北朝鮮国民の真の人権とは何か?国際社会が知らなければならないこと

北朝鮮国民の真の人権について

 

北朝鮮は世界で最も人権侵害が深刻な国の一つとされています。国連人権理事会は2014年に、北朝鮮の人権状況に関する調査報告書を発表しました。その中で、北朝鮮では「犯罪に相当する人権侵害」が「広範かつ体系的に」行われており、「国家政策として」実行されていると断定しました。具体的には、以下のような人権侵害が指摘されています。

- 政治的な理由で数十万人から数百万人の市民が強制収容所に送られ、拷問、強制労働、飢餓、処刑などの非人道的な扱いを受けている。
- 市民は自由な思想や表現、信仰、結社、移動の権利を完全に奪われており、政府に批判的な意見や情報を持つことや伝えることは厳しく罰せられる。
- 市民は食糧や医療、教育などの基本的な生活必需品を十分に得ることができず、多くの人々が栄養不良や病気に苦しんでいる。
- 女性や子どもは性的暴力や人身売買、強制婚姻、強制妊娠中絶などの被害にさらされている。
- 国境を越えて脱出しようとする者は射殺されたり、逮捕されたりするだけでなく、中国などの第三国に追放された場合は再び北朝鮮に送還されて重い刑罰を受ける。

これらの人権侵害は、北朝鮮の政治体制やイデオロギーを維持するために必要だという考え方に基づいています。北朝鮮では、金正恩委員長を頂点とする「金氏一族」が絶対的な権力を握っており、彼らに忠誠を誓うことが最高の義務とされています。また、「主体思想」と呼ばれるイデオロギーが国民に強制的に教育されており、それに反する者は敵対勢力とみなされます。このような体制下では、国民は個人としてではなく集団として扱われ、自己決定や自己表現の権利は認められません。

しかし、これらの人権侵害は国際法や国際社会の規範に反しており、北朝鮮国民も真の人権を享受するべきです。真の人権とは何でしょうか?それは、「すべての人間は生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である」という普遍的な原則に基づくものです。これは1948年に採択された「世界人権宣言」の冒頭に記された言葉であり、人類の共通の理想とされています。真の人権とは、個人の尊厳や自由を保障する権利であり、政治的な権利だけでなく、経済的、社会的、文化的な権利も含まれます。真の人権とは、国家や政府によって与えられるものではなく、生まれつき持っているものであり、不可侵で不可譲のものです。真の人権とは、国籍や民族、性別や年齢、信仰や意見などによって差別されることなく、平等に保護されるべきものです。

 

北朝鮮の見せしめの公開処刑について

北朝鮮では、政府に不都合な人物や反体制派を公開処刑することがしばしば行われています。これは、国民に対する恐怖政治の一環であり、政権の統制力を強化するための手段です。しかし、このような残虐な行為は、国際社会からの非難や制裁を招くだけでなく、人権や尊厳を無視したものであり、絶対に許されるべきではありません。

公開処刑は、北朝鮮憲法にも違反しています。北朝鮮憲法第68条は、「国民は、人間としての尊厳と価値を保障される」と規定しています。また、第69条は、「国民は、法律によって定められた場合を除いては、逮捕されたり、拘禁されたり、処罰されたりすることはない」と規定しています。しかし、実際には、公開処刑の対象となる人々は、適正な裁判や弁護の機会を与えられず、無差別に殺害されています。

公開処刑は、国連人権理事会が2014年に発表した北朝鮮の人権状況に関する報告書でも問題視されています。報告書では、「北朝鮮では、政府が認めた罪状以外にも、政治的理由や宗教的理由で多数の人々が公開処刑されている」と指摘しています。また、「公開処刑は、国民に対する恐怖感を維持し、反体制的な行動や思想を抑圧するために用いられている」と分析しています。

公開処刑は、北朝鮮の人権侵害の象徴であり、世界の良心に反するものです。

そんな国の行為を北朝鮮の国民も真の人権を気づき始めたようですね。