リスへの餌付けのメリットとデメリット
リスへの餌付けについて
リスは、日本全国に生息する小型の哺乳類です。木の実や昆虫、果実など、さまざまなものを食べる雑食性で、人里近くでもよく見かけられます。リスへの餌付けは、多くの人が楽しんでいる行為のひとつです。
しかし、リスへの餌付けには、メリットとデメリットの両方があります。
メリット
- リスとのふれあいを楽しむことができる
- リスの健康を維持することができる
- リスの生息環境を守ることができる
リスは、人懐っこい性格で、餌付けをするとすぐに寄ってきてくれるようになります。餌を与えることで、リスとのふれあいを楽しむことができます。また、リスは野生動物ですが、餌を与えることで、人間との距離が縮まり、人間に対する警戒心が薄まるといわれています。
さらに、リスは自然界では、ドングリや木の実、昆虫などを主食としています。しかし、近年は、森林伐採や農薬の使用などにより、餌となるものが減少しています。そのため、餌付けをすることで、リスの健康を維持することにつながります。
さらに、リスは、害虫を食べることで、農作物を守る役割も果たしています。餌付けをすることで、リスの生息環境を守り、害虫を減らすことにつながります。
デメリット
- リスが人間に依存するようになる
- リスの野性性が失われる
- リスの間で病気が広がる
- リスが農作物を荒らす
リスは、餌を与えられ続けると、人間に依存するようになります。そのため、餌を与えなくなったときに、自分で餌を見つけることができなくなり、餓死してしまう可能性があります。
また、餌を与えることで、リスの野性性が失われる可能性があります。餌を求めて人間に近づき、交通事故に遭ったり、天敵に襲われたりするリスクが高まります。
さらに、リスの間で病気が広がる可能性があります。餌やりをする際に、手洗いや消毒を怠ると、リスの体に付着した病原菌を人にうつす可能性があります。また、リスが集まる場所は、糞尿や餌の食べ残しが散乱し、衛生環境が悪化します。そのため、リスの間で病気が広がるリスクが高まります。
さらに、リスが農作物を荒らす可能性があります。リスは、果実や木の実、種子などを好んで食べます。そのため、餌付けをすることで、リスが畑や果樹園に侵入し、農作物を荒らす可能性があります。
リスへの餌付けをする際の注意点
リスへの餌付けをする際は、以下の点に注意しましょう。
- 餌を与えすぎない
- 餌は、リスが好むものを選ぶ
- 餌を与える場所に注意する
- 餌やりを中止するタイミングを決めておく
餌を与えすぎてしまうと、リスが人間に依存するようになります。また、餌の種類によっては、リスの健康に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、餌を与えすぎないように注意しましょう。
餌は、リスが好むものを選びましょう。リスは、ドングリや木の実、種子、果実、昆虫などを好んで食べます。また、野菜やナッツ類なども食べます。
餌を与える場所は、リスが安全に餌を食べられる場所を選びましょう。また、餌の食べ残しや糞尿が散乱しないように、清掃をこまめに行うようにしましょう。
餌やりを中止するタイミングを決めておくことも大切です。餌を与え続けると、リスが人間に依存するようになります。そのため、餌やりを中止するタイミングを決めておき、そのタイミングに合わせて餌をやめるようにしましょう。
リスへの餌付けのまとめ
リスへの餌付けは、メリットとデメリットの両方があります。餌付けをする際には、メリットとデメリットを理解した上で、適切な方法で行うようにしましょう。
リスから人への感染症の危険はあります。リスは、狂犬病、レプトスピラ症、サル痘、Q熱、ペストなどの動物由来感染症の潜在的な感染源です。
- 狂犬病は、動物に噛まれたりひっかかれたりすることで感染する致命的なウイルス感染症です。リスは、狂犬病の感染源として知られています。
- レプトスピラ症は、リスや他の動物の尿で汚染された水や土壌に触れることで感染する細菌感染症です。レプトスピラ症の症状は、発熱、頭痛、筋肉痛、黄疸などです。 出典
- サル痘は、サルやリスなどの野生動物から感染するウイルス感染症です。サル痘の症状は、発熱、頭痛、筋肉痛、発疹などです。
出典
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/408-monkeypox-intro.html
- Q熱は、リスやその他の動物の糞便や尿で汚染された空気や粉塵を吸い込むことで感染する細菌感染症です。Q熱の症状は、発熱、頭痛、倦怠感などです。
出典
https://www.cpvma.com/diseases-14.html
- ペストは、リスやその他のげっ歯類の感染した体液を媒介とする細菌感染症です。ペストの症状は、発熱、頭痛、筋肉痛、リンパ節の腫れなどです。
出典
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/514-plague.html
これらの感染症の多くは、予防可能なワクチンがあります。また、リスに噛まれたりひっかかれたりした場合、できるだけ早く医師の診察を受ける必要があります。
リスとの接触を避け、リスが住みやすい環境を作らないようにすることで、リスから人への感染症のリスクを減らすことができます。
- リスが食べられるものを屋外に放置しないでください。
- リスの侵入を防ぐために、家の周囲の隙間をふさいでください。
- リスの巣や糞を見つけたら、すぐに処分してください。