職員が一斉退職 見捨てられた老人ホームについて
「職員が一斉退職 見捨てられた老人ホーム」
東京都内のある老人ホームで、給与未払いを理由に30人近くの職員が一斉退職するという異常事態が発生しました。入居者90人以上を抱える施設で、運営会社の社長は連絡が取れなくなり、施設の存続が危ぶまれる事態に陥っています。この深刻な状況について詳しく見ていきましょう。
もくじ
1. 施設の概要と問題の発端
2. 給与未払いと職員の大量退職
3. 入居者への影響
4. 施設運営の経済的問題
5. 社長の失踪と対応
6. 行政の動きと今後の展開
1. 施設の概要と問題の発端
この事態が発生したのは、2023年10月にオープンしたばかりの東京都内の住宅型有料老人ホームです[1]。入所定員187床、現在の入居者数は約90人の施設で、開設からわずか1年で深刻な問題に直面しています[1]。問題の発端は、施設運営会社による給与の未払いでした。この未払いが引き金となり、職員の大量退職という異常事態へと発展しました。
2. 給与未払いと職員の大量退職
9月30日の給料日に、職員たちの口座に1円も振り込まれなかったことが明らかになりました[1]。この給与未払いを受け、約30人の職員が2ヶ月の間に次々と退職していきました[1]。残された職員は過酷な労働条件を強いられ、夜勤帯には50人ほどの入居者を1人で見る状況が続いていたといいます[1]。
3. 入居者への影響
職員の大量退職により、入居している高齢者の生活にも大きな影響が出ています[1]。夜遅くまで数少ない職員が入居者に薬を飲ませて回っていた形跡があり、適切なケアが行き届いていない可能性があります[1]。入居者の家族からは、食事や施設の存続に関する不安の声が上がっており、「終のすみかと思って入ったのに半年で出されてしまう」という失望の声も聞かれます[1]。
4. 施設運営の経済的問題
この老人ホームは、入居一時金約8万円、月額利用料10万8000円と、東京の相場(月額20万円前後)と比べて非常に安価な料金設定でした[1]。しかし、入居率は50%程度にとどまっており、安定経営に必要とされる90-95%には遠く及びませんでした[1]。この低い入居率と安価な利用料が、経営難を招いた主な要因と考えられます。
5. 社長の失踪と対応
給与未払いに加え、9月26日に運営会社は突然施設閉鎖を貼り紙で通告しました[1]。職員たちが説明を求めても、社長は電話やメッセージに一切応答せず、連絡が取れない状態となっています[1]。取材班が社長の自宅を訪ねた際、社長の祖母を通じて連絡を試みましたが、社長は「弁護士と相談中」という理由で直接の対応を避けました[1]。
6. 行政の動きと今後の展開
この深刻な状況を受け、10月3日には区の職員が事実確認のために施設を訪れています[1]。東京都は今後、運営会社との話し合いを求めていく方針を示しています[1]。行政の介入により、入居者の安全確保や職員の労働問題解決に向けた動きが期待されますが、施設の存続や入居者の今後の生活について、具体的な対策はまだ明らかになっていません。
Citations:
[1] https://news.yahoo.co.jp/articles/463b1d997440d02f803c866870388fec30c21ebf
[2] https://note.com/sguion/n/n893dbb1660c8
[3] https://bunshun.jp/articles/-/73956
[4] https://www.fnn.jp/articles/-/768551
[5] https://www.fnn.jp/articles/-/768402
[6] https://www.j-longlife.co.jp/column/article/lack_of_a_nursing_home/
[7] https://www.mjc-carejob.com/oyakudachi/post/?p=66
[8] https://tasukeai.co/whats-jidouyougo/
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