無縁墓撤去方法について
無縁墓とは、死亡者の縁故者がいない墓地のことを指します。日本では、少子高齢化や核家族化の進展により、無縁墓が増加傾向にあります。
無縁墓が放置されると、墓地の景観を損なうだけでなく、衛生上の問題や、悪霊が出るなどの迷信につながる恐れがあります。そのため、無縁墓は適切に処理する必要があります。
無縁墓の撤去は、以下の手順で行われます。
- 所有者・継承者の調査
- 公示
- 改葬許可申請
- 撤去
1. 所有者・継承者の調査
まずは、無縁墓の所有者・継承者を調査する必要があります。所有者・継承者がいれば、無縁墓の撤去を承諾してもらい、合祀や永代供養などの方法で処理を進めることができます。
所有者・継承者の調査方法は、以下のとおりです。
- 墓地の管理者に問い合わせる
- 戸籍や住民票から調べる
- 新聞やインターネットで広報する
2. 公示
所有者・継承者が見つからなかった場合は、公示を行います。公示とは、官報への掲載と、墓地に立て札や貼り紙を設置することです。
公示期間は、1年間です。この期間内に、所有者・継承者から申し出があった場合は、無縁墓の撤去を中止します。
3. 改葬許可申請
公示期間が経過しても、所有者・継承者から申し出がなかった場合は、改葬許可申請を行います。改葬許可申請は、市区町村の役所に提出します。
改葬許可申請に必要な書類は、以下のとおりです。
- 改葬許可申請書
- 墓地の使用証明書
- 遺骨の確認書
4. 撤去
改葬許可が下りたら、墓地の管理者が遺骨を撤去します。撤去費用は、市区町村が負担する場合があります。
無縁墓撤去の費用
無縁墓撤去の費用は、以下のとおりです。
- 公示費用:10,000円~20,000円
- 改葬許可申請費用:10,000円~20,000円
- 撤去費用:100,000円~200,000円
費用は、市区町村や墓地の管理者によって異なります。
無縁墓を回避する方法
無縁墓を回避するためには、以下の方法があります。
- 永代供養を利用する
- 合祀墓を利用する
- 墓地の管理者を指定しておく
永代供養とは、永久に供養をしてくれるサービスです。合祀墓とは、複数の人の遺骨を一緒に合祀する墓です。墓地の管理者を指定しておくと、無縁墓になった場合でも、管理者が適切に処理してくれます。
まとめ
無縁墓の撤去は、所有者・継承者の調査、公示、改葬許可申請、撤去の4つの手順で行われます。費用は、公示費用、改葬許可申請費用、撤去費用の合計で、10万円~30万円程度かかります。
無縁墓を回避するためには、永代供養や合祀墓、墓地の管理者指定などの方法があります。
しかしながら永代供養や合祀墓、墓地の管理者指定とはいくらかかるのか?
永代供養や合祀墓、墓地の管理者指定の費用は、以下のとおりです。
永代供養
- 永代供養料:1霊あたり5万円~30万円程度
- 年間管理料:1霊あたり1万円~5万円程度
- 開眼供養料:1霊あたり5万円~10万円程度
- 引っ越し料:1霊あたり5万円~10万円程度
合祀墓
- 永代使用料:1霊あたり3万円~10万円程度
- 年間管理料:1霊あたり1万円~5万円程度
墓地の管理者指定
- 管理者指定料:1霊あたり10万円~30万円程度
永代供養は、永久に供養をしてくれるサービスです。合祀墓は、複数の人の遺骨を一緒に合祀する墓です。墓地の管理者指定は、無縁墓になった場合でも、管理者が適切に処理してくれるサービスです。
各費用の詳細は、以下のとおりです。
永代供養料
永代供養料とは、永久に供養をしてくれるための料金です。永代供養には、合祀墓、個別墓、樹木葬など、さまざまな種類があります。永代供養料は、永代供養の種類によって異なります。
合祀墓は、最も費用が安い傾向にあります。個別墓は、費用が中間程度です。樹木葬は、費用が高くなる傾向にあります。
年間管理料
年間管理料とは、永代供養墓の管理費です。年間管理料は、永代供養墓の管理者が負担する費用の一部です。年間管理料は、永代供養墓の管理者によって異なります。
開眼供養料
開眼供養料とは、永代供養墓に納骨する際に行う儀式の費用です。開眼供養は、遺骨に魂を吹き込む儀式です。開眼供養料は、永代供養墓の管理者によって異なります。
引っ越し料
引っ越し料とは、合祀墓から個別墓に移す際にかかる費用です。引っ越し料は、永代供養墓の管理者によって異なります。
合祀墓
合祀墓とは、複数の人の遺骨を一緒に合祀する墓です。合祀墓は、永代使用料と年間管理料がかかります。永代使用料は、合祀墓の使用権を取得するための費用です。年間管理料は、合祀墓の管理費です。
墓地の管理者指定
墓地の管理者指定とは、無縁墓になった場合でも、管理者が適切に処理してくれるサービスです。墓地の管理者指定料は、墓地の管理者に支払う費用です。墓地の管理者指定料は、墓地によって異なります。
永代供養や合祀墓、墓地の管理者指定は、いずれも無縁墓を回避するための方法です。費用は、各サービスの種類や立地、形式によって異なります。