梅毒が進行すると
梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌によって引き起こされる性感染症です。感染すると、皮膚や粘膜に症状が現れます。治療を受けなければ、症状が進行して、心臓や脳などの臓器に重篤なダメージを与える可能性があります。
梅毒の進行
梅毒は、感染から1年未満の早期顕性梅毒、感染から1年以上経過した晩期顕性梅毒の2つに大きく分けられます。
早期顕性梅毒
早期顕性梅毒の症状は、感染から2〜3週間後に現れます。代表的な症状は、硬性下疳と呼ばれる硬い潰瘍です。硬性下疳は、感染部位(性器や肛門、口腔など)に現れます。また、発熱、リンパ節腫脹などの症状が現れることもあります。
早期顕性梅毒は、ペニシリンなどの抗生物質で治療することができます。治療を受ければ、症状は完全に治癒します。しかし、治療を受けずに放置すると、晩期顕性梅毒に進行する可能性があります。
晩期顕性梅毒
晩期顕性梅毒は、感染から1年以上経過して発症する梅毒です。症状は、感染部位によって異なります。
- 皮膚や粘膜
皮膚や粘膜にゴム腫と呼ばれる腫瘍が現れることがあります。ゴム腫は、皮膚や粘膜の下でゆっくりと成長し、周囲の組織を破壊します。また、梅毒性扁平コンジローマと呼ばれるイボ状の腫瘍が現れることもあります。
- 心臓や血管
心臓や血管に病変が生じ、大動脈瘤や大動脈弁逆流症などの症状が現れることがあります。大動脈瘤は、大動脈が膨らんだ状態です。大動脈弁逆流症は、大動脈弁が正しく閉まらず、血液が逆流する状態です。
- 中枢神経
中枢神経に病変が生じ、進行麻痺や脊髄癆などの症状が現れることがあります。進行麻痺は、脳や脊髄の病変によって、手足の麻痺や言語障害などの症状が現れる病気です。脊髄癆は、脊髄の病変によって、歩行障害や排尿障害などの症状が現れる病気です。
晩期顕性梅毒は、治療が困難です。また、治療を受けても、症状が完全に治癒しないこともあります。
梅毒の予防
梅毒の予防には、コンドームなどの安全な性行為を心がけることが重要です。また、性感染症の検査を受けることで、早期発見・早期治療につながります。
梅毒が進行すると立てなくなるのか?
梅毒が進行すると、立てなくなる可能性があります。
梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌によって引き起こされる性感染症です。感染すると、皮膚や粘膜に症状が現れます。治療を受けなければ、症状が進行して、心臓や脳などの臓器に重篤なダメージを与える可能性があります。
晩期顕性梅毒の症状には、以下のようなものがあります。
- 皮膚や粘膜のゴム腫
- 心臓や血管の大動脈瘤や大動脈弁逆流症
- 中枢神経の進行麻痺や脊髄癆
これらの症状のうち、進行麻痺は、脳や脊髄の病変によって、手足の麻痺や言語障害などの症状が現れる病気です。進行麻痺が進行すると、歩行障害や排尿障害などの症状が現れることがあります。また、重度になると、立てなくなる可能性があります。
また、脊髄癆も、歩行障害や排尿障害などの症状を引き起こす可能性があります。脊髄癆が進行すると、立てなくなる可能性があります。
したがって、梅毒が進行すると、立てなくなる可能性があります。
なお、梅毒は、早期に発見・治療すれば治癒する病気です。梅毒の症状に心当たりがある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
具体的には、以下の症状がある場合は、梅毒の可能性があります。
- 硬性下疳(性器や肛門、口腔などに現れる硬い潰瘍)
- 発熱、リンパ節腫脹
- 皮膚や粘膜に現れるゴム腫
- 心臓や血管の症状(胸痛、息切れ、失神など)
- 脳や脊髄の症状(頭痛、めまい、言語障害、手足の麻痺など)
これらの症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
まとめ
梅毒は、治療を受ければ治癒する病気です。しかし、治療を受けずに放置すると、心臓や脳などの臓器に重篤なダメージを与える可能性があります。梅毒の症状に心当たりがある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。