玄米 体調不良について
玄米を食べて体調が悪くなる原因と対策
玄米は、白米に比べて食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富な健康食品として知られています。しかし、玄米を食べて体調が悪くなる人もいることは事実です。
玄米を食べて体調が悪くなる原因は、大きく分けて以下の3つが考えられます。
- 消化不良
玄米の周りには、果皮や種皮などの外皮が残っています。これらの外皮には、食物繊維やビタミン、ミネラルなどが含まれていますが、同時に消化に負担がかかりやすい成分も含まれています。
特に、玄米に含まれる「フィチン酸」は、体内のカルシウムやマグネシウムなどのミネラルと結合して、吸収を阻害する作用があります。そのため、玄米をよく噛まずに食べたり、炊き方が不十分だったりすると、消化不良を起こしやすくなります。
消化不良の症状としては、腹痛、下痢、便秘、胃もたれ、吐き気などが挙げられます。
- 農薬や除草剤の残留
玄米は、白米に比べて農薬や除草剤の使用量が多いと言われています。そのため、玄米を食べて体調が悪くなる原因として、農薬や除草剤の残留が考えられます。
農薬や除草剤の残留による体調不良の症状としては、頭痛、吐き気、めまい、倦怠感などが挙げられます。
- アブシジン酸による体調不良
玄米の胚芽には、アブシジン酸という成分が含まれています。アブシジン酸は、植物がストレスを受けたときに分泌される物質で、抗酸化作用や抗菌作用などの働きがあります。
しかし、アブシジン酸は、体内に取り込まれると、疲労感や脱力感、食欲不振などの症状を引き起こす可能性があります。
玄米を食べて体調が悪くなった場合は、以下の対策を試してみてください。
- よく噛んで食べる
玄米をよく噛んで食べることで、消化を助けることができます。
- 炊き方を工夫する
玄米を柔らかく炊くことで、消化を楽にすることができます。
- 有機栽培の玄米を選ぶ
有機栽培の玄米は、農薬や除草剤の使用量が少ないため、安心して食べることができます。
- 胚芽を除く
胚芽にアブシジン酸が多く含まれているため、胚芽を除いた玄米粉や玄米茶などを利用するのも一つの方法です。
玄米は、健康に良い食品ですが、食べ方や選び方を間違えると、体調が悪くなる可能性があります。玄米を食べるときには、上記の点を参考に、体調に注意しながら摂取するようにしましょう。
玄米を食べて体調が悪くなる人の特徴
玄米を食べて体調が悪くなる人の中には、以下の特徴を持つ人が多いと言われています。
- 胃腸が弱い人
胃腸が弱い人は、消化に負担がかかりやすいため、玄米を食べると体調が悪くなる可能性があります。
- 食生活が乱れている人
食生活が乱れている人は、腸内環境が悪くなっているため、玄米を食べると体調が悪くなる可能性があります。
- 体質的に玄米が合わない人
体質的に玄米が合わない人がいる可能性もあります。
もし、玄米を食べると体調が悪くなる場合は、無理に食べ続ける必要はありません。白米や他の主食を組み合わせて、バランスの良い食事を心がけましょう。
玄米の体調不良とならない調理はどうでしょう。
玄米は、食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富な健康食品ですが、消化に負担がかかりやすいため、体調不良にならないように注意が必要です。
体調不良にならない玄米の料理のポイントは、以下のとおりです。
- 消化を助ける食材を組み合わせる
玄米は、食物繊維が豊富なため、よく噛んで食べるようにしましょう。また、消化を助ける食材を組み合わせることで、さらに消化しやすくなります。
例えば、玄米ご飯に、きのこや海藻、豆腐などの食材をプラスすると、食物繊維やたんぱく質がバランスよく摂取でき、消化を助けてくれます。
- 炊き方を工夫する
玄米は、浸水時間を長めにすることで、消化しやすくなります。また、炊飯器の「玄米モード」を使うと、適切な時間と温度で炊くことができるため、おすすめです。
- 体調に合わせて量を調整する
玄米は、急にたくさん食べると消化に負担がかかります。体調に合わせて、少しずつ量を増やしていくようにしましょう。
具体的な料理としては、以下のようなものが挙げられます。
- 玄米ご飯と野菜のおかず
玄米ご飯に、きのこやほうれん草、小松菜などの野菜をたっぷり使ったおかずを組み合わせます。
- 玄米雑炊
玄米を細かく砕いて、だし汁で煮込んだ雑炊です。消化しやすくなり、食べやすくなります。
- 玄米ハンバーグ
玄米を挽肉や野菜と混ぜて、ハンバーグを作ります。食物繊維やたんぱく質がバランスよく摂取できます。
- 玄米サラダ
玄米を茹でて、野菜やドレッシングを和えたサラダです。ヘルシーで食べやすいメニューです。
玄米を初めて食べる場合は、少量から始めて、体調をみながら量を増やしていくようにしましょう。また、体調不良を感じた場合は、無理せず白米や他の主食を組み合わせて、バランスの良い食事を心がけてください。