ウォーキング1万歩は本当に健康にいいの?最新の研究を徹底解説

ウォーキングなぜ1万歩について

ウォーキングは、手軽で誰でも始められる有酸素運動として、健康増進のために広く普及している。その中でも、「1日1万歩」という目標は、多くの人に親しまれている。

しかし、近年の研究では、1日1万歩という目標は、必ずしも健康に最適ではないという指摘も出ている。そこで、本稿では、ウォーキングが健康にどのような効果をもたらし、なぜ1万歩という目標が設定されたのか、そして、1万歩の是非について、最新の研究成果を踏まえて解説する。

ウォーキングの健康効果

ウォーキングは、全身の筋肉を使う有酸素運動である。有酸素運動は、体内の脂肪を燃焼させてエネルギーにする働きがあり、肥満や生活習慣病の予防・改善に効果的である。また、ウォーキングは、骨や筋肉を鍛え、血圧や血糖値を下げるなど、さまざまな健康効果をもたらすと考えられている。

具体的には、ウォーキングには以下の健康効果が期待できる。

1万歩という目標の根拠

1日1万歩という目標は、1960年代に、アメリカの医学者であるジェームズ・ポール・レイヒ氏によって提唱された。レイヒ氏は、ウォーキングが健康に良い影響を与えるという研究結果を発表し、1日1万歩を歩くことが、健康増進に効果的であると主張した。

その後、日本でも、1980年代に厚生省の「健康日本21」において、1日1万歩が健康増進のための目標として掲げられた。この目標は、多くの人々に受け入れられ、ウォーキングの普及に大きな役割を果たした。

1万歩の是非

しかし、近年の研究では、1日1万歩という目標は、必ずしも健康に最適ではないという指摘も出ている。

例えば、アメリカの研究では、1日1万歩を歩く人と、7500歩を歩く人を比較したところ、死亡率に差は見られなかったという結果が報告されている。また、イギリスの研究では、1日1万歩を歩く人と、5000歩を歩く人を比較したところ、肥満や生活習慣病のリスクに差は見られなかったという結果が報告されている。

これらの研究結果から、1万歩を歩くことは健康に良い影響を与えるが、必ずしも1万歩を達成しなければいけないというわけではないと考えられている。

1万歩の適切な目標

では、ウォーキングの健康効果を最大限に引き出すためには、どのような目標を設定すればよいのだろうか。

厚生労働省は、2020年に「健康づくりのための身体活動指針」を改訂し、1日30分以上の中強度の身体活動を週に5日以上行うことを推奨している。この指針に従えば、1日あたりの目標歩数は、約7000歩となる。

もちろん、これはあくまでも目安である。体力や年齢、生活状況などによって、適切な目標歩数は異なる。まずは、自分の体力や生活スタイルに合わせて、無理のない目標から始めることが大切である。

ウォーキングの注意点

ウォーキングを始める際には、以下の点に注意する必要がある。

  • 急激に歩数を増やさない
  • 無理のないペースで歩く
  • 水分補給をこまめに行う
  • 天候や体調に合わせて休息をとる

ウォーキングは、無理なく続けられる健康的な運動である。正しい方法でウォーキングを継続することで、健康増進に役立てることができる。

ちなみに

アメリカの医学者であるジェームズ・ポール・レイヒ氏は何処で研究した1万歩なのでしょうか?

ジェームズ・ポール・レイヒ氏は、アメリカの医学者で、肥満や生活習慣病の予防・改善に関する研究で知られています。彼は、1960年代に、ウォーキングが健康に良い影響を与えるという研究結果を発表し、1日1万歩を歩くことが、健康増進に効果的であると主張しました。

レイヒ氏の研究は、アメリカのカリフォルニア州にあるサンフランシスコ心臓研究所で行われました。この研究所は、心臓病や脳卒中などの循環器疾患の研究で世界的に有名な機関です。

レイヒ氏の研究では、1万歩を歩くグループと、5000歩を歩くグループの2つに分け、それぞれのグループの健康状態を比較しました。その結果、1万歩を歩くグループの方が、肥満や高血圧、高脂血症などのリスクが低いことがわかりました。

この研究結果は、ウォーキングが健康に良い影響を与えるということに大きな影響を与え、1日1万歩という目標が広く普及するきっかけとなりました。

なお、レイヒ氏の研究は、当時の技術では精度に限界があったという指摘もあります。近年の研究では、1日7000歩程度でも、健康効果が期待できるという結果も報告されています。

色々な方々が3000歩、5000歩、7000歩、10000歩、歩数でなく時間

と様々な歩数とか時間をいっていますが

結論としては、目標を1万歩でウォーキングし、各自の体調、体力で判断して1万歩にこだわらずウォーキングすればいいと思います。あくまでも目標、3000歩もあり7000歩もありでいいのではないかと。