飲酒運転は違反!アルコールが含まれる食品に注意しよう

飲酒運転に繋がる可能性のある食品とは

飲酒運転とは、アルコールの作用により正常な運転が困難な状態のまま自動車を運転する行為です。道路交通法では、呼気1リットル中のアルコール濃度が0.15mg/L以上の場合は酒気帯び運転、0.25mg/L以上の場合は酒酔い運転として、いずれも違反となります。

飲酒運転は、重大な事故を引き起こす危険性があります。警察庁の統計によると、2022年における飲酒運転による交通事故の死者数は362人であり、交通事故全体の死者数の約10%を占めています。

飲酒運転は、酒類だけでなく、アルコールを含む食品や飲料を摂取した場合にも成立する可能性があります。アルコールを含む食品には、以下のようなものがあります。

  • 甘酒
  • 粕汁
  • 奈良漬け
  • 栄養ドリンク
  • チューハイやカクテルなどのアルコール混合飲料
  • 薬用酒
  • 甘味料としてアルコールが使用された食品や飲料

これらの食品や飲料は、アルコール度数が低くても、摂取量が多いと、呼気アルコール濃度が0.15mg/Lを超える可能性があります。

甘酒

甘酒は、米麹や酒粕を発酵させて作られる飲み物です。米麹で作った甘酒にはアルコールが含まれていませんが、酒粕で作った甘酒には、0.5~2%程度のアルコールが含まれています。甘酒200gは、ビール78mlのアルコール量に相当します。

粕汁

粕汁は、酒粕を加えて煮込んだ汁物です。酒粕には、0.5~2%程度のアルコールが含まれています。粕汁200g(お椀約1杯分)は、ビール82mlのアルコール量に相当します。

奈良漬け

奈良漬けは、白菜や大根などを酒粕で漬け込んだ漬物です。酒粕には、0.5~2%程度のアルコールが含まれています。奈良漬けは、100gあたり0.3~2.0gのアルコールが含まれているといわれています。

栄養ドリンク

栄養ドリンクには、カフェインやビタミンなどのほかに、アルコールが含まれている場合があります。栄養ドリンクのアルコール度数は、0.1~1%程度のものが多いようです。

チューハイやカクテルなどのアルコール混合飲料

チューハイやカクテルなどのアルコール混合飲料は、アルコール度数が高いものが多いため、飲酒運転に注意が必要です。

薬用酒

薬用酒は、健康増進や病気の予防・治療のために飲まれる酒です。薬用酒には、アルコール度数が高いものが多いため、飲酒運転に注意が必要です。

甘味料としてアルコールが使用された食品や飲料

甘味料としてアルコールが使用された食品や飲料には、以下のようなものがあります。

  • ラム酒を使ったチョコレート
  • ワインを使ったアイスクリーム
  • ウイスキーを使ったキャンディー
  • 焼酎を使ったゼリー

これらの食品や飲料は、アルコール度数が低くても、摂取量が多いと、呼気アルコール濃度が0.15mg/Lを超える可能性があります。

飲酒運転に繋がる可能性のある食品を摂取した場合の注意点

飲酒運転に繋がる可能性のある食品を摂取した場合は、以下のような点に注意しましょう。

  • 運転する予定のある日は、これらの食品を摂取しないようにしましょう。
  • どうしても摂取しなければならない場合は、摂取量を控えるようにしましょう。
  • 摂取してから運転するまで、十分な時間を空けるようにしましょう。

一般的な目安として、甘酒や粕汁は、200g程度までであれば、通常の摂取量であれば飲酒運転に繋がるリスクは低いと考えられます。しかし、体質や体調によっては、飲酒運転に繋がる可能性があるため、注意が必要です。

また、栄養ドリンクや薬用酒は、アルコール度数が高いものが多いため、摂取量には十分に注意しましょう。

飲酒運転は、重大な事故を引き起こし、被害者だけでなく、加害者にも大きな悲しみと後悔をもたらします。

飲酒運転による交通事故の被害者は、加害者の運転によって命を落としたり、重い障害を負ったりします。また、加害者も、刑事罰や民事賠償などの責任を負うことになります。

飲酒運転のリスクを理解し、決して飲酒運転をしないことが大切です。

飲酒運転をしないための具体的な対策としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 飲酒運転は法律で禁止されていることを理解する。
  • 飲酒運転の危険性を認識する。
  • 飲酒運転につながる食品を摂取しない。
  • 運転する予定がある場合は、飲酒を控える。
  • どうしても飲酒しなければならない場合は、運転する前に十分な時間を空ける。
  • 公共交通機関やタクシーなどを利用して、安全に帰宅する。

飲酒運転は、決して許される行為ではありません。飲酒運転をしないことで、自分自身や他人の命を守りましょう。

飲酒運転を防止するためには、社会全体で取り組むことが重要です。

政府や自治体は、飲酒運転の危険性を啓発するとともに、飲酒運転の検挙や取り締まりを強化する必要があります。また、企業や団体は、社員や会員に対して、飲酒運転防止の教育や啓発を行う必要があります。

一人ひとりが飲酒運転の危険性を理解し、決して飲酒運転をしないこと、そして、飲酒運転をしようとしている人を止めることが、飲酒運転の防止につながります。

具体的な栄養ドリンクの名称とは

具体的に栄養ドリンクの名称を挙げると、以下のようなものがあります。

 

 

これらの栄養ドリンクは、いずれもアルコール度数を0.1~1%程度と表示しています。しかし、アルコール度数はあくまでも目安であり、摂取量によって呼気アルコール濃度は変動します。

例えば、リポビタンD 1本(100ml)のアルコール度数は0.5%です。この場合、体重60kgの人が1本飲んだ場合、呼気アルコール濃度は約0.05mg/Lとなります。これは、ビール100ml(アルコール度数5%)を飲んだ場合の呼気アルコール濃度に相当します。

したがって、栄養ドリンクを飲んだ後は、運転する前に十分な時間を空けるようにしましょう。目安としては、1本飲んだ場合は30分程度、2本飲んだ場合は1時間程度空けるようにするとよいでしょう。

また、体質や体調によっては、栄養ドリンクを飲んだだけでも呼気アルコール濃度が0.15mg/Lを超える可能性があります。そのため、運転する予定がある場合は、栄養ドリンクを飲まないほうが安全です。

なお、栄養ドリンクのアルコール含有量は、商品によって異なります。そのため、購入する際には、パッケージに表示されているアルコール度数を確認するようにしましょう。

運転するときには注意が必要ですね。