アウトサイドヒッターについて
アウトサイドヒッター
バレーボールの花形ポジション「アウトサイドヒッター」
バレーボールにおいて、得点源として活躍するアウトサイドヒッターは、まさにチームのエースと言える存在です。左右両サイドから攻撃を仕掛けるその姿は、観客を魅了して止みません。
近年、バレーボール技術の向上により、アウトサイドヒッターの役割はますます重要になっています。高い打撃力とジャンプ力はもちろん、レセプションやディグなどの守備力も求められるオールラウンダーな選手が活躍しています。
この特集記事では、アウトサイドヒッターの役割や必要な能力、代表的な選手などについて詳しく解説していきます。将来、アウトサイドヒッターを目指している選手はもちろん、バレーボールファンにも楽しんでいただける内容となっています。
記事を通して、アウトサイドヒッターの魅力を存分に味わってください!
もくじ
1 役割
1-1 攻撃
1-2 レセプション
1-3 ディグ
1-4 ブロック
2 必要な能力
2-1 高い打撃力
2-2 ジャンプ力
2-3 判断力
2-4 フットワーク
2-5 レシーブ力
2-6 コミュニケーション能力
3 代表的な選手
3-1 男子選手
3-2 女子選手
4 まとめ
4-1 アウトサイドヒッターの魅力
4-2 活躍の場
4-3 将来性
1 役割
1-1 攻撃
アウトサイドヒッターは、チームの得点源として、スパイクで得点を狙います。
主な攻撃パターン
オープントス
セッターから高いトスを受け、力強く打ちます。
平行トス
セッターから速いトスを受け、素早く打ちます。
セミクイック
セッターとタイミングを合わせて、速攻を仕掛けます。
バックアタック
背面から攻撃を仕掛けます。
ハイセット
二段トスを受け、高い打点から攻撃を仕掛けます。
求められる能力
* 高い打撃力
* ジャンプ力
* タイミング
* コース取り
* 技術力
アウトサイドヒッターは、これらの能力を駆使して、相手チームのブロックを打ち破り、得点を狙います。
攻撃のポイント
* 相手のブロックを読み、コースを変える
* スパイクの種類を変化させる
* チームメイトとの連携を図る
アウトサイドヒッターは、状況に応じて最適な攻撃を選択し、チームの勝利に貢献する必要があります。
1-2 レセプション
アウトサイドヒッターは、サーブカットやレシーブを行い、攻撃の起点を作ることが重要な役割の一つです。
サーブカット
サーブカットは、相手のサーブを正確にコントロールし、攻撃に繋げることが求められます。そのため、ボールの落下点予測、レシーブフォーム、ボールコントロール技術などが重要になります。
レシーブ
レシーブは、相手のアタックやスパイクを正確にコントロールし、セッターに繋げることが求められます。そのため、ボールの落下点予測、レシーブフォーム、ボールコントロール技術などが重要になります。
アウトサイドヒッターは、攻撃だけでなく、レセプションでもチームに貢献することが求められる重要なポジションと言えるでしょう。
1-3 ディグ
アウトサイドヒッターは、チームの守備を支える重要な役割も担っています。特にディグにおいては、高い技術と判断力が求められます。
ディグの重要性
ディグは、相手のスパイクを拾い、攻撃を防ぐために重要な技術です。アウトサイドヒッターは、レシーブだけでなく、セッターの後ろから回り込んでディグに入ることも多いため、広い守備範囲をカバーする必要があります。
ディグの技術
ディグには、ボールの下に入り込むように構える「アンダーハンドパス」と、上からボールを打ち返す「オーバーハンドパス」の2種類の技術があります。状況に応じて、どちらの技術を使うかを判断する必要があります。
ディグの練習
ディグを上達させるためには、反復練習が重要です。壁に向かってボールを打ったり、サーブカットの練習をしたりすることで、ボールの軌道やタイミングを覚えることができます。
アウトサイドヒッターにとって、ディグは攻撃と同じくらい重要な技術です。高い技術と判断力を磨き、チームの守備を支える存在を目指しましょう。
1-4 ブロック
アウトサイドヒッターは、攻撃だけでなく、ブロックでも重要な役割を果たします。チームメイトと連携して、相手の攻撃を阻止します。
アウトサイドヒッターは、主にミドルブロッカーの横でブロックに参加します。相手のスパイカーをよく観察し、コースを読んだり、手の出し方を変えたりしながら、ブロックを成功させます。
アウトサイドヒッターのブロックが成功すると、相手は得点できないだけでなく、チーム全体に勢いを与えます。
アウトサイドヒッターのブロックのポイント
* 相手のスパイカーをよく観察する
* コースを読む
* 手の出し方を変える
* チームメイトと連携する
アウトサイドヒッターのブロックが成功するメリット
* 相手チームに得点を与えない
* チーム全体に勢いを与える
* 自信がつく
アウトサイドヒッターは、攻撃だけでなく、ブロックでもチームに貢献できる重要なポジションです。
2 必要な能力
2-1 高い打撃力
アウトサイドヒッターは、チームの得点源として活躍するために、高い打撃力が必要です。
必要な要素
パワー
強力なスパイクを打つために、腕力や体幹の強さが必要です。
技術
スパイクのコースやタイミングを正確にコントロールする技術が必要です。
判断力
相手のブロックやディフェンスを見て、最適なコースを選択する判断力が必要です。
練習方法
ウエイトトレーニング
筋力トレーニングを行い、パワーを強化します。
スパイク練習
繰り返しスパイク練習を行い、技術を磨きます。
実戦練習
試合形式の練習を行い、判断力を養います。
参考になる選手
* 石川祐希選手:
強力なストレートスパイクと多彩なコース取りで、世界屈指のアウトサイドヒッターとして活躍しています。
* 西田有志選手:
高い打点からのスパイクと鋭いクロススパイクが持ち味で、若手ながら日本代表のエースとして活躍しています。
* 古賀紗理那選手:
強力なジャンプサーブと速攻からのスパイクで、世界女子バレーボール界を牽引する選手です。
高い打撃力を身につければ、チームの勝利に大きく貢献することができます。日々の練習を積み重ね、アウトサイドヒッターとして活躍しましょう。
2-2 ジャンプ力
アウトサイドヒッターは、高い打点からスパイクを打つために、優れたジャンプ力が必要です。そのため、日々のトレーニングでジャンプ力を鍛えることが重要となります。
ジャンプ力を向上させるためのトレーニングには、以下のようなものがあります。
スクワット
太ももや臀部など、下半身の筋力強化に効果的なトレーニングです。
ランジ
下半身全体の筋力強化とバランス感覚向上に効果的なトレーニングです。
ジャンプトレーニング
ジャンプ力を直接的に向上させるトレーニングです。
これらのトレーニングを継続することで、ジャンプ力向上だけでなく、怪我の予防にもつながります。
また、ジャンプ力には筋力だけでなく、柔軟性も重要です。そのため、ストレッチも日々のトレーニングに取り入れましょう。
アウトサイドヒッターにとって、ジャンプ力は重要な能力の一つです。日々のトレーニングでジャンプ力を磨き、より高い打点から強力なスパイクを打ちましょう。
2-3 判断力
アウトサイドヒッターは、攻撃だけでなくレセプションやディグなど、様々な場面で判断が求められるポジションです。
具体的には、以下の状況で判断する必要があります。
攻撃
* トスされたボールの種類やコース、相手ブロックの状況などを判断し、最適なスパイクを選択する必要があります。
* 時間差攻撃やクイック攻撃など、状況に応じた攻撃を選択する必要があります。
レセプション
* サーブの種類やコース、味方の守備位置などを判断し、最適なレシーブを選択する必要があります。
* 強打をレシーブするのか、カットボールで繋ぐのかなど、状況に応じた対応が必要です。
ディグ
* 相手のスパイクの種類やコース、味方のブロック状況などを判断し、最適なディグを選択する必要があります。
* ボールを上げるのか、繋ぐのかなど、状況に応じた対応が必要です。
判断力を養うためには、以下のことが重要です。
経験
多くの試合を経験することで、様々な状況を判断できるようになります。
観察力
相手選手や味方選手の動きをよく観察することで、状況を判断しやすくなります。
思考力
状況を分析し、最適な選択肢を考え出す思考力が必要です。
判断力は、アウトサイドヒッターにとって最も重要な能力の一つです。優れた判断力を持つ選手は、チームにとって大きな戦力となります。
2-4 フットワーク
アウトサイドヒッターは、攻撃や守備のために素早く動くフットワークが求められます。
具体的には、以下の能力が必要です。
素早い移動
スパイクやレシーブに間に合うように、素早く移動する必要があります。
方向転換
状況に合わせて、素早く方向を変える必要があります。
バランス感覚
ジャンプや着地時にバランスを崩さないように、バランス感覚が必要です。
俊敏性
素早く動き出し、素早く止まる俊敏性が必要です。
フットワークを鍛えるためには、以下の練習が有効です。
ランニング
基礎体力向上と持久力強化
素早い動き出しの練習
ラダー
敏捷性と方向転換の練習
ジャンプトレーニング
ジャンプ力とバランス感覚の向上
フットワークは、アウトサイドヒッターにとって重要な能力です。日々の練習でフットワークを鍛え、攻撃と守備で活躍できるようにしましょう。
2-5 レシーブ力
アウトサイドヒッターは、攻撃だけでなく、レセプションやディグなどの守備力も求められるオールラウンダーな選手です。そのため、安定したレシーブ力は、アウトサイドヒッターにとって必須の能力と言えるでしょう。
レシーブ力とは
レシーブ力とは、相手サーブを正確にコントロールし、攻撃に繋げる能力です。具体的には、以下の要素が重要になります。
* ボールを正確にコントロールする技術
* 相手のサーブの種類やコースを読む力
* サーブカットの安定性
* レシーブ後の動き
レシーブ力を向上させる方法
レシーブ力を向上させるには、以下の方法が有効です。
* サーブカットの練習を繰り返す
* 相手のサーブの種類やコースを予測する練習をする
* レシーブ後の動きを練習する
* 試合形式の練習で実践的な経験を積む
レシーブ力の重要性
レシーブは攻撃の起点となる重要なプレーです。安定したレシーブをすることで、チーム全体の攻撃力を高めることができます。また、相手サーブエースを防ぐこともできます。
アウトサイドヒッターは、攻撃だけでなく、レシーブなどの守備でも活躍できる選手を目指しましょう。
2-6 コミュニケーション能力
アウトサイドヒッターは、チームの中核を担う重要なポジションです。攻撃だけでなく、レセプションやディグなど様々な場面でチームメイトと連携する必要があります。そのため、状況を的確に伝え、指示を出すコミュニケーション能力が非常に重要になります。
具体的には、以下の能力が求められます。
状況判断力: 試合状況や相手チームの動きを把握し、適切な指示を出す。
表現力: 自分の考えを分かりやすく簡潔に伝える。
傾聴力: チームメイトの声に耳を傾け、意見を取り入れる。
リーダーシップ: チームをまとめ、士気を高める。
これらの能力を磨き、チームメイトと信頼関係を築くことで、アウトサイドヒッターはチームを勝利へと導くことができるのです。
3 代表的な選手
3-1 男子選手
2020年東京オリンピックで活躍した、日本男子バレーボール界のエース。高い打撃力と安定感のあるレシーブを持ち、チームの得点源として活躍している。
西田有志
2021年ワールドカップで活躍した、若きアウトサイドヒッター。長身を生かした強力なスパイクと、高い技術力を持つ。
2016年リオデジャネイロオリンピックに出場した経験豊富な選手。粘り強いレシーブと巧みなスパイクでチームを支える。
その他
* 柳田将洋
* 大塚達宣
* 高梨健太
* 高橋健太郎
これらの選手は、それぞれ異なる持ち味を持つ、日本男子バレーボール界を代表するアウトサイドヒッターです。
3-2 女子選手
代表的な選手
* 古賀紗理那:
2018年世界選手権で活躍した、日本女子バレーボール界のエース。高い打撃力とスパイキング技術を持ち、チームの得点源として活躍している。
* 長岡望悠:
2020年東京オリンピックで活躍した、アウトサイドヒッター。レシーブ力と守備力も高く、チームを支える存在。
* 黒後愛:
2016年リオデジャネイロオリンピックに出場した、リベロ。驚異的なレシーブ力でチームを支える守備のスペシャリスト。
その他注目選手
* 石川真佑: 2021年Vリーグで新人賞を受賞した、若きアウトサイドヒッター。将来を期待される選手。
* 山口茜: 2022年世界選手権に出場した、アウトサイドヒッター。高い攻撃力とジャンプ力を持ち、今後の活躍が期待される。
* 林琴奈: 2023年Vリーグで活躍している、アウトサイドヒッター。攻撃力と守備力のバランスが良く、チームに貢献している。
女子選手の特徴
近年、女子バレーボール界では、男子選手に匹敵する高い打撃力を持つアウトサイドヒッターが増えている。また、レシーブ力や守備力も向上しており、攻守において高いレベルのパフォーマンスを発揮する選手が増えている。
今後の展望
今後も、女子バレーボール界におけるアウトサイドヒッターの活躍が期待される。高い打撃力と守備力を持つ選手が、チームを牽引していくことだろう。
補足
* 上記は、代表的な選手とその他注目選手の一例です。
* 選手の経歴や特徴は、ご自身で調査してください。
4 まとめ
アウトサイドヒッターは、攻撃力と守備力を兼ね備えた、バレーボールにおける重要なポジションです。チームの得点源として活躍するだけでなく、レセプションやディグなどの守備も担います。高い能力と強い責任感を持つ選手が務めます。
アウトサイドヒッターの魅力は、攻撃で得点を決めた時の達成感と、チームを勝利に導く貢献度です。また、常にコート全体を視野に入れ、状況判断をしながらプレーする必要があるため、頭脳的なスポーツであることも魅力の一つです。
アウトサイドヒッターは、プロリーグやVリーグなどのトップレベルの舞台で活躍する選手だけでなく、学生や社会人のクラブチームでも活躍できるポジションです。バレーボールを始めたばかりの人でも、練習を重ねることでアウトサイドヒッターを目指せる可能性があります。
バレーボール界において、アウトサイドヒッターは今後も重要な役割を担い続けるでしょう。
4-1 アウトサイドヒッターの魅力
アウトサイドヒッターの魅力は、なんといってもその攻撃力にあります。高い打点から繰り出す強力なスパイクは、観客を魅了します。また、レセプションやディグなどの守備もこなすオールラウンダーな選手が多く、チームに欠かせない存在です。
さらに、アウトサイドヒッターは試合の流れを左右する重要な役割を担っています。ピンチサーバーとして相手チームにプレッシャーをかけたり、关键时刻でエースとして活躍したりと、チームの勝利に大きく貢献することができます。
このように、アウトサイドヒッターは攻撃力、守備力、そして勝負強さを兼ね備えた、非常に魅力的なポジションと言えるでしょう。
4-2 活躍の場
アウトサイドヒッターは、プロリーグや大学リーグ、高校バレーボールなど、あらゆるレベルのバレーボール競技で活躍しています。また、国際大会やオリンピックでも重要な役割を担っています。
近年では、アウトサイドヒッターの活躍の場が広がりつつあります。Vリーグでは、アウトサイドヒッターがリベロとして活躍するケースも増えてきました。また、ビーチバレーボールでも、アウトサイドヒッターの技術が求められるようになっています。
アウトサイドヒッターは、攻撃力と守備力を兼ね備えた、バレーボール界で最も重要なポジションの一つです。今後も、アウトサイドヒッターの活躍から目が離せません。
4-3 将来性
アウトサイドヒッターは、バレーボール界において常に需要の高いポジションです。今後も、高い攻撃力と守備力を兼ね備えた選手は、チームにとって欠かせない存在となるでしょう。
近年は、バレーボール技術の向上により、攻撃のスピードや威力が増しています。そのため、アウトサイドヒッターには、より高い打撃力とジャンプ力が求められるようになってきています。また、レセプションやディグなどの守備力も重要です。
将来、アウトサイドヒッターとして活躍するためには、以下の点を意識して練習することが大切です。
* 高い打撃力とジャンプ力を養う
* レセプションやディグなどの守備力を磨く
* 状況判断力と瞬時の対応力を養う
* チームメイトとの連携を強化する
努力を続ければ、将来、日本代表や世界で活躍するアウトサイドヒッターになることも夢ではありません。