ボクシング階級の決め方完全ガイド!階級数が多い理由と減量の実態

ボクシング階級の決め方について

 

ボクシング階級の決め方

私は学生のころボクシングをしてました。

疑問に思っていたことが一つありました。

競技にエントリーするには体重の指定があるんです。

フライ級だと48.2-49kg-、普通の男子がこの体重ってありえないですよね。

それゆえ減量をする。ふつうに普段55kgのままの体重でやればいいのでないかといつも思っていましたが、55kgだとフェザー級です。

実際戦ってみるとパンチの重さが違っているのを感じました。

このランク分けがどうなっているのか調べてみました。

 

ボクシング階級の謎を解き明かす!

ボクシングは、体格差による有利不利をなくすために、体重によって分けられた階級制を採用しています。しかし、17階級という数は多すぎると感じる人もいるでしょう。また、減量はボクサーの健康を損なうリスクを伴います。

この記事では、ボクシング階級の決め方と、その問題点について詳しく解説します。階級数の多さや減量のリスク、そして階級制度の未来展望まで、ボクシング階級の謎を解き明かしていきます。

初心者からマニアまで、ボクシングファン必見の内容です。

もくじ

1 階級とは

 1-1 階級の分け方

 1-2 減量

2 問題点

3 今後の展望

 3-1 参考資料

 

ボクシング階級の決め方

1 階級とは

ボクシング階級とは

ボクシングでは、体格差による有利不利をなくし、公平な試合を実現するために、体重によって分けられた階級が存在します。階級は、試合の運営団体によって定められており、現在、主要な団体では17の階級が設けられています。

階級は、下限と上限の体重によって決められています。試合に出場するためには、体重がこの範囲内に収まっている必要があります。また、各階級は1ポンド(約454g)刻みで分けられています。

例えば、ミニマム級は47.6kg以下、ライトフライ級は48.2kg以下、というように、階級が上がるごとに1ポンドずつ体重の上限が上がっていきます。

階級は、ボクシングの重要な要素であり、試合の面白さや選手の安全を守るためにも重要な役割を果たしています。

 1-1 階級の分け方

現在のボクシング階級は、17の体重階級で構成されています。

各階級の体重制限は、以下の2つの方法で決められています。

下限と上限: 各階級には、下限と上限の体重が設定されています。試合に出場するためには、体重がこの範囲内に収まっている必要があります。
1ポンド刻み: 各階級は、1ポンド(約454g)刻みで分けられています。つまり、ミニマム級は47.6kg以下、ライトフライ級は48.2kg以下、というように、階級が上がるごとに1ポンドずつ体重の上限が上がっていきます。

具体的な階級と体重制限は以下の通りです。

階級              下限    上限
ミニマム級               -    47.6kg
ライトフライ級          47.6kg    48.2kg
フライ級                     48.2kg    49.0kg
スーパーフライ級      49.0kg    50.8kg
バンタム級                  50.8kg    52.1kg
スーパーバンタム級   52.1kg    53.5kg
フェザー級                  53.5kg    55.3kg
スーパーフェザー級    55.3kg    57.2kg
ライト級                      57.2kg    61.2kg
スーパーライト級       61.2kg    63.5kg
ウェルター級               63.5kg    66.7kg
スーパーウェルター級 66.7kg    69.9kg
ミドル級                       69.9kg    72.6kg
スーパーミドル級        72.6kg    76.2kg
ライトヘビー級            76.2kg    79.4kg
クルーザー級                79.4kg    90.7kg
ヘビー級                       90.7kg    -

1-2 減量

多くのボクサーは、試合前に減量を行います。これは、より低い階級で戦うことで、体格差による有利を得ようとするためです。

減量は、健康リスクを伴うため、適切な方法で行うことが重要です。ボクサーは、以下の方法で体重を減らしていきます。

運動: サウナやランニングなどの運動を行うことで、カロリーを消費し、体重を減らすことができます。
食事制限: 糖質や脂質の摂取量を減らすことで、体脂肪を減らすことができます。
水分制限: 水分の摂取量を減らすことで、体重を一時的に減らすことができます。

減量には、以下のようなリスクがあります。

脱水症状: 水分不足になると、脱水症状を起こし、体調を崩す可能性があります。
栄養不足: 食事制限を過度に行うと、栄養不足になり、体調を崩す可能性があります。
体調不良: 減量によるストレスや体調の変化によって、試合に影響が出る可能性があります。

ボクサーは、これらのリスクを理解した上で、適切な減量方法を選択する必要があります。

減量方法の選択

減量方法は、ボクサーの体質や目標体重によって異なります。

短期間で大幅な減量が必要な場合: 運動と食事制限を組み合わせた方法が効果的です。
健康リスクを抑えながら減量したい場合: 運動と食事制限に加え、水分制限を慎重に行う方法が効果的です。

減量中の注意点

減量中は、以下の点に注意する必要があります。

体調管理: 体調の変化に注意し、体調が悪い場合は無理をしない。
栄養補給: 食事制限を行っている場合は、不足しがちな栄養素をサプリメントなどで補給する。
睡眠: 十分な睡眠をとることで、体調を整える。

減量は、ボクシングにとって重要な要素です。しかし、健康を損なうことなく、適切な方法で行うことが重要です。

2 問題点

現在の階級制度には、いくつかの問題点があります。

1. 階級数の多さ

17階級という数は、多すぎると考える人もいます。階級数が多すぎると、以下のような問題が発生します。

王者同士の対戦が実現しにくくなる
同じ階級でも体重差が大きくなる
試合の格付けが分かりにくくなる

2. 減量

減量は、ボクサーの健康を損なう可能性があります。また、体重を減らすために脱水症状を起こしたり、体調を崩したりするリスクもあります。

減量による健康リスクには、以下のようなものがあります。

脱水症状
電解質の不均衡
腎機能障害
肝機能障害
心筋梗塞
脳卒中

3. その他

階級間の体重差が大きすぎる
階級の名称が分かりにくい
階級の変更が頻繁に行われる

これらの問題点は、ボクシング界で議論されており、今後どのように改善していくのか注目されています。

3 今後の展望

ボクシング界では、階級制度の改革について議論されています。

級数の削減

級数を減らすことで、王者同士の対戦を促進しようという考えがあります。現在の17階級から10階級程度に減らすことで、王者が複数階級を制覇しやすくなり、より多くのビッグマッチが実現する可能性があります。

体重制限の変更

体重制限を変更することで、減量による健康リスクを軽減しようという考えもあります。例えば、各階級の上限を1ポンドずつ引き上げることで、ボクサーが無理な減量をする必要性を減らすことができます。

その他

階級制度以外にも、ボクシング界では様々な改革案が議論されています。例えば、男女のボクサーの試合を解禁したり、アマチュアボクシングとプロボクシングの統一を目指したりといった動きもあります。

今後、ボクシング階級制度はどのように変化していくのでしょうか。

 3-1 参考資料

ボクシングの階級 - Wikipedia
徹底解説!【現在のボクシング階級制度について】自分の階級はどうやって決める?何故減量するのか?世界王者多過ぎ?【井上尚弥京口紘人】 - YouTube