オーバーヒートの症状と原因と対処法について
車のオーバーヒートとは?
車のオーバーヒートとは、エンジンの温度が異常に高くなる状態です。エンジンは、燃焼によって発生する熱エネルギーを動力に変換しています。この熱エネルギーを適切に冷却しないと、エンジンが焼き付くなどの故障につながります。
オーバーヒートの症状
オーバーヒートは、さまざまな症状によって異常を知らせてくれます。
- 水温計の温度が115℃以上になる
- エンジンから水蒸気や煙が出る
- エンジンから異音がする
- エンジンの調子が悪くなる
オーバーヒートの原因
オーバーヒートの原因は、大きく分けて3つあります。
- 冷却水不足
- 冷却水漏れ
- 冷却系の不具合
冷却水不足
冷却水は、エンジンの熱を冷却する役割を担っています。冷却水が不足すると、エンジンの熱を十分に冷やすことができず、オーバーヒートを引き起こします。
冷却水が不足する原因としては、以下が挙げられます。
- 冷却水の蒸発
- 冷却水の補充不足
- 冷却水タンクの破損
冷却水漏れ
冷却水が漏れると、冷却水不足と同じく、エンジンの熱を十分に冷やすことができなくなり、オーバーヒートを引き起こします。
冷却水漏れの原因としては、以下が挙げられます。
冷却系の不具合
冷却系の不具合も、オーバーヒートの原因となります。冷却系には、冷却水を循環させるためのポンプや、冷却水の温度を調節するためのサーモスタットなどの部品があります。これらの部品が故障すると、冷却水が適切に循環せず、オーバーヒートを引き起こします。
オーバーヒートの対処法
オーバーヒートを発見した場合は、すぐに安全な場所に車を停車し、エンジンを止めます。
安全な場所に車を停車する
オーバーヒートを発見したら、まず安全な場所に車を停車させます。周囲に十分に注意しながら、他の車の走行を邪魔しない場所に移動して停車し、エンジンを止めます。
エンジンを止める
エンジンを止めると、冷却水の循環が止まり、エンジンが急激に冷却されます。そのため、エンジンをすぐに止めると、エンジンが焼き付くなどの故障につながる可能性があります。
エンジンを止める場合は、以下の手順で行います。
- エンジンをアイドリング状態にする。
- エンジンが温度が下がるのを待ち、水温計が正常な範囲内になるまで待つ。
- エンジンを止める。
冷却水の補充
水温計が正常な範囲内になったら、冷却水の補充を行います。
冷却水の補充は、リザーブタンクのゲージを見て、冷却水の量が適切かどうかを確認します。冷却水の量が不足している場合は、指定された冷却水を補充します。
ロードサービスを呼ぶ
冷却水の補充をしても、症状が改善しない場合は、ロードサービスを呼んで修理を依頼しましょう。
オーバーヒートの予防
オーバーヒートを予防するためには、以下のような点に注意しましょう。
- 冷却水の量を定期的に確認し、不足している場合は補充する。
- 冷却水の劣化を防ぐために、定期的に交換する。
- 冷却水漏れがないか、定期的に点検する。
- ラジエーターやホースの亀裂や破損がないか、定期的に点検する。
- ウォーターポンプやサーモスタットの故障がないか、定期的に点検する。
また、長時間の渋滞や、山道の急勾配を走行する際は、エンジンの温度に注意しましょう。
オーバーヒートは、エンジンの故障につながる危険な症状です。上記の症状や原因を把握し、予防に努めましょう。