高架電線の鳥みたいな接続部品は何なのかについて
高架電線の鳥みたいな接続部品は何なのか
高架電線に見られる「鳥のような接続部品」は、一般的に「がいし」と呼ばれる絶縁体です。この部品は、電柱と電線を物理的に支え、同時に電気の流れを絶縁する重要な役割を果たしています。本稿では、がいしの機能や種類について詳しく解説します。
電線に取り付いているこの部品は何ですか? -写真にありますように、電- 環境・エネルギー資源 | 教えて!goo
目次
1. がいしの基本概念
- がいしの役割
- 構造と材質
2. がいしの種類
- 懸垂がいし
- 耐張がいし
3. がいしの設置方法
- 連結数と配置
4. 鳥害防止装置
- 鳥害防止装置の必要性
- 機能と効果
5. まとめ
1. がいしの基本概念
がいしは、電線と電柱を接続するための絶縁体であり、主に屋外の厳しい自然環境に耐えるよう設計されています。がいしは、雨、風、雪、雷、潮風などの影響を受けながらも、その機能を維持する必要があります。がいしの表面には、汚れや水分が付着することで絶縁性能が低下するリスクがありますが、設計に工夫を凝らすことでこれを防ぎます[1]。
がいしの役割
がいしは、電線から電柱への電気の流れを防ぎつつ、電線を物理的に支える役割を果たします。これにより、安全な電力供給が可能になります。
構造と材質
がいしは通常、陶磁器や樹脂などの絶縁性の高い材料で作られています。構造には「笠」や「ヒダ」があり、これらはフラッシオーバ距離や表面漏れ距離を長くするために設計されています[1][2]。
2. がいしの種類
がいしには主に二つの種類があります:懸垂がいしと耐張がいしです。
懸垂がいし
懸垂がいしは、鉄塔で送電線を支えながら、その間で絶縁を行う重要な部品です。このタイプのがいしは、高圧送電にも対応できるよう設計されており、大きな負荷にも耐えられるようになっています[1][2]。
耐張がいし
耐張がいしは、水平方向に引っ張る力に対応するために使用されます。特に電線の方向を変える際に利用されることが多く、その設置方法によって送電効率を向上させることができます[1][2]。
3. がいしの設置方法
連結数と配置
がいしは連結数によってその絶縁性能を高めることができます。連結数を増やすことで、高圧送電にも対応できるようになります。また、複数列で取り付けることにより、大きな力にも耐えることが可能です[1][2]。
4. 鳥害防止装置
鳥害防止装置の必要性
高架電線に取り付けられたアークホーンには、鳥などの野生生物が留まることで感電事故が発生するリスクがあります。このため、鳥害防止装置の導入が求められています[1][2]。
機能と効果
小ギャップ式鳥害防止装置は、放電現象からがいしを守りつつ、鳥類を感電事故から保護します。この装置により、安全性と安定性を確保することができます[1][2]。
5. まとめ
がいしは、高架電線システムにおいて不可欠な部品であり、その役割や設計には多くの工夫があります。適切な種類と設置方法を選ぶことで、安全かつ効率的な電力供給を実現できます。また、鳥害防止装置などの追加機能によって、更なる安全性も確保されています。
Citations:
[1] https://www.ngk.co.jp/gaishi/gaishi2/
[2] https://www.ngk.co.jp/product/search-bus