【知らないと危険!】AT車のNはいつ使うのか?信号待ちや下り坂での正しい使い方を徹底解説

AT車のNはいつ使うのかについて

 

AT車のNはいつ使うのか

AT車のシフトレバーには、P(パーキング)、R(リバース)、N(ニュートラル)、D(ドライブ)などのポジションがあります。それぞれのポジションは役割が異なり、安全運転のためには正しい使い方が重要です。

特に、Nポジションは誤った使い方をすると危険な場合があります。信号待ちや下り坂でNに入れると燃費が向上するという誤解もありますが、実際には燃費悪化や坂道での後退リスクなど、デメリットの方が大きいです。

この記事では、AT車のNポジションについて詳しく解説します。Nを使うべき場面と避けるべき場面、Nを使う際の注意点などを理解することで、安全運転と燃費向上に役立てましょう。

 


もくじ

1 ニュートラルとは

2 ニュートラルを使うべき場面

3 ニュートラルを使うべきではない場面

4 その他の注意点

5 まとめ

 

 

1 ニュートラルとは

ニュートラルとは、自動車のギアチェンジにおいて、エンジンと車輪の動力が切り離された状態を指します。シフトレバーをNの位置に入れると、ニュートラル状態になります。

ニュートラル状態では、エンジンは回転していますが、車輪には動力が伝わっていないため、車は動きません。

ニュートラルは、以下の場面で使用されます。

* 緊急時
* DレンジとRレンジの切り替え時
* 信号待ち
* 下り坂
* 渋滞

ただし、ニュートラルはすべての場面で適切なわけではありません。信号待ちや下り坂、渋滞などでニュートラルを使うと、燃費悪化や追突などのリスクが発生します。

ニュートラルを使用する際は、状況に応じて適切な判断をすることが重要です。

 

2 ニュートラルを使うべき場面

ニュートラルは、以下の2つの場面で使用する必要があります。

1. 緊急時

* 車両故障による牽引: 車が故障して自力走行できない場合、レッカー車等で牽引してもらうためにニュートラルに入れます。
* 車を押して移動させる: 車を自力で押して移動させる必要がある場合、ニュートラルに入れることでスムーズに移動できます。

 

2. DレンジとRレンジの切り替え時

DレンジからRレンジへ、またはその逆方向へ切り替える際には、必ずニュートラルを経由する必要があります。これは、ギアボックスへの負荷を軽減するためです。

 

3 ニュートラルを使うべきではない場面

信号待ち

ニュートラルに入れると、アイドリングストップ機能が働かなくなり、燃費が悪くなります。また、坂道では後退するリスクもあります。

 

 下り坂

ニュートラルに入れると、エンジンブレーキが効かなくなり、車速が上がりすぎてしまいます。ブレーキの負担が増え、オーバーヒートのリスクもあります。

 

 渋滞

ニュートラルに入れると、クリープ現象により前方に進み、追突のリスクがあります。また、ブレーキ操作が増え、疲労や燃費悪化につながります。

 

4 その他の注意点

*ニュートラルからDレンジへ入れる際は、必ず停止してから

走行中にニュートラルからDレンジへ入れると、車が急加速する可能性があります。これは、エンジン回転数と車速が不一致な状態になるためです。安全のため、必ず停止してからDレンジへ入れましょう。

 

*坂道でニュートラルに入れる際は、パーキングブレーキを使用

坂道でニュートラルに入れると、車が後退する可能性があります。安全のため、必ずパーキングブレーキを使用してからニュートラルに入れましょう。

 

*長時間ニュートラル状態で放置しない

ニュートラル状態では、エンジンブレーキが効かず、車速が上がりやすくなります。また、ブレーキの負担も増え、オーバーヒートのリスクもあります。長時間ニュートラル状態で放置するのは避けましょう。

 

5 まとめ

AT車のNは、緊急時やDレンジとRレンジの切り替え時のみ使用しましょう。

ニュートラルは、誤った場面で使用すると燃費悪化、ブレーキの負担増加、追突リスクなど、様々なトラブルを引き起こす可能性があります。

安全運転のためにも、Nの正しい使い所を理解し、適切なタイミングで使用することが大切です。

 

補足

マニアル車のNの使い方は

 

マニュアル車のNポジションは、エンジンと車輪の動力を完全に切り離す状態です。AT車と同様に、Nを使うべき場面と避けるべき場面があります。

Nを使うべき場面

信号待ち
    長時間の信号待ちでは、クラッチを踏み続ける必要がなく、疲労軽減につながります。


渋滞
    * クリープ現象を抑え、前方に進みすぎるのを防ぎます。


坂道発進の準備
    * クラッチを繋ぎやすくするために、一時的にNに入れることがあります。


エンジン始動
    * 安全のために、ギアをNにしてからエンジンをかけます。


車を押して移動させる
    * 車が故障などで自力走行できない場合は、Nにしてレッカー車などで牽引したり、人力で押したりすることができます。

 

Nを使うべきではない場面

走行中
    * エンジンブレーキが効かなくなり、車速が上がりすぎる危険があります。
    * ブレーキの負担が増え、オーバーヒートのリスクがあります。


下り坂
    * エンジンブレーキが効かなくなり、車速が上がりすぎる危険があります。
    * ブレーキの負担が増え、オーバーヒートのリスクがあります。


駐車
    * 車が勝手に動いてしまう可能性があります。
    * 必ずパーキングブレーキをかけて駐車しましょう。

 

Nを使う際の注意点

* NからDレンジへ入れる際は、必ず停止してから
* 坂道でNに入れる際は、ハンドブレーキを使用
* 長時間N状態で放置しない

 

マニュアル車におけるNの役割は、AT車よりも重要です。 安全運転のために、Nを使うべき場面と避けるべき場面をしっかりと理解しておきましょう。