オール電化とガス併用のメリット・デメリット
オール電化とガス併用は、住宅のエネルギー供給方式の2つの選択肢である。オール電化は、電気ですべてのエネルギーを賄う方式であり、ガス併用は、電気とガスの両方でエネルギーを賄う方式である。
それぞれの方式には、メリットとデメリットがある。
オール電化のメリット
オール電化のメリットは、以下の3つが挙げられる。
- 基本料金が安い
オール電化は、電気とガスの基本料金を一本化できるため、基本料金が安くなる。
- 夜間の電気代が安い
オール電化は、電気料金の深夜割引が適用されるため、夜間の電気代が安くなる。
- 環境に優しい
オール電化は、CO2の排出量が少ないため、環境に優しい。
オール電化のデメリット
オール電化のデメリットは、以下の2つが挙げられる。
- 停電時に何もできない
オール電化は、電気が止まるとすべてのエネルギーが使えなくなる。
- ガス併用よりも初期費用がかかる
オール電化は、ガス併用よりも初期費用がかかる。
ガス併用のメリット
ガス併用のメリットは、以下の3つが挙げられる。
- 停電時でもガスを使用できる
ガス併用は、電気が止まってもガスを使用できるため、最低限の生活は維持できる。
- ガス機器の種類が豊富
ガス機器の種類は、電気機器よりも豊富である。
- 初期費用がオール電化よりも安い
ガス併用は、オール電化よりも初期費用が安い。
ガス併用のデメリット
ガス併用のデメリットは、以下の2つが挙げられる。
- 基本料金が高い
ガス併用は、電気とガスの基本料金が別々であるため、基本料金が高い。
- 夜間の電気代が高くなる
ガス併用は、電気料金の深夜割引が適用されないため、夜間の電気代が高くなる。
災害時の対応力
災害時の対応力は、オール電化とガス併用で異なる。
オール電化は、停電時にすべてのエネルギーが使えなくなるため、災害時の対応力が低いといわれている。一方、ガス併用は、停電時でもガスを使用できるため、災害時の対応力が高いといわれている。
ただし、ガス配管の破損やガス漏れなどのリスクも存在する。
どちらがおすすめか
オール電化とガス併用、どちらがおすすめかは、ライフスタイルや予算によって異なる。
基本料金を抑えたい、環境に優しい住宅を建てたい、という方にはオール電化がおすすめである。停電時に最低限の生活を維持したい、ガス機器を多く使いたい、という方にはガス併用がおすすめである。
補足
オール電化とガス併用、どちらの方式もメリットとデメリットがあるため、どちらが自分に合っているかを慎重に検討することが重要である。また、災害時の対応力も考慮して、より安心できる方式を選ぶとよいだろう。
近年、オール電化の災害時対応力を高めるため、太陽光発電や蓄電池を導入するケースが増えている。太陽光発電で発電した電気を蓄電池に蓄えることで、停電時でも一定期間、電気が使えるようになる。
太陽光発電と蓄電池を導入すると、オール電化の災害時対応力を大幅に高めることができる。ただし、導入コストは高額になるため、予算やライフスタイルに合わせて検討することが重要である。
ちなみに電気代の深夜割引について
電気料金の深夜割引は、電気の使用量が少ない夜間に、電力量料金を割安にする制度である。
深夜割引が適用される時間帯は、電力会社やプランによって異なるが、一般的には23時から翌7時までの8時間である。
深夜割引が適用される電力量料金は、電力会社やプランによって異なるが、一般的には従量電灯料金の半額から3分の1程度になる。
深夜割引が適用されるためには、深夜割引に対応した電力プランに加入し、深夜割引対象の機器を使用することが必要である。
深夜割引対象の機器は、電気温水器、エコキュート、蓄電池、電気自動車、床暖房、浴室暖房乾燥機などである。
深夜割引は、夜間に電気を多く使用する家電や設備を導入することで、電気代を節約できる制度である。
深夜割引の適用条件
深夜割引が適用されるためには、以下の条件を満たす必要がある。
- 深夜割引に対応した電力プランに加入していること
- 深夜割引対象の機器を使用していること
深夜割引に対応した電力プランは、各電力会社から提供されている。プランの内容は電力会社や地域によって異なるため、事前に確認しておくとよいだろう。
深夜割引対象の機器は、電気温水器、エコキュート、蓄電池、電気自動車、床暖房、浴室暖房乾燥機などである。
深夜割引の適用方法
深夜割引は、電力会社から請求される電気料金に自動的に適用される。
深夜割引対象の機器を使用している場合は、電力会社に申し込みや機器の登録などの手続きを行う必要はない。
ただし、電力会社によっては、深夜割引対象の機器を登録する必要がある場合がある。
深夜割引のメリット
深夜割引のメリットは、夜間に電気を多く使用する家電や設備を導入することで、電気代を節約できる点である。
深夜割引対象の機器は、夜間の電気料金が割安になるため、夜間に使用するほど電気代を節約できる。
例えば、電気温水器を深夜割引対象の機器に交換した場合、従来は1日あたり100kWhの電気を使用していた場合、電気代は約5,000円かかるが、深夜割引が適用されると約2,500円まで節約できる。
深夜割引のデメリット
深夜割引のデメリットは、深夜割引対象の機器を導入する必要がある点である。
深夜割引対象の機器は、従来型の機器よりも高価な場合が多い。
また、深夜割引対象の機器を導入しても、日中の電気使用量が多い場合は、電気代を節約できない場合もある。
深夜割引のまとめ
深夜割引は、夜間に電気を多く使用する家電や設備を導入することで、電気代を節約できる制度である。
深夜割引対象の機器を導入する際には、機器の価格や電気代を節約できる効果などを考慮して、慎重に検討することが重要である。