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未知の名車サド550:ポルトガルの自動車産業の宝石


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サド550は、ポルトガルで1980年代に生まれた特異なクルマで、その背後には興味深いストーリーが隠れています。この記事では、サド550についての詳細と、なぜこれが興味深いかについて5000文字で解説します。

ポルトガルがクルマを作るというアイデア自体、その国の歴史的背景を考えると驚くべきことかもしれません。ポルトガルは長い間、自動車産業の自国製造には依存せず、他国からの輸入を主要な手段としていました。この状況は、特に国内産業の成長を望む声が高まった1974年のカーネーション革命以前に顕著でした。

その後、カーネーション革命によって民主化が進み、国産自動車への需要が高まったことで、アントレポスト社が「100%ポルトガル製のクルマ、作る時が満ちた!」とプロジェクトチーム「Ximba」を立ち上げました。しかしながら、アントレポスト社自体も財政難に陥り、小型車を生産することで立て直しを試みたという背景もありました。

Ximbaプロジェクトは、11人のエキスパートから成るチームがリスボン工科大学と協力し、国内のニーズに合ったクルマを開発するために設立されました。リスボンは古い街並みや狭い道路が多く、大型車の需要は限られていたため、コンパクトなシティコミューターが選ばれました。しかし、当初はエンジンの開発が課題とされ、50ccのバイク用エンジンを搭載していたため性能は限定的でした。

この問題を解決するため、Ximbaプロジェクトは世界中からエンジンサプライヤーを募り、ダイハツから28馬力の550ccエンジンを購入することに成功しました。このエンジンを搭載し、シャシーを改良した結果、サド550は非常にコンパクトでありながら、優れたコーナリング性能を持つクルマとなりました。

デザイン面でも、リスボン工科大学によって開発されたサド550は、FRPとプレクシグラスを使用し、モデルライフ中には4回のマイナーチェンジが施され、スタイリングと利便性の向上に取り組みました。

1982年に政府の公認を受けて発売されましたが、予想に反して売れ行きは芳しくなく、その理由はいくつか考えられます。まず、価格が庶民には手の届かないものであり、さらにクルマ自体が極めてコンパクトで、都市内では利用しやすかったものの、郊外への移動には不向きでした。全長×全幅が2365×1345mmという超コンパクトなサイズは、1980年代の道路環境には適していなかったのです。

それでも、1984年までの2年間で約500台が販売され、アントレポストは現在も受注生産を行っているとの噂があります。サド550は、ユニークな外観とコンパクトなサイズに加えて、ダイハツ製のエンジンを搭載しており、コレクターにとって魅力的な一台と言えるでしょう。

最近のRMサザビーズでの落札価格が6900ユーロ(約108万円)ということで、コレクターにとっては比較的手ごろな価格で入手できるクルマと言えるでしょう。さらに、現代の環境に合わせてEV仕様のサド550が提供される可能性も考えられます。その場合、コンパクトなサイズと優れたコーナリング性能を活かしながら、環境への配慮も実現できるでしょう。

サド550は、ポルトガルのクルマ製造の歴史におけるユニークな章を示すものであり、その可愛らしいデザインと特異な経歴から、自動車ファンやコレクターにとって興味深い存在です。ポルトガル自動車産業がどのように成長し、変化してきたかを理解するための貴重な一例と言えるでしょう。

 

 

出典https://carview.yahoo.co.jp/news/detail/91b317e966bd6e741200ab61e9479635e4a282a0/

 

売れなかったんだって。