イボはなぜできる?種類や予防・治療法も解説

 イボはなぜできるのかについて

 

イボの原因

イボとは、皮膚表面から盛り上がった小さなできものを指します。イボができる原因は大きく分けて2つあります。

1つは、ウイルス感染によるものです。

ウイルス性イボと呼ばれるもので、全体のイボの約90%を占めます。

もう1つは、加齢や体質によるものです。

老人性イボと呼ばれるもので、全体のイボの約10%を占めます。

ウイルス性イボ

ウイルス性イボは、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスの感染によって起こります。HPVには約200種類の型があり、それぞれが異なる特徴を持っています。

例えば、尋常性疣贅(じんじょうせいいぼ)と呼ばれるイボは、HPV2型や5型などの感染によって起こります。主に手や指、足の裏などにできる、盛り上がったドーム状のいぼです。

また、足底疣贅(そくていいぼ)と呼ばれるイボは、HPV1型や4型などの感染によって起こります。主に足の裏にできる、固くて盛り上がったいぼです。

さらに、水イボと呼ばれるイボは、HPV3型や4型などの感染によって起こります。主に顔や手足などにできる、小さな水ぶくれのようないぼです。

HPVは、皮膚にできた小さな傷や、他の人のイボに触れることによって感染します。一度感染すると、免疫力が弱まると再発することがあります。


老人性イボ

老人性イボは、加齢や体質によって起こります。表皮の細胞が過剰に増殖してできると考えられています。

老人性イボは、主に顔や首、胸などにできる、ざらざらした盛り上がりです。大きさは数mmから数cm程度で、色は茶色や黒色をしています。

老人性イボは、加齢とともに増える傾向があります。また、紫外線の影響によっても増えると考えられています。

イボの治療

イボの治療は、大きく分けて2つあります。

1つは、外用薬による治療です。外用薬には、イボの表面を削ったり、凍らせたりして除去する薬があります。

もう1つは、レーザー治療や手術による治療です。レーザー治療や手術は、イボを完全に除去することができます。

イボの治療は、イボの種類や大きさによって異なります。また、イボの治療には、数週間から数ヶ月かかることもあります。

イボの予防

イボの予防には、以下のことに気をつけましょう。

  • 皮膚に傷をつけないようにする
  • 他の人のイボに触れないようにする
  • 紫外線対策をする

また、HPVのワクチン接種によって、イボの予防に効果が期待できます。

まとめ

イボができる原因は、ウイルス感染と加齢や体質の2つがあります。ウイルス性イボは、HPVの感染によって起こり、尋常性疣贅、足底疣贅、水イボなどの種類があります。老人性イボは、加齢や体質によって起こり、ざらざらした盛り上がりのいぼです。イボの治療は、外用薬やレーザー治療、手術などがあります。

上記の他人のイボに触れないとは

他の人のイボに触れないようにするとは、他の人のイボに直接手で触れたり、イボに触れた手で自分の肌や、他の人の肌を触れたりしないようにすることです。

イボは、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の感染によって起こります。HPVは、皮膚の傷口から侵入し、皮膚の細胞を増殖させ、イボを作ります。

そのため、他の人のイボに触れることで、自分の手や肌にHPVが付着し、感染する可能性があります。

具体的には、以下のようなことに気をつけましょう。

  • 他の人のイボがある部分に触れないようにする
  • 他の人のイボに触れた手で自分の肌や、他の人の肌を触れないようにする
  • 他の人のイボのあるものを触った後は、手洗いを徹底する

また、プールや温泉などの公共の場では、タオルやスリッパなどの共用品を避けることも大切です。

なお、イボは、皮膚にできた傷口からHPVが侵入することで感染します。そのため、皮膚に傷をつけないようにすることも、イボの予防に効果的です。

ふつう触らないが身内は触るかもしれないね。

注意しましょう。