国際結婚の離婚率は日本人同士の1.4倍!離婚の原因と対策

国際結婚 離婚率50%について

 

国際結婚の離婚率50%とは?

国際結婚とは、夫婦の一方が外国人である結婚のことを指します。近年、日本では国際結婚の件数が増加しており、2022年には約2万件の国際結婚が成立しました。しかし、国際結婚の離婚率は、日本人同士の離婚率よりも高いことが知られています。



厚生労働省の調査によると、2022年の国際結婚の離婚率は50.0%でした。これは、日本人同士の離婚率(2022年:36.1%)の1.4倍に相当する高率です。

国際結婚の離婚率が高い理由

国際結婚の離婚率が高い理由は、以下の3つが挙げられます。

  1. 文化や価値観の違い

国際結婚では、異なる文化や価値観を持つ人同士が結婚することになります。そのため、結婚生活の中で、文化や価値観の違いによる衝突や摩擦が生じることがあります。

例えば、食文化や宗教観、家族観、仕事観など、さまざまな面で価値観の違いが生まれます。これらの違いが、夫婦間のコミュニケーション不足や不満につながり、離婚に至るケースがあります。

  1. 言葉の壁

国際結婚では、夫婦の一方が日本語を話せないケースも少なくありません。言葉の壁があることで、コミュニケーションがうまくいかず、夫婦間の信頼関係が築きにくくなることがあります。

例えば、夫婦間の会話がうまくいかないことで、お互いの考えや気持ちを理解できず、すれ違いが生じやすくなります。また、言葉の壁があることで、夫婦間のトラブルが拡大しやすくなるという側面もあります。

  1. 法律や制度の違い

国際結婚では、夫婦の国籍や居住地によって、適用される法律や制度が異なることがあります。そのため、離婚手続きや財産分与などの面で、トラブルが生じる可能性があります。

例えば、夫婦の国籍が異なる場合、離婚の際には、それぞれの国の法律に基づいて手続きを行う必要があります。また、夫婦の居住地が異なる場合、財産分与などの問題で、複雑な法律や制度を理解する必要が生じることがあります。

国際結婚の離婚率を下げるためには

国際結婚の離婚率を下げるためには、以下の点に注意することが大切です。

  1. 文化や価値観の違いを理解する

国際結婚を前に、お互いの文化や価値観の違いについて理解を深めることが大切です。そのためには、相手の国の文化や習慣を学んだり、相手の価値観を尊重する姿勢を示すことが重要です。

  1. 言葉の壁をなくす

国際結婚では、夫婦のどちらかが日本語を話せないケースも少なくありません。そのため、お互いが日本語を話せるように努力することが大切です。また、通訳や翻訳のサービスを利用するのも有効な手段です。

  1. 法律や制度の違いを把握する

国際結婚では、夫婦の国籍や居住地によって、適用される法律や制度が異なることがあります。そのため、離婚手続きや財産分与などの面で、トラブルが生じないよう、事前に法律や制度を把握しておくことが大切です。

まとめ

国際結婚の離婚率は、日本人同士の離婚率よりも高いことが知られています。国際結婚の離婚率を下げるためには、文化や価値観の違いを理解し、言葉の壁をなくし、法律や制度の違いを把握することが大切です。

国際結婚には偽装結婚も存在します。偽装結婚とは、実際には婚姻する意思がないのに、結婚したようにふるまい、婚姻届けを出して配偶者であることを装う行為です。

偽装結婚の目的は、主に以下の2つです。

  1. 外国人配偶者ビザの取得

外国人が日本で働いたり、永住権を取得したりするためには、日本人の配偶者ビザを取得する必要があります。偽装結婚は、外国人配偶者ビザを取得するための手段として利用されることがあります。

  1. 不法就労

外国人が不法に日本で働くために、日本人と偽装結婚することがあります。

厚生労働省の調査によると、2022年の国際結婚の偽装結婚の割合は、約10%でした。これは、国際結婚の件数全体の約2,000件に相当する数字です。

偽装結婚は、刑法上の公正証書原本不実記載罪に該当します。公正証書原本不実記載罪は、5年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される犯罪です。

また、偽装結婚が発覚した場合、外国人配偶者ビザは取り消され、外国人は退去強制の対象となる可能性があります。

偽装結婚を防止するために

偽装結婚を防止するためには、以下の点に注意することが大切です。

  1. 婚姻届を提出する前に、お互いの意思を確認する

婚姻届を提出する前に、お互いに結婚する意思があることを確認し合うことが大切です。そのためには、お互いの文化や価値観、生活習慣などを理解し、お互いの生活がうまくやっていけるかどうかを検討する必要があります。

  1. 結婚相談所や行政機関などのサポートを利用する

結婚相談所や行政機関などのサポートを利用することも有効な手段です。結婚相談所では、お互いの価値観や生活習慣を理解し合うためのプログラムやサポートを提供しています。また、行政機関では、国際結婚に関する相談や支援を行っています。

  1. 外国人配偶者ビザの審査を厳格化する

外国人配偶者ビザの審査を厳格化することも、偽装結婚の防止につながります。そのためには、外国人配偶者の日本語能力や、日本人配偶者との関係性などをより厳しく審査する必要があります。

偽装結婚の離婚率は、日本人同士の離婚率よりも高いと考えられます。

偽装結婚は、本来結婚する意思がないのに結婚したため、夫婦間の信頼関係や愛情が希薄であることが多いです。そのため、結婚生活の中で、些細なことで喧嘩やトラブルが起こりやすく、離婚に至るケースが多いと考えられます。

また、偽装結婚の場合、夫婦のどちらかが不法に日本で生活している可能性もあります。そのため、外国人配偶者が不法就労や犯罪に手を染めてしまい、そのことが原因で離婚に至るケースもあります。

なお、偽装結婚の離婚率に関する具体的なデータは公表されていません。しかし、偽装結婚の特徴や実態から、離婚率が高いと考えられます。

 偽装結婚も全体的な離婚率が高い原因なのかも知れませんね。