死ぬまで面倒を見るということで譲り受けた。
かわいい犬だがなかなか、なつかない犬だ。
よほどひどい目にあったのだろう。
殺処分前の犬だった。
飼ったころは、私を怖がって震えていた犬だった。
車に乗ると車酔いする犬だが、吐きながらもいろいろなところへ
連れて行った。
それが災いしたのかな、フィラリアに感染させてしまった。
検診で発覚、やっちまったなと反省しましたが、最後まで
面倒見ようと決意した。
翌年、フィラリアはいなくなっていた。
命拾いした。
その後、運動しない私に散歩というウォーキング、
運動をさせてもらった。
歩くことは健康に良いみたいで犬と散歩すると調子が良かった。
16年も飼ったある日、テンカンを起こし倒れた。
医者に連れて行って、戻ってきたときは意識はもどっていたが、
加齢によるものらしい。
そのうち時計回りをするようになり、とんでもない時に吠えるようになった。
これは、認知症なのだと。
小便も頻繁にするようになり大便もしてきた。生きている間は、その後始末をやろうと決意。
散歩もできなくなり動けなくなってきた。もしもの時の処置を考えた。
一番近いペット葬儀社を探しておいた。考えたくはなかったが、仕方なかった。
初めてのことだし、費用も5万円くらいかかるようだ。
それから1週間ほどたって、体をシャンプーして洗った。
ふわふわになり気持ちよさそうだった。
その夜、呼吸が止まりそうになってきた。
みんなの見ている中で最後にふ一とひと息して、お先に
というようにいってしまった。
いい顔をしていたな。棺には、好きだった私が焼いたパンを入れて焼いた。
骨はしっかりしていた。
約束通り最後を私はみとったぞ。
転生というものがあり、また犬に生まれてくることなく、人に生まれ変わってくれ。
ありがとう。
犬は好きだが別れは辛いな。