悪玉コレステロール値を下げる方法は?食事・運動・薬など、具体的な方法を紹介!

悪玉コレステロール値が高いどうすればいいのかについて

 

悪玉コレステロール値が高いと、動脈硬化や心臓病、脳卒中などのリスクが高まります。そのため、悪玉コレステロール値を下げることは、健康を守るために重要なことです。

出典https://patients.eisai.jp/kojosengan-hhc/useful/meal/hypertension/ldl.html

 

 

悪玉コレステロール値を下げるためには、食事療法と運動療法が基本です。

食事療法

食事療法では、以下のことに気をつけましょう。

  • 脂質の摂りすぎを控える

脂質は、コレステロールの材料となるため、摂りすぎは悪玉コレステロール値を上げる原因になります。脂質の摂取量は、総カロリーの20~30%程度を目安にしましょう。

脂質の多い食品としては、肉の脂身、バター、生クリーム、揚げ物、スナック菓子などが挙げられます。これらの食品は控えめにし、代わりに野菜やきのこ、海藻類、豆類など、脂質の少ない食品を積極的に摂りましょう。

飽和脂肪酸は、LDLコレステロールを直接上げる働きがあります。飽和脂肪酸の多い食品としては、肉の脂身、バター、生クリーム、ラードなどが挙げられます。これらの食品は控えめにし、代わりに不飽和脂肪酸を多く含む食品を摂りましょう。

不飽和脂肪酸は、LDLコレステロールを下げる働きがあります。不飽和脂肪酸の多い食品としては、青魚、植物油(オリーブオイル、えごま油、アマニ油など)、ナッツ類などが挙げられます。

コレステロールは、動物性の食品に多く含まれています。コレステロールの摂取量は、1日700mg未満を目安にしましょう。

コレステロールの多い食品としては、卵、レバー、うなぎ、イカ、ホタテ、エビなどが挙げられます。これらの食品は、1日1回程度を目安にしましょう。

運動療法

運動療法では、以下のことに気をつけましょう。

有酸素運動は、血液中のLDLコレステロールを下げる働きがあります。有酸素運動としては、ウォーキング、水泳、ジョギング、サイクリングなどが挙げられます。

筋力トレーニングは、インスリン感受性を高める働きがあります。インスリン感受性が高まると、血液中のLDLコレステロールが肝臓に運ばれやすくなります。

薬物療法

食事療法や運動療法を行っても悪玉コレステロール値が下がらない場合は、薬物療法が必要になることがあります。

薬物療法では、以下の薬剤が用いられます。

  • スタチン系薬

スタチン系薬は、肝臓でコレステロールの合成を抑える働きがあります。

  • フィブラート系薬

フィブラート系薬は、LDLコレステロールを下げる働きに加えて、HDLコレステロールを上げる働きもあります。

  • エゼチミブ

エゼチミブは、腸管からのコレステロールの吸収を阻害する働きがあります。

悪玉コレステロール値を下げる生活習慣

食事療法や運動療法に加えて、以下の生活習慣を心がけることで、悪玉コレステロール値を下げることにつながります。

  • 禁煙する

タバコは、LDLコレステロールを上げる働きがあります。

  • 適正体重を維持する

肥満は、LDLコレステロール値を上げる原因になります。

  • 十分な睡眠をとる

睡眠不足は、LDLコレステロール値を上げる原因になります。

  • ストレスを溜めない

ストレスは、LDLコレステロール値を上げる原因になります。

まとめ

悪玉コレステロール値が高いと、動脈硬化や心臓病、脳卒中などのリスクが高まります。そのため、悪玉コレステロール値を下げることは、健康を守るために重要なことです。

悪玉コレステロール値を下げるためには、食事療法と運動療法が基本

具体的な数値

悪玉コレステロール値を下げる目標値は、以下のとおりです。

  • 40歳未満:140mg/dL未満
  • 40歳以上:120mg/dL未満

40歳未満でも、動脈硬化のリスクが高い場合は、120mg/dL未満を目標にしましょう。

悪玉コレステロール値が140mg/dLを超えると、動脈硬化のリスクが高まります。そのため、悪玉コレステロール値を下げることは、動脈硬化の予防に重要です。

悪玉コレステロール値を下げるためには、食事療法と運動療法が基本です。食事療法では、脂質の摂りすぎを控え、不飽和脂肪酸を多く含む食品を摂りましょう。運動療法では、有酸素運動を週3回以上、1回30分以上行うと効果的です。

食事療法や運動療法を行っても悪玉コレステロール値が下がらない場合は、薬物療法が必要になることがあります。

また、悪玉コレステロール値を下げることに加えて、禁煙、適正体重の維持、十分な睡眠、ストレスの解消など、生活習慣を改善することも重要です。