牛乳を蛍光灯下に置くとビタミンが減る?その理由と対策を解説

牛乳を蛍光灯下に置くとビタミンが減るについて

 

牛乳を蛍光灯下に置くとビタミンが減る?

牛乳は、カルシウムやタンパク質などの栄養素が豊富で、健康に良い食品として知られています。しかし、牛乳を蛍光灯の下などに長時間置いておくと、ビタミンが減少するという話があります。果たして、これは本当なのでしょうか?

蛍光灯とビタミンの関係

蛍光灯は、水銀蒸気を電気で励起させて紫外線を発生させ、その紫外線を蛍光体に当てて可視光に変換する仕組みになっています。この紫外線は、ビタミンB2やビタミンCなどの水溶性ビタミンを分解する働きがあります。


牛乳中のビタミン

牛乳には、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンEなどのビタミンが含まれています。これらのビタミンは、それぞれに重要な役割を果たしています。

  • ビタミンB2は、エネルギー代謝や細胞の成長に必要なビタミンです。
  • ビタミンCは、コラーゲンの生成や免疫力の維持に必要なビタミンです。
  • ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進するビタミンです。
  • ビタミンEは、抗酸化作用を持つビタミンです。

牛乳のビタミンの減少量

牛乳を蛍光灯の下などに置いておくと、ビタミンB2やビタミンCなどの水溶性ビタミンが減少します。その減少量は、蛍光灯の種類や照度、牛乳の量、置き時間などによって異なります。

例えば、蛍光灯の光に24時間さらした牛乳のビタミンB2の減少量は、約20%程度であるとの報告があります。また、蛍光灯の光に1週間さらした牛乳のビタミンCの減少量は、約50%程度であるとの報告もあります。

牛乳の保存方法

牛乳のビタミンを減らさないためには、蛍光灯の下などに長時間置いておくのを避けることが大切です。牛乳を保存する際は、冷蔵庫の奥の方に置き、光が当たらない場所に置きましょう。また、開封後は早めに飲み切るようにしましょう。

まとめ

牛乳を蛍光灯の下などに置いておくと、ビタミンB2やビタミンCなどの水溶性ビタミンが減少します。その減少量は、蛍光灯の種類や照度、牛乳の量、置き時間などによって異なります。牛乳のビタミンを減らさないためには、蛍光灯の下などに長時間置いておくのを避け、冷蔵庫の奥の方に置き、光が当たらない場所に置きましょう。

日光はどうなの

日光も、蛍光灯と同様に紫外線を放射しています。そのため、牛乳を日光に当てておくと、ビタミンB2やビタミンCなどの水溶性ビタミンが減少します。

日光によるビタミンの減少量は、蛍光灯による減少量よりも大きいと言われています。例えば、日光に24時間さらした牛乳のビタミンB2の減少量は、約30%程度であるとの報告があります。また、日光に1週間さらした牛乳のビタミンCの減少量は、約60%程度であるとの報告もあります。

したがって、牛乳のビタミンを減らさないためには、日光に当てておくのも避けることが大切です。牛乳を保存する際は、冷蔵庫の奥の方に置き、直射日光が当たらない場所に置きましょう。

また、牛乳を飲む際には、紙パックやペットボトルに入っているものは、開封するまで直射日光が当たらない場所に置いておきましょう。

なお、牛乳に含まれる脂溶性ビタミン(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK)は、紫外線の影響を受けにくいと考えられています。

ビタミン12はどうか

ビタミンB12は、水溶性ビタミンではありません。そのため、蛍光灯や日光などの紫外線の影響を受けません。

ビタミンB12は、赤血球の生成や神経系の正常な働きなどに必要なビタミンです。牛乳には、ビタミンB12が豊富に含まれています。

牛乳を蛍光灯や日光に当てても、ビタミンB12の減少量はほとんどありません。そのため、牛乳を保存する際は、ビタミンB12の減少を心配する必要はありません。

なお、牛乳に含まれるビタミンB12は、加熱によっても減少しません。そのため、牛乳を加熱しても、ビタミンB12の含有量は大きく変わりません。

ただし、牛乳を加熱すると、ビタミンCやビタミンB2などの水溶性ビタミンが減少します。そのため、牛乳に含まれるビタミンをできるだけ多く摂取したい場合は、加熱せずに飲むのがおすすめです。

他にビタミンで影響を受けないものを教えて

ビタミンには、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンの2種類があります。

水溶性ビタミンは、水に溶けやすいビタミンです。ビタミンC、ビタミンB1ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12ナイアシンパントテン酸葉酸、ビオチンなどが水溶性ビタミンに含まれます。

水溶性ビタミンは、体内に蓄積されにくいため、毎日の食事から摂取する必要があります。また、熱や光、酸素などに弱く、加熱や保存方法によっては減少する可能性があります。

脂溶性ビタミンは、油に溶けやすいビタミンです。ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKなどが脂溶性ビタミンに含まれます。

脂溶性ビタミンは、体内に蓄積されやすいため、毎日の食事から摂取する必要はありません。また、熱や光、酸素に比較的強く、加熱や保存方法による減少は少ないと考えられています。

蛍光灯や日光などの紫外線の影響を受けにくいビタミンは、脂溶性ビタミンです。そのため、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKは、蛍光灯や日光に当てても、減少量がほとんどありません。

また、ビタミンB12も、水溶性ビタミンですが、蛍光灯や日光などの紫外線の影響を受けにくいと考えられています。

なお、ビタミンCやビタミンB2などの水溶性ビタミンは、蛍光灯や日光などの紫外線の影響を受けやすいため、保存する際は、直射日光が当たらない場所に置くようにしましょう。また、加熱によっても減少しますので、できるだけ加熱せずに摂取するのがおすすめです。

兎に角牛乳を日にあてないようにしましょう。