みなし公務員のメリットデメリットについて
みなし公務員ノメリット
みなし公務員とは、公務員ではないが、公務員と同様、国家公務員法第28条の規定に準じた身分保障を受ける者をいう。具体的には、国や地方公共団体から委託を受けて、公共サービスを提供する事業を行う民間企業の従業員などが該当する。
みなし公務員のメリットは、大きく分けて以下の3つが挙げられる。
- 安定した収入と社会的信用
みなし公務員は、公務員と同様、国家公務員法第28条の規定に準じた身分保障を受ける。そのため、解雇や減給などの不利益な処分を受けることが少なく、安定した収入を得ることができる。また、公務員と同様に、社会的信用も高いため、住宅ローンやクレジットカードの審査に通りやすいなどのメリットもある。
- 充実した福利厚生
みなし公務員は、公務員と同様に、厚生年金や健康保険などの社会保険に加入することができる。また、公務員の退職金制度に準じた退職金制度や、住宅手当、通勤手当などの福利厚生が充実している場合も多い。
- 一定の裁量権とやりがい
みなし公務員は、公務員と同様に、一定の裁量権を持つ場合が多い。そのため、自分の裁量で仕事を進めることができ、やりがいを感じることができる。また、公共サービスを提供する仕事であるため、社会に貢献する仕事に携わることができるというメリットもある。
みなし公務員のデメリット
みなし公務員のデメリットは、大きく分けて以下の3つが挙げられる。
- 副業や兼業の制限
みなし公務員は、公務員と同様に、副業や兼業が原則として禁止されている。そのため、自分のスキルや経験を活かして、副業や兼業で収入を増やしたいという人は、みなし公務員には向いていないかもしれない。
- 公務員に近い規制
みなし公務員は、公務員に近い規制を受ける場合が多い。具体的には、守秘義務、公正な職務の執行、政治的中立性などの規制を受ける。そのため、自由な発想や行動が制限されると感じる人もいるかもしれない。
- 民間企業と比べて給与が低い場合がある
みなし公務員の給与は、民間企業と比べて低い場合がある。これは、みなし公務員は公務員ではないため、民間企業と同様に、会社の業績によって給与が変動する場合があるためである。
みなし公務員に向いている人
みなし公務員は、以下の人に向いているといえる。
- 安定した収入と社会的信用を重視する人
- 充実した福利厚生が欲しい人
- 一定の裁量権とやりがいのある仕事に就きたい人
一方で、以下の人は、みなし公務員には向いていないかもしれない。
- 副業や兼業で収入を増やしたい人
- 自由な発想や行動を重視する人
- 高い給与を希望する人
みなし公務員の将来性
みなし公務員の将来性については、明確な答えは出ていない。しかし、少子高齢化や人口減少などの社会情勢の変化により、公共サービスの需要は拡大していくと予想される。そのため、みなし公務員の需要も拡大していく可能性はあると考えられる。
また、民間企業と公務員の間の役割分担が進むことで、みなし公務員の存在意義が高まっていく可能性もある。
具体的には、民間企業が公務員の代わりに公共サービスを提供するケースが増えていくと、みなし公務員の需要も拡大していくと考えられる。
このように、みなし公務員の将来性については、明確な答えは出ていないものの、一定の需要は見込めると考えられる。
みなし公務員にはどのような職種
下記のような職種が挙げられます。
これらの職種は、いずれも国や地方公共団体から委託を受けて、公共サービスを提供する事業を行う民間企業の従業員であるため、みなし公務員に該当します。
具体的には、以下のようになります。
- 郵便局員は、日本郵便株式会社の従業員であり、郵便、荷物、金融などのサービスを提供しています。
- JR職員は、東日本旅客鉄道株式会社、西日本旅客鉄道株式会社などの従業員であり、鉄道運行などのサービスを提供しています。
- 電力会社やガス会社の職員は、東京電力株式会社、関西電力株式会社などの従業員であり、電気やガスの供給などのサービスを提供しています。
- 通信事業会社の職員は、NTT株式会社、KDDI株式会社などの従業員であり、電話、インターネットなどのサービスを提供しています。
- 国立大学や公立図書館の職員は、国立大学法人や公立図書館の従業員であり、教育や学術研究、図書館などのサービスを提供しています。
- 日本銀行の職員は、日本銀行の従業員であり、金融に関するサービスを提供しています。
- 駐車監視員は、地方公共団体が委託する民間企業の従業員であり、駐車違反の取締りなどのサービスを提供しています。
- 自動車検査員は、国が指定する民間企業の従業員であり、自動車の検査などのサービスを提供しています。
- 技能検定員は、国が指定する民間企業の従業員であり、技能検定などのサービスを提供しています。
また、近年では、民間企業が公務員の代わりに公共サービスを提供するケースが増えており、みなし公務員の職種も拡大しています。
JA職員はみなし公務員
JA職員はみなし公務員に該当します。
JA職員は、農業協同組合の従業員であり、農業に関するサービスを提供しています。農業協同組合は、国や地方公共団体から委託を受けて、公共サービスを提供する事業を行っているため、JA職員はみなし公務員に該当します。
具体的には、JA職員は、以下の業務に従事しています。
- 農業経営の指導・助言
- 農産物の販売・流通
- 農業金融
- 農業保険
- 生活サービス
JA職員は、国家公務員法第28条の規定に準じた身分保障を受けており、解雇や減給などの不利益な処分を受けることが少なく、安定した収入を得ることができます。また、厚生年金や健康保険などの社会保険に加入することができ、充実した福利厚生が受けられます。
ただし、JA職員は公務員ではないため、副業や兼業が原則として禁止されています。また、公務員に近い規制を受ける場合もあります。
JA職員は、安定した収入と充実した福利厚生を求める人に向いている職業といえます。
フォークリフト技能講習の講師はみなし公務員か
フォークリフトの運転免許講習の講師は、必ずしもみなし公務員とは限りません。みなし公務員とは、公務員ではないが、公務員と同様、国家公務員法第28条の規定に準じた身分保障を受ける者をいう。
具体的には、国や地方公共団体から委託を受けて、公共サービスを提供する事業を行う民間企業の従業員などが該当する。
フォークリフトの運転免許講習は、労働安全衛生法に基づく講習であり、労働安全衛生法第5条第1項の規定により、事業者は、フォークリフトの運転業務に従事する労働者に対して、フォークリフト運転技能講習を実施しなければならない。
このフォークリフト運転技能講習は、国や地方公共団体が実施する講習のほか、民間企業が実施する講習もある。民間企業が実施する講習の場合、講師は、公務員ではない民間企業の従業員であることが多い。
したがって、フォークリフトの運転免許講習の講師がみなし公務員であるかどうかは、講習を実施する事業体によって異なる。
国や地方公共団体が実施する講習の講師は、公務員であるため、みなし公務員である。一方、民間企業が実施する講習の講師は、公務員ではないため、みなし公務員ではない。
ただし、民間企業が実施する講習であっても、講師が国や地方公共団体から委託を受けて講習を実施している場合、講師はみなし公務員となる可能性がある。具体的には、国や地方公共団体が、民間企業に講習の実施を委託する場合、講習の実施に必要な人員、設備、経費などを国や地方公共団体が負担することが多い。
このような場合、講師は、国や地方公共団体から委託を受けて仕事をしているため、みなし公務員となる可能性がある。
JR,JT,NTTもみなし公務員
JR、JT、NTTの職員もみなし公務員に該当します。
JR、JT、NTTは、いずれも国や地方公共団体から委託を受けて、公共サービスを提供する事業を行っています。JRは鉄道運行、JTはたばこ販売、NTTは通信サービスを提供しています。
そのため、JR、JT、NTTの職員は、国家公務員法第28条の規定に準じた身分保障を受けており、解雇や減給などの不利益な処分を受けることが少なく、安定した収入を得ることができます。また、厚生年金や健康保険などの社会保険に加入することができ、充実した福利厚生が受けられます。
ただし、JR、JT、NTTの職員は公務員ではないため、副業や兼業が原則として禁止されています。また、公務員に近い規制を受ける場合もあります。
JR、JT、NTTの職員は、安定した収入と充実した福利厚生を求める人に向いている職業といえます。
具体的には、以下のようになります。
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JR職員は、鉄道運行に関する業務に従事しています。
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JT職員は、たばこ販売に関する業務に従事しています。
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NTT職員は、通信サービスに関する業務に従事しています。
なお、JRグループやNTTグループには、公共サービスを提供する事業以外の事業を行う子会社や関連会社もあります。これらの子会社や関連会社の従業員は、みなし公務員に該当しない場合があります。