汁や煮物などの料理に使いたい場合は、めんつゆ1:しょうゆ1の割合で混ぜると、味の素を使ったときと似た味わいになります。
このように、めんつゆを上手に活用することで、味の素を使わない料理でも、美味しく仕上げることができます。
2-5 しょうゆ
しょうゆは、醤油麹や小麦、大豆を発酵させた調味料です。グルタミン酸を豊富に含んでおり、味の素と同様の効果があります。
味の素の代用としてしょうゆを使う場合は、煮物や炒め物、焼き物などの味付けに使うことができます。ただし、しょうゆには塩分が含まれているため、味の素の代わりに使う場合は、塩分を控えるようにしましょう。
具体的な使い方としては、以下のとおりです。
- 煮物や炒め物などの味付けに、味の素を入れる量の1/2〜1/3のしょうゆを加えましょう。
- 焼き物などの味付けに、味の素を入れる量の1/3〜1/4のしょうゆを加えましょう。
また、しょうゆは、昆布だしやかつおだしと合わせることで、よりコクや旨味をアップさせることができます。
例えば、煮物やうどん、そばなどのだし汁に、しょうゆを加えることで、味の素を使ったような味付けにすることができます。
このように、しょうゆは味の素の代用として幅広く使うことができます。上手に活用して、料理の美味しさを引き立てましょう。
2-6 みりん
みりんは、米や麦などの穀物を発酵させて作られた調味料です。甘みとコクがあり、煮物や炊き込みご飯などの料理によく使われます。
みりんは、イノシン酸を豊富に含んでいます。イノシン酸は、グルタミン酸と同じくうま味成分の一種で、コクや旨味をプラスする効果があります。そのため、味の素の代用調味料として使うことができます。
みりんを味の素の代用として使う場合、以下の点に注意しましょう。
- みりんは、砂糖やブドウ糖などの糖類も含まれているため、味の素よりも甘みが増します。そのため、味見をしながら、砂糖を控えるようにしましょう。
- みりんは、アルコール度数が高いため、加熱しないで使う場合は、アルコール分を飛ばすようにしましょう。
具体的な使い方としては、以下のとおりです。
- 煮物や炊き込みご飯などの料理に、味の素と同じ分量のみりんを加えます。
- 照り焼きなどの料理に、味の素と同等の甘みとコクを出すために、みりんと砂糖を1:1の割合で加えます。
みりんは、味の素とは異なる風味がありますが、上手に使うことで、味の素を使わない料理でも、美味しく仕上げることができます。
2-7 しいたけエキス
しいたけエキスは、しいたけを原料としたうま味調味料です。しいたけには、グルタミン酸やイノシン酸などのうま味成分が豊富に含まれています。そのため、料理に少量加えるだけで、味の素を使ったようなコクや旨味をプラスすることができます。
しいたけエキスは、煮物や炒め物などの味付けに使うことができます。例えば、煮物の場合は、だし汁に加えることで、うま味をアップさせることができます。また、炒め物の場合は、炒めた具材に直接加えることで、コクや旨味をプラスすることができます。
しいたけエキスの使用量は、料理の種類や味付けによって調整します。一般的には、だし汁100mlに対して、しいたけエキス小さじ1程度が目安です。
しいたけエキスは、味の素よりも塩分が少ないというメリットがあります。そのため、塩分を控えたい料理にもおすすめです。
2-8 コンソメ
コンソメは、だし汁にグルタミン酸やイノシン酸、グアニル酸などのうま味成分を添加した調味料です。洋風料理の定番調味料として、スープや煮込み料理などによく使われます。
味の素の代用としてコンソメを使う場合は、以下の点に注意しましょう。
具体的な使い方としては、以下のとおりです。
- 煮物やスープなどの味付けに使う
- パスタやピザなどのソースに使う
- 炒め物や焼き物などの味付けに使う
コンソメは、味の素と比べると洋風の味わいが強いですが、うま味成分を豊富に含んでいるため、味の素の代用として十分に活用することができます。
2-9 ウェイパー
ウェイパーは、鶏や豚などのエキスをベースにした中華スープの素です。グルタミン酸やイノシン酸、グアニル酸などのうま味成分を豊富に含んでいるため、味の素の代用として使うことができます。
ウェイパーは、中華料理の味付けによく使われていますが、他の料理にも幅広く使うことができます。例えば、
- 煮物や炒め物などの中華風の料理
- スープやラーメンなどの汁物
- ドレッシングやソースなどの調味料
などに使うことができます。
ウェイパーの使い方は、味の素と同じように、料理の味付けに少量加えるだけです。ただし、ウェイパーには塩分が含まれているため、味の素の代わりに使う場合は、塩分を控えるようにしましょう。
ウェイパーは、味の素よりもコクや旨味を感じやすいのが特徴です。また、香味野菜の風味も楽しめるため、味の素とは違った風味の料理に仕上げることができます。
味の素を使わない料理を作りたい場合や、味の素とは違った風味の料理を作りたい場合に、ウェイパーはおすすめです。
3 代用調味料の使い方
味の素の代用調味料は、それぞれに特徴があり、使い方が異なります。
昆布だしやかつおだしは、だし汁として使うことでうま味をプラスすることができます。ただし、そのまま料理に使うだけでは、味の素のようなコクや旨味を十分に感じられないため、しょうゆやみりんなどを加えて味を調えるようにしましょう。
白だしは、煮物やうどん、そばなどのだし汁として使うことができます。昆布だしやかつおだしよりも塩分が控えめなので、味の素の代用に使う場合は、味をみて塩分を調整するようにしましょう。
めんつゆは、うどんやそば、冷奴などの味付けに使うことができます。しょうゆやみりん、砂糖などが含まれているので、味の素の代用に使う場合は、味をみて塩分を調整するようにしましょう。
しょうゆは、煮物や炒め物、焼き物などの味付けに使うことができます。グルタミン酸を豊富に含んでいるので、味の素の代用に使う場合は、味をみて塩分を調整するようにしましょう。
みりんは、煮物や炊き込みご飯などの味付けに使うことができます。イノシン酸を豊富に含んでいるので、味の素の代用に使う場合は、味をみて塩分を調整するようにしましょう。
しいたけエキスは、煮物や炒め物などの味付けに使うことができます。グルタミン酸やイノシン酸を豊富に含んでいるので、味の素の代用に使う場合は、味をみて塩分を調整するようにしましょう。
コンソメやウェイパーは、煮物やスープなどの味付けに使うことができます。グルタミン酸やイノシン酸、グアニル酸などのうま味成分を添加しているので、味の素の代用に使う場合は、味をみて塩分を調整するようにしましょう。
4 代用調味料の注意点
味の素の代用調味料として、昆布だしやかつおだし、白だし、めんつゆ、しょうゆ、みりん、しいたけエキス、コンソメ、ウェイパーなどが挙げられます。これらの調味料は、いずれも味の素と同様に、うま味成分を豊富に含んでいます。そのため、料理に少量加えるだけで、味の素を使ったようなコクや旨味をプラスすることができます。
ただし、これらの代用調味料は、味の素とは成分や風味が異なるため、使用量や使い方に注意が必要です。
昆布だしやかつおだし
昆布だしやかつおだしは、そのまま料理に使うだけでは、味の素のようなコクや旨味を十分に感じられません。そのため、だし汁をとった後、しょうゆやみりんなどを加えて味を調えるようにしましょう。
めんつゆやしょうゆ、みりん
めんつゆやしょうゆ、みりんなどは、塩分が含まれているため、味の素の代わりに使う場合は、塩分を控えるようにしましょう。
また、めんつゆやしょうゆ、みりんなどは、料理によって使用する量が異なるため、味見をしながら調整するようにしましょう。
これらの注意点を踏まえて、味の素の代用調味料を上手に活用することで、味の素を使わない料理でも、美味しく仕上げることができます。
5 味の素 代用のまとめ
味の素の代用調味料は、味の素とは成分や風味が異なるため、使用量や使い方に注意が必要です。また、塩分を含んでいる調味料もあるため、味の素の代わりに使う場合は、塩分を控えるようにしましょう。味の素の代用調味料を上手に活用することで、料理の幅を広げることができます。